メルティ-露木とジャズの微妙な関係
高田順次に似た笑顔がすてきな鼻の大きいピアノいかにも技術系でまじめそうなウッドベース見ようによってはちょっとジョージ・クルーニ似のドラム露木茂をもうちょっととろけさせたようなトローンボーン「高砂部長の生涯」というドラマを英国で作るなら間違いなく抜擢されるサックス彼らはThe CLIVE BURTON Quintet明らかに皆50を超えたオヤジ衆だ。そんな彼らにgotaは出会ったぁ(ウルルン風に)ダニエルと飲みに行く約束をしていた昨日、彼はその前日に偶然図書館で一枚のビラを発見し彼らのコンサートの事を知る。ちょうど前回会ったとき、ジャズの話をした。車はJazzだけどジャズなんてそんなおしゃれな音楽は自分にとって奥が深くて手が出せない分野だと思い込んでいた。武史とアメリカに初めて行った時、楽しみにしていたニューオリンズ行きはその時訪れたアンドリューによって阻まれると言う悲しい出来事があった。発祥の地を見たいただその時はそれだけだったと思う。入社してまもなく会社の先輩に誘われるまま行った、ブルーノート東京確か5000円くらいした席料、でも良く覚えていない。興味もあまりなかったのだろう。しかし昨日の演奏はきっと一生心に残るだろう。とにかく上手いのである。ジャズのジャの字も知らないような私が楽しめてしまう。どちらかというとウッドベースが聞き取れる、スピードのある曲の方が好き。そのウッドベースとドラムとピアノの心地よい響き。ドラムは本当に上手い!ジョージ・クルー似に見とれてしまう。(笑)ピアノの彼は昔TVにも出ていたらしい、道理で笑顔が只者ではないわけだ・・・ウッドベースの彼は一生懸命楽譜を見ながら弦をはじいている。サックスの高砂部長は音程に合わせて3種類のサックスを使いこなす。トローンボーンも谷啓顔負けのテクニック、MCのジョークも最高だ。とにかく皆上手いし、みんな息が合っている。音色が重なる事のすごさを教えてくれる。なんて彼らはすてきなのだろう、好きなジャズを演奏して喜んでもらうただそれだけ。そこに入場料や、ギャラなんてない。余興でやるお約束、Raffleの掛け金は全てガンのチャリティーに行く。徹底している、そこにはジャズを楽しむ人達しかいない。残念な事に、聞けば元メンバーがガンでなくなっているらしい同じようにマネージャーの息子さんもガンだったそうだ。年に何回かだけ開く有料のコンサートチケットの収益金も全てそのチャリティーに行く、なんだか感心させられた。それも会場が地元のCommunity Centreだからだろう。お世辞にもキレイな場所ではない、昔からある日本で言えば地区センターみたいな所だ。田舎のママが経営するパブの方がよっぽどきれいだ。昔は結構利用が多く、戦争から戻った人の同窓会などに使われていたそうだ。今は若者が近寄らないので、こういう施設もどんどん消えて行っているそうだ。もちろん客そうも同じように50歳以上、隣に座ったおばあちゃんはしっかりおばあちゃんのにおいがしたので、70歳近いとお思う。でものりのりなのである。若い頃を思い出すのであろうか?それとも露木のファンなのだろうか?通常はすっかり若者ではなくなっている私達も、ここではかなり若者ものすごく浮いていた。ただでだえ浮くって言うのに、アジア人の私はキャプテンEOの様にかなり浮いていた。2時間の演奏は中休みをはさんでアットいう間に終わってしまう。もうちょっと聞きたいなあと思うのでした。きっとあのレベルの曲をロンドンで聞くと50ポンドくらいするんだろうなあ。また3月になったら行ってみよう、近所のCommunity Centreへ。