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カテゴリ:SLP
お年寄りと話をするのは楽しいです。
とくにふわわ~んとしたお年寄りと話をすると和みます。 お年寄りは優しい人が多いのと 自分が祖父母に恵まれなかったからだと自己分析しています。 病院でお年寄りと話していて笑ったエピソードです。 エピソード(1) 80代半ばのおばあさんのアセスメントをした後 おばあさん「あなた中国人?」 私「いえ、日本人です」 おばあさん「(ものすごく得意そうに)ほらね、近かったでしょ」 私を見て、中国人・韓国人・日本人以外を言う人はまずいないと思うんですが(笑) その後「colored people(有色人種)は優しいわよね」 おばあちゃん、それ差別用語差別用語! 誉めてるのかけなしてるのか(゚,_ゝ゜) エピソード(2) 92歳のおばあさんには、栄養士さんが「重度難聴のせいか話しかけても返事しないよ」と言っていたのでPocket Talker(注1)を持っていきました。 おばあさんにヘッドフォンをして、スイッチを入れて、マイクに向かって話しました。 私「私の声聞こえますか?」 おばあさん「No」 ( ゚Д゚)<聞こえてるやん! エピソード(3) 80代後半の話好きのおじいさん。 病院に来た経過をにこにこしながらくわしーくくわしーく話し始めた時には、遮りたくないけど時間もないしどうしようかと思っていました。 「…それで救急に連れてこられて、何かよく分からんけどベッドみたいなものあるやろ、あれに乗せられてじーっとしてて、頭がふらふらして、先生が来て、あの先生なんていう名前やったかな、ガット、ガッ…禿げてて、まぁええわ、息子もおって、1分の半分くらい話した後、というのは30秒のことやけど、息が苦しくなって、その先生が名前は知らんけど、こんなんと(片手で何かを持つまね)、こんなんと(別の手を何かを持つまね)、こうやって(手を自分の胸に近づける)…」 とここまで話すといきなり「ががががが」 と言いながら胸を細かく前後に揺らしたのでびっくり。 除細動器をかけられた時の真似らしいです。 おじいさんのジェスチャーに笑わないように我慢していたら 「そして二回目ががががが」 とまた胸を小刻みに揺らすので笑いを堪えるのに必死でした。 目は笑っていたと思います。 部屋を出る時におじいさんに「長い話につきあってくれてありがとう!」 と言われました。 分かってる…(笑) エピソード(4) 中度の認知症があるおじいさんが夕食を取るのを見学していました。 自分では食べようとしないので誰かが介助しなければいけません。 椅子に座ったおじいさんに奥さんが介助しているのを立って見ていました。 おじいさん「(私に)立ってないで座りなさい」 私「大丈夫です。気にしないでください」 おじいさん「そう言わずにそこに座りなさい」 何回も言うので奥さんの隣、おじいさんのベッドに座りました。 おじいさんの食事はピュレ状食です。 おじいさん「お腹が空いただろう。君もこれ食べなさい」 私「いえ、○○さんの食事なので」 おじいさん「遠慮せずに食べなさい」 自分のスプーンにピュレ状の人参をすくって私に差し出すおじいさん。 奥さんが笑いながら「この人はもっとおいしい夕食を食べるのよ」 私「(言い訳を探しながら)そういうわけじゃないんだけどこの後夫と夕食を食べるので」 おじいさん「遠慮せずに食べなさい」 エンドレスだったけど優しいおじいさんでした。 ★ 注1:Pocket Talkerは難聴の人に使う音声増幅器で、難聴の人はヘッドフォンをつけ、相手はそのヘッドフォンに繋がったマイクに向かって話します。 日本語のサイトが見つからなかったので、興味がある方は画像をどうぞ↓ http://images.google.co.jp/images?sourceid=navclient&ie=UTF-8&rls=GGLD,GGLD:2005-12,GGLD:en&q=Pocket%20talker&oe=UTF-8&sa=N&tab=wi お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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