愛すべき道具達・・・。

　最近、昭和40年代の特撮ヒーローのフィギュア集めがマイブームとなっております。僕は昭和50年代生まれなので、リアルタイムで見ていませんが、なんというか、

　　造形美

に惚れてしまったワケです。ヒーローとは思えないブサイクな作りなんだけど、哀愁が漂うというか、

　これぞ！昭和！！！

って感じがするんです。いずれ紹介しますが・・・昨日の事、ニコニコ動画で特撮ヒーローBGMというモノがあったので、聞いていたのですが、

　　しねしねしね・・・

とスピーカーから聞こえてきたんです。アニメ音楽から、絶対にあってはならない『死ね』という言葉。See Never？みたいな英語なのだろうと思っていましたが・・・


　『死んじぃまえぇぇぇぇぇぇ！』


と聞こえてきた時には、愕然としました。とりあえず聞いてみて下さい。

死ね死ね団のテーマ　←　ココをクリック


　　死ね死ね団のテーマ

1.　しね！しね！しねしねしねしねしんじまえ～
　　黄色いブタめをやっつけろ～
　　金で心をよごしてしまえ！
　　しね！（あ～）しね！（う～）しねしね～
　　日本人は邪魔っけだ！
　　黄色い日本ぶっつぶせ！
　　しねしねしね　しねしねしね
　　世界の地図から消しちまえっ！　しね！
　　しねしねしね～　（しねしねしね～）
　　しねしねしね～　（しねしねしね～）


　　しねしねしね～　（しねしねしね～）
　　しねしねしね～　（しねしねしね～）
　　しね！しね！しねしねしねしねしんじまえ～
　　黄色い猿めをやっつけろ～
　　夢も希望も奪ってしまえ！
　　しね！（あ～）しね！（う～）しねしね～
　　地球の外へ放り出せ！
　　黄色い日本ぶっつぶせ！
　　しねしねしね　しねしねしね
　　世界の地図から消しちまえっ！　しね！
　　しねしねしね～　（しねしねしね～）
　　しねしねしね～　（しねしねしね～）
　　しねしねしね～　（しねしねしね～）
　　しねしねしね～　（しねしねしね～）
　　しねしねしね～　（しねしねしね～）
　　しねしねしね～　（しねしねしね～）


　酷すぎ・・・。これはレインボーマンという特撮ヒーロー内の悪役で、日本を恨んでしかたない　死ね死ね団　という軍団のテーマ曲です。生まれてこのかた、こんなに『死ね』と言われた事がないので、気分が悪くなりましたが、当時、テレビを見ていた少年は、トラウマ確定でしょうし、夢に出てくるレベルです。現在だったら、最初のワンフレーズで、テレビ局に抗議の電話が殺到し、歌が終わる頃には、電話はパンク、政府が動く事態になるでしょう。さらに、このレインボーマンのエンディング曲が、また辛い・・・。是非、動画を見ながら歌詞を噛み締めて下さい。


ヤマトタケシの歌　←　ココをクリック



1．どうせ　この世に　生まれたからにゃ
　　お金も欲しいさ　名も欲しい
　　自分の幸せ　守りたい
　　僕だって　人間だ
　　僕だって　若いんだ

　　けれども　その夢　捨てさせる
　　この世の悪が　捨てさせる

2．肩に　背負った　十字架の
　　使命の重さに　耐えかねて
　　たまには　泣けるときもある
　　僕だって人間だ
　　僕だって　若いんだ

　　恋もしたいさ　遊びたい
　　わかって欲しい　この気持ち


　『重いっ！そして！悲しいっ！』（泣）


自分の不注意で、妹？が事故に巻き込まれ、一生妹の面倒を見る？ような感じですが、

　恋もしたいさ　遊びたい　わかって欲しい　この気持ち

って嘆くヒーロー。当時の子供たちはこのレインボーマンを見て、どのように感じたのでしょうね。そして、最後ですが、最も驚くべきなのは、この歌を作った人。それは

川内 康範氏

なのです。誰？と思われる方もいると思いますが、あの

　森進一　おふくろさん騒動

で世間を騒がせた爺さんなんです。ただの作詞家と思っていましたが、『月光仮面』を筆頭に川内三部作とも呼ばれる『レインボーマン』『ダイヤモンド・アイ』『コンドールマン』等、日本の特撮ヒーローの草創期に活躍した原作者らしく、凄い才能を持った爺さんだったんですね。どうやって、『死ね死ね団のテーマ』を作詞しといて、おふくろさんをも作詞できるのか・・・本当に謎です。

　　　　
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