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(15)そして明日に

(15)そして明日に - ネットメディアで繋がる全ての人たちへ -
私は理系の技術・開発者として20年間情報通信に関わり技術で社会を変えて来ました。

その後、研究・教育者として10年間メディアリテラシー、ビジネス、情報技術、物理学などを教え、新しい時代に活躍する若者を育てて来ました。

原発はどちらかというと推進派でしたが、3月11日から考えが変わり始めました。
確かに、社会にはいろいろな悲しいことが起こります。
私が生まれる前にあった戦争、子供のころの水俣病、多くの公害、その後の薬害エイズ、薬害肝炎などがあり、同世代の多くの人たち、私より若い人たちが犠牲になりました。

政府もマスコミも彼らが犠牲になることを何も防げませんでした。
そして今、これから起きるかも知れない被害に対して何もしないでいたら、教育者として学生に何を教えるのだろうか。
何か自分として出来ることはないかという、突き動かされるような感覚でした。

義援金をしても、することはこれだけで良いのかという気持ちが残り、やがて日々の報道の理不尽さに子供たちを犠牲にしたくないと強く感じ始めました。
この危機的な状況の中で、もし見て見ないふりをしていたら後で後悔する気がして、何か自分に出来ることはないかと考えました。

そして、エッセイを書きました。
でも、分かりやすく真実を書いても被災者には何も伝わりません。
一方、マスメディアは連日ウソを流し続けています。
一日でも早くとの一心で、思い切ってGoogleに意見広告を出しました。

期間は1週間が限度でしたが、その間にブログやツイッターで全国のお母さん、お父さん、教員、学生、議員、福島の人たち、同じ気持ちを持つ日本中の人たちと知り合いました。

本日5月15日から飯舘村で妊産婦や乳幼児、園児のいる世帯の避難が始まって良かった。

一日でも早ければそれだけ危険は減らせます。
一人一人の力は僅かですが、それらが集まって力になったのかも知れない、私もほんの少しは押せたのかも知れない。
そして、何より避難した人が今より安全になって本当に良かったです。

今までも技術者、教育者として未来を作るという信念で仕事をして来ました。
ドラマの龍馬伝に感動し、JIN -仁- に共感するのもそのためです。

このエッセイで、報道としてのテレビを批判していますが、テレビ全部を否定してはいません。
部門が違うからなのか、製作者の信念を感じる良いドラマがたくさんあります。
でも、私たちが手にしたネットメディアは、もう実質的にはマスメディアと政府を凌いでいます。

網の目状の膨大な人のつながりから真実が見えてきます。
ツイッターを通して、浜岡原発運転停止の署名(5/14に停止)をし、子供20ミリシーベルト基準撤回の署名の呼びかけにも今も多くの方々が賛同してくれています。

東電CMと安全神話の学者についての放送局へのメール、低い位置でのモニタリングポスト設置の要望もしました。
今は自分にできることを続けているだけですが、私自身も皆さんからたくさんの力をいただいき、とても感謝しています。

知らないなら仕方ない、出来ないなら仕方ない。
でも、今は情報社会。
知ることができる。
知ったからには、何もしないわけにはいかないのです。

知識を持っている人たち、本当のことが分かった人たちは、それを多くの人に伝えることができます。
基本的な知識さえ持てば、これからは自分で判断して適切な行動ができます。
マスコミ報道もネットの情報も、自分で真偽も判断できます。
行政から住民への間違った指示、学者を鵜呑みにした自治体HPを訂正させることもできます。
正しいことは必ず広がっていきます。
やり方はそれぞれ違っても、みんながそれぞれの立場で出来ることをしていけば、社会も人も必ず変わります。
子供たちを守ってあげられるのは私たち大人だけです。
みんなが健康で楽しく笑って暮らせる日本、子供たちの笑顔であふれる日本にするために。
Twitter @nakayamamikio http://bit.ly/kOlxjI
2011. 4.19
2011. 5.15 追記

原子と放射線

(補足:原子の仕組み詳細) 少し専門的ですが参考までに。


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