古書購入
家の近所の古本屋で購入。5冊で1755円。山口遼『ジュエリイの話』、新潮選書、新潮社、1987 300円 宝飾品の歴史に関する概説書。志水正司『古代寺院の成立』、ロッコウブックス、六興出版、1979 315円 飛鳥・奈良時代に成立した諸寺院の歴史に関する概説書。 筆者は慶応大学文学部教授。熊倉功夫『後水尾天皇』、同時代ライブラリー、岩波書店、1994 315円 寛永年間の文化人間の交流、修学院離宮造営などについて。坂口安吾『堕落論』、角川文庫、角川書店、1957/1984改版四十版 525円 「堕落論」のほか、「日本文化史観」「デカダン文学論」などを収録。 「外国において行なわれ、日本には行なわれていなかった習慣が 実は日本人にふさわしいこともあり得るのだ。」[日本文化史観] 「我々は日本を発見するまでもなく、現に日本人なのだ。[略] 日本精神とは何ぞや、そういうことを我々自身が論じる必要はないのである。」[同] 「無きに如かざるの精神にとっては、簡素なる茶室も日光の東照宮も、 共に同一の「有」の所産であり、詮ずれば同じ穴の貉なのである。」[同] 「人間は、ただ、人間をのみ恋す。 人間のない芸術など、あるはずがない。」[同] 「すべては、実質の問題だ。 美しさのための美しさは素直でなく、 結局、ほんとうの物ではないのである。」[同] 「男女の関係に平和はない。人間関係には平和は少ない。 平和をもとめるなら孤独をもとめるに限る。」[悪妻論] 「魅力のない女は、これはもう、決定的に悪妻なのである。」[同]高田宏『「吾輩は猫でもある」覚書き』、講談社、1985 300円 『言葉の海へ』で大佛次郎賞・亀井勝一郎賞を受賞した作家によるエッセイ集。 筆者はそのうち『吾輩は猫でもある』と題する小説を書く意志があるらしい。 渡辺冨士雄による挿絵がいい。