大植・大フィルのブル9のCD
当然の事ながら発売当日にHMVから予約分が到着。何回か聴いてます。昨日、梅田のタワレコに行くと、今週のチャートで2位(1位は、サラブライトマンのコンサート・イン・ウィーン)。いやあ、売れてるんですねえ。良いことであります。しかし、今日改めて聴いて思うのだが、大変な熱演で、熱気が湯気をたててますな、このCD。また、3楽章の最後の音が消えてから27秒も続いた沈黙(全くの無音!!)も、僕が会場で経験したままに美しく収録されていて秀逸。まさに、「黙祷」。一方、よくよく聴くと、このブル9、細かいところで、バーンスタイン唯一のブルックナーの録音であるブル9の影があることが分かる。朝比奈生誕100年、バーンスタイン生誕90年、そのどちらにも畏敬と祈りを捧げた、秀逸な演奏であったことに気づく時、やはり大植英次、ただ者ではないことに思いが至る。それでも、この間のマラ5を聴いてしまった耳でこのCDを聴き直すと・・・いや、もっとやっていいやろ、もの足りひんなあ、などと思ってしまうのだから・・・・人間とは困った物でありますな(笑)。