黄金のアデーレ 名画の帰還(2015米)
黄金のアデーレ 名画の帰還(2015米)をレンタルBDでみた。ミケランジェロ・プロジェクト(2014米)というのも見た。どちらも大戦中にナチスに持ち去られた名画を取り戻す作品。黄金のアデーレは,オーストリアのモナリザといわれるクリムトの絢爛豪華な作品(黄金の女性,正式には「アデーレ・ブロッホ=バウアーの肖像I」という)のモデルであるアデーレさんの姪マリア(ヘレン・ミレン)が,オーストリア政府を相手に米国で訴訟を起こし勝利する話。大戦中のナチスの侵攻,迎合するオーストリア政府に翻弄されるマリア達,米国への脱出。現在この名画はNYの美術館に保蔵されている。私は多分まだ見たことがないと思うが,機会があれば是非見てみたい。一枚一枚に歴史が刻まれているんだなあと改めて感銘を受けた。ミケランジェロ・プロジェクトは,大戦末期にナチスが名画を処分してしまうのではないかと危惧したジョージ・クルー二ー演じるハーバード大学付属美術館長がチームを結成し,この任務を遂行するストーリー。クルーニーは監督・脚本・制作でもある。実話に基づいているとのことだがかなり脚色があるように思う。展開が早くて情報量も多いのでちょっと美術品一つ一つに思い入れができなかった。着想は面白いと思った。