小栗旬・主演 「時計じかけのオレンジ」 感想 え?ナッドサト言葉?使えないよ~
小栗旬・主演「時計じかけのオレンジ」の舞台行って来たね。はい、もちろんSFスキーとしてキューブリックの「時計じかけのオレンジ」ファンとして。 小栗旬は二の次だったんだけどね、生見るとね、カッコイイんだわやっぱこれがww 1269席の大ホール。S席で9500円なんだけどね。う~ん、ちょっと端っこだったんだよね、って、用意してもらっておいて文句は言えない。 ってことで感想へ・・どうしてもキューブリックの映画と比較してしまうが決して否定的ではないのでご勘弁を。まず、自分としてはこれを舞台化しても”つまんない”作品にしかならないんじゃ?って危惧が観る前からあった。何故なら、これは原作・脚本アンソニー・パージェスの作品の舞台化であってキューブリック作品ではないから。ココ重要。案の定、狂気とバイオレンスの塊のようなあの映画の世界観は舞台からは感じとれず。しかし、それも仕方ないことか。自分のようなキューブリックファン(信者とも言う)のSFスキーばかりが来るわけじゃない。一般向けに脚本も演出もソフトな作りにしてるだろうし、そこは譲歩出来る範囲。自虐なのか何なのか「映画にはこんなシーンなかったよな」ってセリフが二回ほど出て来た。ギャグもね・・サービス程度にちょこっとならいいんだけど、あまりにも笑いを取ろうとちりばめ過ぎ。「時計じかけのオレンジ」にギャグは不要。むしろ邪魔。自分的にはかなりすべってたんだけど、客席では意外と受けてた。気に入ったのは衣装。映画に忠実だったからwwあの”白”にはキューブリックの映像への拘りがあるからね。当然、音楽に対しても。「2001年宇宙の旅」に代表されるような映画音楽に対する独特なセンス。舞台でもタイトルミュージックのアレンジされたものが使われたのには嬉しい驚き。 ここで舞台装置について少し。後ろ全面はスケルトンの巨大スクリーン。両サイドには巨大な鏡が。スクリーンのバックは二階建てになっていてオケさんが。そう、この舞台には”衝撃と狂騒のパンク・オペラ”と名付けられてたんだった。違うよと言いたいがww一緒に行った友人はこういう舞台装置での映像演出を初めて見たとかで凄い、凄いの連発だった。巨大スクリーンに映し出される映像だけが狂気を演出していたからね。(役者の皆さんは逆にわざと狂気じみた演技を抑えてたのかな?) ここでストーリーについても少し。テーマはズバリ”激しい暴力と性への欲望” 舞台って観客のダイレクトな反応でその日その日で微妙に変わって来るもんだけどたぶん、原作も映画も知らない人がほとんんどじゃなかったのかな?展開についていけてない雰囲気が漂う最初の30分。少しづつ観客席も呑み込まれていく感じか。 管理社会の近未来世界。反逆児アレックス(小栗)はドルーグ(仲間)と共に悪事の限りを尽くす毎日。ある日押し入った家で老女を殺してしまうが仲間の裏切りで、一人警察に捕まってしまう。模範囚を装いながら一刻でも早く自由になる為に選んだのは「ルドヴィコ療法」という”人格矯正治療”これによって彼は、暴力&せい行為に及ぼうとすると吐き気と嫌悪感で苦しむように歪められたのだった。(そう、これは矯正ではない)釈放された彼に待ち受けていた現実とは・・・ 映画と舞台ではラストが全く違う。舞台は原作に忠実に、映画ではカットされた、その後の大人になったアレックスの語りで幕を閉じる。唐突過ぎてね映画のように狂気を取り戻したアレックスの再びの暴走で終わった方が・・・ 小栗旬ファンにオイシイ?とこもあったぞ~ 途中休憩が入るんだけど、人格矯正中って設定で舞台ではアレックス(小栗)が椅子に拘束されたままになってる。ドクター役の方が「休憩中、お好きにどうぞ」って(笑) 小栗旬イジリ放題?はい、遠慮なく舞台そばによって小栗君見て来たねww残念ながら流石にずっとってわけにはいかず、すぐに代役と上手に入れ替わった模様小栗旬顔ちっちゃい、超スレンダー、カ・カッケェェェ~(っ結局お前もそれかww) 映画も原作も知らない人には、斬新で面白くスタイリッシュな舞台として大いに楽しめたと思う。それはスタンディングオベーションが妙に盛り上がってたことに現れてたかな(笑)繰り返し繰り返して最後に小栗がもうこれでご勘弁を!って仕草で(笑)引っ込んだからね 全体としてはまあまあ満足。70点ってとこかな。BGMにもう少し狂気というスパイスきかせて欲しかったな・・・ ⇒ ちなみにこちらはキューブリック映画 未観賞の方、損は無いよ。 自分も持ってるもんね。 【送料無料】時計じかけのオレンジ価格:1,350円(税込、送料別) ← 武田真治も重要な役で出てたんだけど(複数役) 一番受けてたのは‘ジョー’という筋肉バカ風味のパッツン男(笑)