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四季の花めぐり

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鎌倉の紅葉めぐり（鶴岡八幡宮）

ここは、鎌倉でもメジャーなところですが、有名な石段横の「大イチョウ」が気になって足を運びました。事前の情報でも「大イチョウ」は、まだ黄葉していないと知っていたのですが、自分の目で確かめたかったのです。昨年の台風で痛めつけられたからか、枝がだいぶ切り払われていて痛々しいですね。「大イチョウ」も気になるのですが、この石段の入口にいる狛犬もいつも気になる存在です。どう見てもこの顔は、ユーモアがあってついついじっくりと見入ってしまうのです。本当にこの場所にいていいものか、疑問に感じてしまう存在ですが、見ているだけで何故か和んでしまう愛嬌のあるやつです。横から見ても何だかユーモラス。しっぽが可愛らしいですね。「大イチョウ」とは対照的に、こちらのイチョウはとてもきれいに黄葉していました。人間が歳を重ねると鈍くなるのと同じように、イチョウも樹齢を重ねると、季節に鈍感になってくるのでしょうか。鎌倉の他のイチョウを見てみても、大木ほど黄葉の進み具合が遅いようでした。こちらは、「舞殿」です。先ほどの石段の前に位置します。「舞殿」といえば、思い出されるのが義経の愛人である静御前。義経との間に生まれた我が子を奪われながらも、頼朝や政子の前で気丈にも舞を披露したという逸話は、有名ですね。ついこの前、NHKの大河ドラマ『義経』で、そのシーンを放映していたのを見たのですが、静御前を演じる石原さとみが結構いい演技をしていたと思います。彼女は、これからまだまだ経験を積んで、いい女優さんになっていくのではないでしょうか。そんなことを思いながら、鶴岡八幡宮を後にしました。

2005年12月01日

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鎌倉の紅葉めぐり（妙本寺）

紅葉の撮影のために朝早く鎌倉に着き、最初に向かったのは妙本寺でした。妙本寺は、鎌倉駅から歩いて10分程度のわりと近い距離にあるにもかかわらず、あまり訪れる人も少ない隠れたスポットであるようです。（撮影日　2005.11.29)この妙本寺は、鎌倉時代の初期、有力御家人だった比企能員（ひきよしかず）の館があったところです。比企氏は、二代将軍頼家の妻、若狭局（わかさのつぼね）を出すほど権勢を誇ったのですが、北条氏と対立してあえなく滅ばされてしまいました。その後、日蓮宗の僧、日朗がここに開山したそうです。上の写真は、手前が「総門」で左奥が「祖師堂」です。「総門」のすぐ横のモミジが一番きれいに色づいていました。朝早いためか、境内には私一人しかおりませんでした。境内は、静けさそのものです。ただ寒冷前線通過のため、荒れ模様の天気らしく、風だけが強く吹き抜けていきます。「祖師堂」横のモミジは、あまりきれいに色づいていませんでした。もう今年は、これ以上色づくのは無理かもしれません。残念ですが…境内は、強い風で落葉が降り注ぎ、まるで落葉吹雪の様相です。吹きすさぶ風の中、シャッターを切りながら、滅びた比企一族の無念さとこの世の無常さを想わずにはいられませんでした。そんな情念をこの光景の中に感じられたことは、一つの収穫だったでしょう。帰り際、「総門」から見下ろすと、参道は落葉がいっぱいに敷き詰められていて、とても見事でした。ちょっと勿体ない気分になりながら、カサカサと音を立て、落葉を踏みしめながら次のお寺に向かいました。

2005年11月29日

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竜神大吊橋

袋田の滝を撮影した後、車で2、30分ぐらいのところにある「竜神大吊橋」にも行ってみました。（撮影日 2005.11.18)この吊橋は、歩道橋としては日本一の長さを誇り、なんと375mもあります。なので吊橋といっても、鉄骨と太いケーブルでつくられた立派なものでした。何の特徴もない平凡なダムの上に、日本一の長さの吊橋をつくっただけで観光資源となるのか、平日にもかかわらず観光バスがひっきりなしにやって来て、団体を下ろしていきます。たぶん袋田の滝に近いので、ここもコースに取り込んだツアーの観光客だと思いますが、すごい数でした。もちろんここを渡るには有料で、大人300円です。これだけの人が来るのだから、かなりの収入になることでしょう。でもこの吊橋、実用性はほとんどゼロです。対岸に渡っても、わずかにハイキングコースに続いているだけで、そこへ行く人はほとんどいません。大抵の人がまた吊橋を渡って、またもとの入口へと引き返していきます。橋を支える主塔も、これだけの長い吊橋だから太くて高いものでした。でも、ギザギザと羽根のようについたものはいったい何なのでしょう。別に強度を保つために、構造上必要なものとはとても考えられません。かえって風の抵抗を受けるので、邪魔になるだけだと思うのですが、「竜神大吊橋」の名前から竜の鱗（うろこ）なんかをイメージしてつけた飾りかもしれません。それに、ケーブルを固定するアンカーのコンクリートブロックの壁面にも何処かで見たような龍の絵が描かれていました。それから対岸に渡ったところにある「木精の鐘（もりのかね）」。機械仕掛けで鐘を鳴らしてくれますが、一回100円で、三種類の鐘の音を選ぶことができます。袋田の滝に近いというだけで、ついでに行ってみようと思い、来てみましたが、どれだけの価値があったか疑問です。ただ話のネタになったことは、確かですが。何もない所にこれだけ長い吊橋をつくって、立派な観光資源にしてしまう地元の人たちはすごいですよね。でも、またもう一度ここに来たいかと聞かれれば、たぶんそれは無いと思います。

2005年11月22日

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袋田の滝

日本三大名瀑の一つ茨城県大子町の「袋田の滝」に行って来ました。（撮影日　2005.11.18）この日は、紅葉も見頃を迎え、この秋で最も寒い朝でした。時刻は、午前8時半ごろ。やっと滝口に朝日が見え始め、いくらかあたりは明るくなってきました。袋田の滝は、とても大きく、幅も広いので標準レンズでは全体が入らず、買ったばかりの広角ズーム（Canon EF-S 10-22mm)で撮影したのが上の写真です。実は、滝を撮影したのは今回が初めてなんです。恥ずかしながら…いろいろとシャッタースピードなどを替え、試験的に撮影してみたのでした。下流側のある吊橋の手前から撮影した一枚。左側にあるのが「観瀑台（かんばくだい）」で、トンネルを通ってここまで来れます。間近に観る滝は、本当に迫力満点。滝の近くの岩壁には、見事な紅葉が見られましたが、地元の人が言うには今年はあまり色づきがよくないとのこと。まあ、それはここに限らず、全国的な傾向らしいですけど。…やはり地球温暖化の影響なのでしょうか。約2時間も夢中になって撮影していたら、すっかり身体が冷えてしまいました。出口の近くの茶屋でこんにゃくの味噌おでんと甘酒を注文し、身体を温めることにしました。おでんにかかる味噌は、ここの土産物でもある「ゆずみそ」。今まで食べたことがなかったので、とても新鮮に感じました。また甘酒にもゆずが入れられていて、それだけでも美味しいのですが、薬味にしょうがもついており、これを入れるとまた更に美味しい。身体がポカポカ温まってきました。

2005年11月18日

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秋の箱根を行楽（大涌谷から芦ノ湖へ）

次にやって来たのが、箱根の中でも名所中の名所「大涌谷（おおわくだに）」です。水蒸気が湧き上がり、辺りは硫黄の匂いが立ち込めています。ここへ来ると、箱根がまだ活発な活動をしている火山であることを実感できることでしょう。（撮影日 2005.11.2）ちょうど私たちが来た時は、海外からのツアーの団体が押し寄せていて、中国語や韓国語が盛んに飛び交っておりました。それはもう本当にここが日本なのかと、疑いたくなるくらいでした。箱根も日本への観光旅行では、充分メジャーな場所なのだという証拠だと思います。それにしても、中国人や韓国人観光客たちのパワーに圧倒されて、わずかにいた日本人は、申し訳無さそうに小さくなっておりました。ここからの富士山の眺めも抜群でした。紅葉のピークは、まだ少し早いようでした。この遊歩道の終点に「玉子茶屋」があります。ここから湧き出る源泉の湯で、卵をゆでで売っているのです。ここまで来た人は、大抵それを買って頬張るようですね。これがその「黒玉子」です。卵の殻が源泉の硫黄分と反応するからか、黒くなっているのが特徴です。一袋六個入りで、500円でした。（食塩も付いていました）味は、普通のゆで卵より何となく美味しいような気がします。現地で食べるからそう感じるのか、やはり源泉でゆでたからなのかは、分かりませんが。…しかもこの「黒玉子」、一個食べると、なんと寿命が七年延びると言われています。何だかうまい宣伝文句のような気もしますが、それを信じた方が一層美味しく感じられるなら、それはそれでいいのではないでしょうか。一個食べた私は、最低でもあと七年は生きられるということでしょうか。まだ寿命が尽きない内に、またここに来て食べたいと思います。ちょうどラッキーなことに、ゆで上がった「黒玉子」をお湯から引き上げるところを見ることができました。お湯から引き上げられたばかりの「黒玉子」は、ピカピカと黒光りしていて、それはそれはきれいなもので、まるで宝石のようでした。でもそれもほんの数秒の間だけで、乾いてくるにしたがって、色もくすんでくるのが残念でした。ここ「大涌谷」は、植物たちにとっては過酷な環境です。このように枯れ木も多く目立ち、ここで生育できる木の種類は、だいぶ限られてくるようです。ここから両親は、ロープウェイに乗ってもっと景色を楽しみたいと、芦ノ湖畔の「桃源台」に向かいました。私は車があるので、一人で車をそこまで下ろして待っていることにしました。そして再び合流して、元箱根に向かいました。もうだいぶ富士山も霞んできていますが、左の方にまだ見えます。紅い鳥居は、「箱根神社」のものです。これと富士山をいっしょに撮ったものが、箱根の写真の定番みたいですね。そして、右にある山が「駒ケ岳」です。ここにもロープウェイが架かっていますが、残念なことについ最近営業を終了してしまいました。ここ元箱根で私たちは、旧東海道の杉並木を歩いたり、関所資料館を見学しました。そのあと湯本まで下りて温泉に浸かり、帰路についたのでした。紅葉の見頃にはちょっと早く、観光が目的だったので、写真も多く撮れなかったですが、とても満足いく日帰り旅行となり、両親も喜んでくれたようです。これでまたしばらくは、一人で出掛けても肩身が狭い思いをしなくて済むでしょうか。

2005年11月07日

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秋の箱根を行楽（まずは箱根湿生花園へ）

箱根に行くことになったのは、私がいつも休日は写真撮影のため、一人出掛けていたのをうちの両親はうらめしく思っているらしく、たまには何処かに連れて行ってあげなくてはと、プレッシャーを受けていたからです。そこで思い付いたのは、箱根。私自身もだいぶ行っていないし、そろそろ紅葉も始まっているだろうし、温泉にも入れる。写真だってまあ撮れるだろうと、親孝行と自分も楽しむことの一石二鳥を狙って出掛けたのでした。（上の写真は、御殿場からの箱根の入口である乙女峠からの富士山　撮影日 2005.11.2）。東名を御殿場ICで下りて、乙女峠を越え、まずは箱根の仙石原（せんごくはら）に入りました。ここは、ススキの草原で有名なので、まずは写真を撮りたかったのですが、駐車場が離れていてだいぶ歩くようでした。両親もちょっと億劫そうです。私一人なら迷わず歩くのですが、今日は観光目的だからしんどいことはしないで、駐車場がすぐ近くにある「箱根湿生花園」に入ることにしました。「箱根湿生花園」は、もともとここにあった湿原をもとにつくられた植物園です。もうだいぶ秋が深まったので、咲いている花も少なくなっていました。園内を奥まで行くと、湿原復元地区があり、その先にあのススキの原っぱが見えました。上の写真では、左の光り輝いている斜面がそうです。ちょっと遠目ですが、ここから何とか鑑賞することができました。園内にわずかに咲いていた花の種類で、左はリュウノウギク。右はリンドウです。他に園芸品種では、大文字草（ダイモンジソウ）もきれいに咲いておりました。いくつかの品種を見て楽しむことができましたが、八重咲きの品種や紅い花の品種まであるのですね。今まで知りませんでした。花のほかにも園内には、何種類ものカエデの樹が植えられているので、紅葉も楽しむことができます。今年の開園期間は、11月30日までですので、行く予定の方はお早めに。

2005年11月06日

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紅葉の上高地を散策（明神池へ）

河童橋から梓川の左岸を徳沢方面に歩き、40分ぐらいのところに吊橋の明神橋がありました。ここを渡ると、明神池はすぐそこです。穂高神社奥宮に着きました。ここには、小さな社があって、すぐ横の木がだいぶ紅葉しているようでした。このすぐ先に明神池があって、拝観料を払うと、池を見ることができます。なお、穂高神社の本宮は、安曇野にあるんです。拝観料を払って中に入り、明神池のほとりに来ました。毎年10月8日に行われる「御船神事」で使われた船が、まだ繋がれていました。この２艘の船に宮司や奏者が乗り、雅楽を奏でながら山の安全を神に祈願する神事が行われるそうです。その様子は、歴史絵巻のようにさぞや荘厳なものなのでしょう。この次は、是非そのときに来て見たいものです。池のすぐ上には明神岳が高く聳えていて、とても迫力があります。この明神池では、たくさんの岩魚やマガモを見ることができます。ここでは殺生が禁じられているためか、人間をまるで警戒する様子がありません。おまけに、真冬でもこの池は凍結しないそうですから、彼らにとってはこの上ない楽園なのでしょう。だいぶ雲も取れてきて、山がきれいに姿を見せてくれています。この様子では、今日一日天気がもつようです。もっと先に進みたいのですが、日帰りの日程ではちょっときついので、残念ですが河童橋へ戻ることにしました。

2005年10月24日

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紅葉の上高地を散策（早朝の河童橋）

沢渡に車を止めて、AM 5：30始発のバスに乗り、早朝の上高地に入りました。まず目指したのは、河童橋。終点のバスターミナルから300m歩いたところにあります。時刻は、AM 6：17。あたりはまだ薄暗く、登山者やハイカーもまばらで、上高地で一番にぎやかなこの場所もまだ静かなものです。この日（10/14)は、午後から天気は下り坂で、曇りの予報のためか、穂高の稜線あたりに早くも雲がかかっています。もしかしたら、これから益々雲で山が隠れてしまうかもしれません。撮れる内に撮っておこうと、撮影に取り掛かりました。AM 6:20。河童橋の上に、三脚を据えて撮影することにしました。ここからの眺めで、岳沢から稜線にかけて紅葉しているのが分かります。でも、まだちょっと時期が早いのか、最盛期ではないようです。例年だったら、今頃がちょうど良いのに、今年の紅葉は遅めのようです。有難いことに、私を含めてここで撮影しているカメラマンは、二、三人。じっくりと、朝日によって刻々と変わる山の表情を撮影することにしました。AM 6:30。時折、雲間から朝日が差し込んで、山肌を照らします。そうと思うと、また雲に閉ざされてしまいます。一瞬として、山は同じ表情をしていてくれません。この時刻になると、カメラマンもいくらか増えてきました。川原からアングルを狙う人もいました。AM 6:51。視線を転じて下流の方に向けると、焼岳の頂が朝日に照らされていました。AM 7:06。雲間から朝日が穂高の稜線に当たり、荒々しい山の姿を浮かび上がらせます。AM 7:08。だいぶ山に朝日が当たることが多くなってきました。稜線にかかっていた雲もだいぶ切れてきています。もう少しすれば、すっきりと雲が取れてしまうかもしれません。今日の天気にいささか期待が持ててきました。AM 7:09。だいぶ登山者やハイカーの数も増えてきました。皆それぞれの目的地に向かって動き出したようです。さて、私もここを動き出すことにするとします。まずは、明神池を目指すことにしました。

2005年10月20日

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