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薩摩琵琶大好き

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2005年08月20日
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午前中調べ物に熱中!暇人だから興味持つと直ぐピイーと、一直線!好いときもあれば、家族親戚から「ブウー!」メール入ってたのに遅くなりすみません。薩摩琵琶:榎本芝水先生の簡単な「ご紹介」!!

◎榎本芝水(えのもと しすい)と読みます。
「芝水」は薩摩琵琶錦心流の「雅号」です。奥伝(一応その流派の中で、芸が完成した者)以上の人が「水号」です。永田錦心先生ご存命中、一時期「榎本錦意」とも、名乗っていました。ですが、戦後やはり「榎本芝水」で活動なさいました。

本名:榎本 辨之助 明治25年5月5日 東京日本橋(檜物町)生まれ

はっきりとは判りませんが、地理的にも、実家は「お三味線」が日常的なご家庭で、音楽好き、17歳で新内、その後清元に転向。(歌澤という噂もありますが?)

明治41年三井物産に勤務しながら、夜は慶應の商業学校に通う。このころ、永田錦心先生は、永田の「永」の字を二分して、「一水会」と名乗り、人気旺盛。

榎本先生は、明治42年1月寺尾と言う方に、薩摩琵琶(?)を3ヶ月師事。その後、薩摩琵琶永田錦心先生の、「七騎落」の演奏を聴き「永田先生へ入門」(福喜館での演奏) 

琵琶新聞記念号(昭和3年12月号)のご本人の回想禄には「・・・学校に行くと言って家を出て、桜川町で早く稽古をして戴き、それから四國町の寄席七大黒に行つて時間をつぶすのが例で、毎夜の事ですから、後には寄席で知り合いが出来てしまい・・・」だそうです。優等生のイメージが強いのですが以外です!!

明治42年4月3日、和強楽堂にて第1回一水会大演奏会を開催。このとき始めて門下生に対し「水号」を正式授与。このとき「榎本芝水、石川ひょう水、大畑墨水、有坂秋水、佐藤築水、福島花水、上林荷水」が誕生。

明治43年永田錦心門下生として、始めて「教授所」開設を許可される。

大正2年 「薩摩琵琶錦心流」として、在来の薩摩琵琶より独立。

大正6年末には「総傳者」として、琵琶新聞に記載されています。
(総伝とは、芸が優れ、人に教えることもでき、なおかつその流派に貢献した人・・かな?)

これでゆきますと、習って直ぐに「群をぬく成績!」「奥伝」ですから、やはり「成績優秀」でいらしたんですね!

昭和5年4月。永田錦心先生ご他界後、偉大なカリスマ性のある指導者を失い、薩摩琵琶:錦心流一水会内部の分裂が始まり、榎本芝水先生は独立。「芝水院流(芝水会)」を名乗り、独自活動になります。

ですが、一水会の幹部の方々、(お弟子さんの多くが、残っていたから??・・・)との交流はあったようで、戦後の「一水会の人事の相談」などに関わっていらしたようです。戦後いつからかは、不明ですが、「芝水院流」ではなく、「錦心流」としての独自活動でした。

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榎本芝水先生の特徴は、「歌の節廻しが独特な事」にあると言われています。「・・・・その弾奏温雅、殊に曲節の宛轉自在なること氏に及ぶものなし。資性温厚、師に阿らず逆らわず悠々として学ぶ・・・」「千人近い水号所有者中、最も和醇なる 特殊の魅力を以て 鮮明に弛滞なき技芸を発揮しつつあるのは芝水氏・・」

晩年のレコードには、「節」といわれると、「え?」と思うものもないわけではなく、「節」の研究の為なら、「SPレコード」がお薦めです。ある「榎本芝水先生の直弟子の方」に言わせますと、「戦前と戦後」では「全然違う」んだそうです。

噂ですから、有名人がらみは「伝説じみてきますから・・」判りませんが?鶴田錦史先生も「榎本芝水先生の節、作曲を学んだ、研究したらしい」話もききます。・・鶴田先生の場合、直接榎本先生から習った形跡はないようです。

榎本芝水先生の作曲は、本当に驚く時あります。伝統的なんですが、型やぶりで、「中干」がとんでもない時に「ぽこん」と出てきたりします。「節」としてではなく、「節の持つ、音の高さを利用した」みたい?聴いていると、同じ「錦心流」なのに「まるで?」です。伝統的な各節の持つ、基本の音をちゃんと守りながら、とんでもない「節」に仕上がっちゃてます。

レコードが沢山、家にあるので良く聞きます。「道行き」的な部分(悲しく、ちょっとオセンチな場面)が「榎本節」です。
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最終更新日  2005年08月20日 17時28分18秒
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