テーマ:今日聴いた音楽(74139)
カテゴリ:音楽
いいものは廃れない。それは、何も形あるものばかりではない。 世界を代表するイタリア人映画音楽家、エンニオ・モリコーネの音楽の旋律は、 国境を越えて地球の人々の心を魅了してきた。 1960年にデビューし、21世紀に入っても、第一線で活躍できるのは そんな理由からだと思う。 ![]() 上の写真は、1987年の映画、アンタッチャブル。 僕が驚愕した旋律の1つが、この映画に使われている「アル・カポネ」のテーマだ。 密造酒の売買によって富を得ていたカポネに、まさにぴたっとはまるような 金と悪の臭いのするメロディーとその音色。 彼は、いわゆるピアノの「黒鍵」を旋律に巧妙に多用することで、 アル・カポネの「怪しさ」を表現したのだろう。 そこに、何か男のむなしさのような感情が残るのが、モリコーネの旋律の特徴だと思う。 ちなみに、僕はこの映画で学生時代、 ケビン・コスナーやロバート・デニーロ、ショーン・コネリーよりも、 アンディ・ガルシアの虜になった。 魅力的な男たちが集結した映画なので、人それぞれ、魅かれた男はきっと違うのだろう。 ![]() 時は経て1998年、彼は「海の上のピアニスト」の音楽を手がけた。 音楽を愛する人に是非聞いていただきたいのが、 このアルバムの16曲目、“Playing Love” 「1900」という仮の名を持つ男の、女性に対する、 そして自らの運命に対する複雑な心が、激しい自由なピアノ前奏から、 静かな主旋律へと流れていく。 詩のない音楽に耳を傾けて、そこに残る言葉を越えた何かを感じ取りながら 音楽を楽しむのも、また一興かと思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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