Chapter 7=== Chapter 7 === まさかと誰もが思っていたフロリダの短大を 無事、奇跡的に卒業することが出来ました。 そして卒業後の新たな目標は4年制大学への編入。 残金は100ドルくらいだったと思います。でもどうやって? 神さま、今度はどう働かれるのかな~。 卒業してすぐ、私は一年間アメリカで働く許可をもらうことが出来、 フロリダにてホテルで働き始めました。 実は日本でもこのアメリカ外資系ホテルで3年半働いていましたので、 懐かしい感じがしました。 勤務はフロント。 ここではアメリカ人の友達や、世界各国から来て働いている人々と共に仕事が出来、 国際的な大変恵まれた環境で働くことが出来ました。 フル・タイムで働きながら、そのお給料でもって私は1つづつ、 4年大学で授業を取り始めました。 この大学は、とっても綺麗なキャンパスを持っており、 そこで学べることは、私にとってはありえないほどの祝福でした。 アメリカに来た時、日本人の友達がこの学校に通い、校内の寮に住んでいました。 一度車で迎えに来たとき、このキャンパスがあまりにも眩しくて、輝いて見えて、 「こんな大学に通えるなんて、うらやましいなー。」 と内心思っていました。友達は社長息子。 余裕で通っていたので、「私とは違う世界だわん!」と、考えていたのです。 ですが実際に私がこの学校に通い始めた時、 3年半前にふと思ったそんなことを思い出しました。 「神様に、不可能ってほんとにないんだ。。。 なんだって、できるんだ。。。」 まだパートタイムの学生だったにせよ、夢の大学に通い始めることができたことは、 神様の不思議な導き。神様の用意してくださった道はとっても力強く、 私の期待を大きく超えました。 ホテルでも私は自分の仕事を愛していました。 朝5時起きの日もあれば、深夜1時帰宅の日もありましたが、 一日も、「仕事に行きたくない」と思った日はありませんでした。 上司に恵まれ、仲間に恵まれ、陽気なケセラセラ系の素晴らしい人たちに囲まれ、 アメリカでの貴重な体験を楽しんでいました。 そして、仕事を終えてある日ホテルを車で出ようとした時、 ホテルの最上階に輝くホテルのロゴがふと私の目に入って来ました。 すると、私の目から涙がドバ~っと溢れてきました。 私がとっくの昔に忘れていた、自分の祈った祈りが心に返ってきたのです。 「神様、アメリカに行って働きたい。掃除でも何でもいいから、 アメリカのホテルで働きたい。神様、自分の〇〇ホテルのアメリカのどこかに 私をトランスファーしてください。」 10年前に祈った祈り。 日本で働きながら、毎日祈っていた祈り。 その時は「どうして神様は祈りに答えてくれないんだ!!」と怒ってた。 夢がかなえられず、すごく悲しかった日々。 そんな自分すら忘れていた祈りでさえ、神様は覚えていてくださいました。 神様は、私の夢、小さな祈りをも忘れられないんだと、知りました。 そして、ベストな時に、最善の形でかなえてくださるのだと知り、 神様の愛を深く感じて、車の中で泣いて、賛美して、その夜は帰路につきました。 しかしそんな幸せの中、私の喉に異変が起こります。 ホテルでフルタイムで働き、大学でも学んでいた夢のような生活を3ヶ月してすぐの頃、 手術のため、日本に緊急帰国することになります。 もうこのホテルで働けないかもしれない。働けないから、もう大学にも行けないかもしれない。 それでも私の心は守られていました。 「神様がいれば、大丈夫だ。これも必ず、益となる。」 そう信じて、私はまた一人、日本へと旅立ったのです。 神を信じる人々、すなわち、神のご計画に従って召された人々のためには、 神はすべてのことを働かせて、益としてくださることを、私たちは知っています。 新約聖書 ローマ人への手紙 8章28節 ジャンル別一覧
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