ブログには載せる余裕はありませんが、金曜行動への参加は続けています。6月8日にも、希望のエリアと議事堂前で「フクイチの作業員、死者19人目」を話してきました。
希望のエリアでは時間を頂いて、東電が4月29日にオープンした「東京ストロベリーパーク」の批判もしました。この施設の事は昨年9月のリリースで分かっていましたが、今迄、触れる機会が有りませんでした。改めて、正式オープンのリリースを見ると、腹が立ってきます。
====東京電力フュエル&パワー株式会社のリリースの本文(一部省略)====
当社は、昨年9月、横浜火力発電所(所在地:神奈川県横浜市鶴見区)構内にて、エコファーム事業に用いる園芸施設(イチゴ狩り)の建設に着工いたしました。
このたび、当事業の営業開始の準備が整ったため、4月29日10時、横浜火力発電所構内に、イチゴのテーマパーク『東京ストロベリーパーク』をオープンいたします。 東京ストロベリーパークの最大の特徴は、首都圏で初めて、1年中イチゴ狩りを楽しめるイチゴハウス「STRAWBERRY FARM(ストロベリーファーム)」です。STRAWBERRY FARM は、温湿度などの環境を制御する最先端技術を活用し、イチゴを通年栽培いたします。
本施設は、イチゴ一粒一粒を丁寧に育て、ご来場いただくお客さまに季節を問わず瑞々しくておいしいイチゴを召し上がっていただくため、完全予約制といたします。
また、ハウス内は高設水耕栽培※を採用するほか、床をコンクリートにすることで清潔な環境を実現し、かがむ・立ち上がるという身体ストレスを軽減することで、小さなお子さまや車いすをご利用のお客さまもイチゴ狩りをお楽しみいただけます。
このほかにも、イチゴとチョコレートを使ったお菓子の販売や、その製造過程を見学できる施設「ICHIGO LAB.(イチゴラボ)」、イチゴメニューを中心としたレストラン「PARK SIDE KITCHEN(パークサイドキッチン)」などを備えており、幅広い年齢層に“春夏秋冬イチゴづくし”をご体験いただけます。
当社は、エコファーム事業として本施設を運営し、初年度に約2億円の売上げを目指すとともに、引き続き、エネルギー利用と最先端技術を融合させた新たな事業領域に進出し、収益拡大・企業価値の向上に努めてまいります。
※高設水耕栽培:土の代わりに水に養分を溶かした養肥を充填させた培地を、高さ100㎝程度に設置する栽培方法
====本文、ここまで====
元リリース→ 「イチゴのテーマパーク「東京ストロベリーパーク」の開園について
~ 首都圏初、通年でイチゴ狩りが楽しめる体験型施設をGWにオープン~」(2018年4月19日・ 東京電力フュエル&パワー株式会社)
東京ストロベリーパーク概要(PDF)
公式サイト (イチゴ狩りは30分食べ放題/3歳以下無料/詳細は公式サイトを参照)
世界最大の核災害であるフクイチの現場では発災以来、死傷者が絶えず、このリリースが出された時点でも東電が公表しているだけで18人にも上っています。賠償貫徹の名目で交付国債を原資とした交付金を8兆円以上投入され、それでも尚、賠償額が不十分として二桁にも上る訴訟を抱えている立場でありながら、このような施設の設置・運営に費やす予算は有るというのでしょうか。
議決権株式の過半数を持っているのはNDF(原子力損害賠償・廃炉等支援機構)ですから、実質的には経産省が主導する国営企業とは言え、現場の作業員・被害者・国民を馬鹿にしていると思います。何処にリソース(経営資源)を突っ込んでいるのか。
イチゴよりも、現場の待遇改善が優先であり、被害者への賠償が優先でしょう。
私は東京電力との契約は解除し、新電力に切り替えています。このようなリリースを見ると、せめて、消費者としては東京電力とは縁を切っていて良かったと思います。
6月8日の希望のエリアのツイキャス録画です。IEで視聴できない方は、クローム等、別のブラウザでご覧下さい。
2018.6.8希望のエリア(私は23分辺り~)
その他、私が話している、水と作業員死亡の件に関する記事は下記。
2018年5月末のフクイチの汚染水貯留量・滞留量
フクイチの被曝労働~18年6月までの死者は、公表分だけで19人~
(議事堂前は19時半まで)
春橋哲史(ツイッターアカウント:haruhasiSF)