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これ御存知です?「ツタンカーメンの豆」
名前だけは有名ですよね。 古代エジプト第18王朝のファラオ(王様)で正式名称は「トゥトアンクアメン」 若くして非業の死を告げたとされていますが、その出生や死因は不明。 1922年に王墓が発見された時、発掘者であるハワード・カーターが遺物番号1号として記録した黄金の玉座には、王妃であるアンケセナーメンに香油を塗られる仲睦まじい様子が表現されています。 またツタンカーメンの棺の中にはミイラと一緒に「ヤグルマギク(矢車菊/矢車草)」の花束も一緒に埋葬され、乾燥処理されたミイラと一緒に生花を入れることは良くないことでしょうけど、この花束からミイラが作られた季節が判ったという事もあります。(この花束はエジプト考古学博物館で展示されています) ところでこの「ツタンカーメンの豆」 エジプト考古学者の吉村作治氏によればツタンカーメン王墓からえんどう豆どころか豆類は出土していないとされていますが、イギリスの考古学者ニコラス・リーブスの記録ではヒヨコ豆、レンズ豆、エンドウ豆が出土されたと残っています。 ツタンカーメン王墓からの出土品はイギリスやアメリカではデータベース化されて公開されていますが、実はこの中身は出土品全てをデータベースにされているわけではなく、エジプト考古庁やエジプト考古学博物館は全ての出土品を公表していないという説もあります。 エジプトでは17、18世紀頃までは遺跡や遺物に対する関心が薄く、海外への流出も多く行われていましたが、今では出土された遺物の海外流出を防ぐ対応が優れており、エジプトでは日本の発掘調査と違い、考古庁が認めたライセンスを持つエジプト人にしか発掘作業をさせないというシステムの採用から見てもその厳重な姿勢は出土品の管理にも広く行き渡っています。 古代米もそうですが、原種に強いものほど雑種の出来やすく、黒米や緑米、赤米の栽培地の近くに現代種の白米が栽培すると交配し、雑種が出来やすいとされていますよね。 たぶんこのツタンカーメンの豆もそうだったのではないでしょうか? このツタンカーメンの豆が日本で広く知れ渡ったのは、弥生時代の遺跡から出土した古代蓮の大賀ハスから発芽した頃と時期が重なっています。 ツタンカーメンの豆はエジプトからイギリスに渡りそしてアメリカへ、そして日本へとなっていますが、もし本当にツタンカーメン王墓からの出土品を祖先に持つ豆だとしても、雑種交配している可能性は十分にあります。 しかし、このツタンカーメンの豆はほぼ原種系に近く、今でも同じ紫豆のエンドウ豆はエジプト南部を原産にしたものが栽培されているそうですから、古代から続いているエンドウ豆の遺伝子、DNAはずっと生きているのかもしれませんね。
Powered by ブルーミングスケープ ツタンカーメンの豆 ヤグルマギク 写真:Copyright© 2007 けえ企画
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最終更新日
2008年03月21日 14時58分45秒
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