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カテゴリ:韓国映画【ア・カ】
イ・ジョンジェさんとイ・ボムス氏。Wイが兄弟役で共演したヒューマン・コメディを観ました。
オ・サンウ(イ・ジョンジェ)は、しがないゴロツキ。不倫現場を押さえて金を受け取ったり、使いっ走りで借金の取立てをして暮らしている。ヤクザほど度胸はなくチンピラほどの腕っ節もない。 刑務所行きを救ってもらった悪徳刑事からたびたび呼び出され脅迫を受けている彼に、父親が死んだという知らせが届く。幼い頃、浮気をして家庭を捨てた父親とは、母が死んだ日に40000ウォンを叩き返して以来会ったことはなかった。 父親の借金を相続したサンウは、早老症で腹違いの弟ボング(イ・ボムス)と同居しながら行方の分からないボングの母親を探し出そうとする。 まともな生活をしていないサンウにしては、ヨングク(by「冬ソナ」)と住んでる事務所兼住居は熱帯魚の水槽があったり、でっかいテレビがあったり広々としてオシャレです。 養護学校の先生から弟さんは12歳で早老症だと告げられ、同じ読みの漢字違いを想像したサンウが「それって病気なんですか?」と真面目に質問する姿が可愛かった。あと、おヘソを比べるところも。 早老症は遺伝子の病気で通常の一年が7年とも10年とも言われています。日本のテレビ番組で取り上げられたのを見たことがあり、はじめは笑っていいのかなって躊躇いがありました。 リアルを追求するなら12歳のボングはもっと年を取っていなければならないし、サンウを含め登場人物のほとんどは刑事なのかヤクザなのか、社長なのか友達なのか。何してる人かよく分からない。証拠のボイスレコーダーを聞かせに行った場所は、警察とは思えぬ異空間。ある意味ファンタジーの世界なのかもしれません。そう思えば少しは気が楽かな。 しぶしぶ同居する羽目になった兄弟が一緒に取立ての仕事を始めると、ボングの物怖じしない振る舞いや、インシュリンの跡を勝手に勘違いした債務者から面白いようにお金が戻ってくる(たぶんこの時に借金も返したんでしょう)。もともと血の繋がった兄弟だから一緒に過ごす時間が増えれば情もわいてくる。でもある時、ボングが倒れてしまう。 憎んでいた父親が実は自分を気にかけていてくれたこと。ボングの病気のこと。短かいボングとの生活で少しずつサンウが優しさを取り戻していく。それとは逆にボングには避けられない現実が待っている。ファンタジーとはいえ、この辺がとても残酷です。 でも、終わり方は好き。ロビーの二人のように泣きながら笑ってる。穏やかな時間が少しでも長く続けばいいと思いました。 1970年生まれのボムス氏と1973年生まれのジョンジェ。実年齢ではボムス氏のほうが年上なんですね。12歳のジョンジェも観てみたい。 【OST】 (OST)オー!ブラザーズ 【DVD】 オー!ブラザーズ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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