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カテゴリ:韓国映画【サ・タ】
4/8から日本で公開されている『タイフーン』を観に行ってきました。公開一週目ボックスオフィス5位と順調な滑り出しのようで、まずはおめでとうございます。
海賊シン(チャン・ドンゴン)は仲間とともに民間貨物船で輸送中の米軍兵器を強奪する。東南アジア、アメリカ、日本の情勢が複雑に絡む国家的事件の捜査に海軍将校カン・セジョン(イ・ジョンジェ)が任命される。 事件を追ううちに、シンが韓国に受け入れを拒否された脱北者で、生き別れた姉(イ・ミヨン)を探していると知ったセジョン。彼は先に姉を探し出し、シンに取引を持ちかける。 あのスポーツは一般的なんでしょうか?水ぎわラグビーみたいな遊びで堪能できるジョンジェの上半身。あの肉体を見たら、海賊シンもヘナチョコに見えます。それくらい役作りに徹した彼の演技には最後まで裏切られることはありません。この演技でイ・ジョンジェが演技大賞を受賞したのも、うなずけます。遅いくらいだわ。 チャン・ドンゴン氏もハードな減量をして臨んだ役だけに思い入れは相当なもの。タイ語やロシア語、英語などを駆使し(うまいのかどうか分かりませんが)、ギラギラした目を光らせ無国籍風な海賊を熱演されていました。 何がすごいって水ですよ水。莫大な制作費をつぎ込んで造った船の装置をフル稼働して撮影した迫力のある船上アクションシーンが随所に観られます。カーチェイスも見所の一つです。 ただ迫力はあるけれど、イマイチ盛り上がりに欠けるのはなぜだろう。姉弟の再会やセジョンの手紙もそこそこ感動するし、シンが最期に口にした「生まれ変わったら、、、」の先も想像して涙する人がいるとは思う。 スケールの差こそあれ、『甘い人生』や『美しき野獣』といった、そもそもの“なぜ?”が残るむなしい結末と、無駄に殺すリアリティへの疑問が、せっかくの演技を台無しにしている。ある種の共通したにおいを感じてしまうからだろうか。 【関連記事】 ■「小宮悦子×チャン・ドンゴン 南北分断の悲劇を語る!」を観た 2006.03.29 ■『タイフーン』来日記者会見&舞台挨拶 2006.03.07 ■『タイフーン TYPHOON』のチラシ 2006.03.01 【OST】 タイフーン(台風) O.S.T. 【book】 タイフーン(台風) / Cinebook(写真集) & diary お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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