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テーマ:映画館で観た映画(8560)
カテゴリ:日本映画
2001年1月26日、新大久保駅で線路に転落した日本人を助けようとして亡くなったうちの一人、韓国人留学生イ・スヒョンさんの実話を基にしたフィクションです。実話でなければ、これほど注目されなかった作品だろうし、実話だからこそいろんな意味で映画化が難しい題材でもありますね。
----- 監督:花堂純次 脚本:花堂純次、j・j ミムラ 出演:イ・テソン、マーキー、金子貴俊、ジョン・ドンファン、竹中直人ほか 公式:■サイト ----- 韓国釜山で両親と妹の四人で暮らすイ・スヒョン(イ・テソン)は二年間の兵役を終え、大学に戻ってくる。「無断外泊」というバンドサークルに所属する彼は日本の音楽にも興味を示す。 2000年、日韓ワールドカップの共催が騒がれる頃。彼は日本に留学する。ストリートで歌うユリ(マーキー)との出会い、語学学校、バイト先、ライブハウス、日常生活でさまざまな出来事を経験する中、日本と韓国の壁に直面したスヒョンは、将来の夢を描き始める。その矢先に、、、 イ・テソン君の優しい笑顔に癒されました(笑)まさしくオッパタイプの青年です。富士山に登って涙をぽろぽろ流すシーンでは感受性の豊かなところを見せてくれたり、マンウンテンバイクを軽々と操る姿は、とても自然ですんなり入っていけました。 スヒョンのお父さん役には「冬ソナ」でサンヒョクやチュンサンの父でもあったジョン・ドンファン氏。お母さん役には「美しき日々」でソンジェの母親だったイ・ギョンジンさん。主役の二人がほぼ無名の新人ということもあり、日本からも金子君や竹中さんなど馴染みの役者さんが脇を固めていました。 歌と演技で、歌をとっちゃったせいか、ユリ役のキャスティングには演技力不足が否めません。どこかの民族衣装みたいなゾロゾロしたファッション、あれはヒロミチナカノでしょうか。ELTのもっちー似で可愛い子でしたけどね。 しかし、いくらなんでもあのガタイのスヒョンと同じペースで彼女が自転車をこぐとは思えない。名古屋から大阪間、疲れ知らずじゃないですか。お金は?食事は?寝るとこは?そんなに父親が嫌いなら、母親と住めばいいじゃない。 家族関係や人格にしても、スヒョンだけが正義感が強く礼儀正しい好青年として描かれます。ひきかえ日本人ときたら、甘ちゃんで無関心な人間ばかり。兵役のある韓国がよくて、だから日本はだめだみたいな。画一的な分け方も好きじゃない。人轢いといて逆切れなんて、あまりに滑稽すぎる。突っ込み以前に、フィクション部分の空虚さが足を引っ張ってる気がしてなりませんでした。 ご家族や関係者の皆さんにとっては忘れられないどころか、思い出にさえできないほど事故の傷跡は今でも生々しいに違いない。それゆえに多方面から制約もあったでしょう。映画化するにはまだ早すぎたのかな。 謹んでご冥福をお祈りいたします。 【関連記事】 ■映画『あなたを忘れない』、日本で興行成績10位に 朝鮮日報 ■映画「あなたを忘れない」公開 韓国人留学生の勇気に感動 FujiSankei Business i. ■「あなたを忘れない」大阪に両親来日 日刊スポーツ 【文庫】 『あなたを忘れない』 文庫本 【OST】 『あなたを忘れない』オリジナル・サウンドトラック 送料無料 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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