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発達障害児が伸び伸びと育つために~保健師の目で見た子育て~

診断を受けるのを迷っている方へ

診断を受けるのを迷っている方へ   

こんな風に思っておられる方と、たくさん出会いました。

「子育てには、これまでも色々苦労してきたんです・・・。

どうして何度言ってもわかってくれないの?
どうして喧嘩ばかりするの?
どうして?
どうして?

私の育て方が悪いからでしょうか?
甘やかしすぎたのでしょうか?
もっと厳しくしつけないといけないんでしょうか?
夫婦仲が悪いからでしょうか?
愛情不足で寂しがっているんでしょうか?

私がダメな母親だからです・・・・・。


だから、私がいい母親になれれば、
私がいい子育てをできるようになれば、
私がもっと愛情深くなれれば、

この子はよくなるはずなんです。そうすれば、この子は落ち着くんです。」

言外の言葉・・・(障害だと認めると、もう一生直らないと言うことですか?この状態が変わらないとあきらめないといけないですか?)



可愛いわが子に障害があるかもしれないということは、
親にとっては、本当に辛いことです。
認めたくないことかもしれません。

「家ではできているんだから」
「こんな子ならどこにでもいる、昔からいたじゃない・・・」
「障害児扱いして!失礼な」
「あなた(先生)の接し方が悪いからじゃないの?」
・・・・・といって、学校や保育園の先生の言葉を無視したくなるかもしれません。


でも・・・・私は、まず伝えたいのです。

障害があると分かることは、終わりではないということを。

ここがスタートです。

その子の心の状態をしっかりと理解することができ、その子にあった対応をすることができたら、

その子は、どんどん伸びていくんです。
障害とされている「社会性」も「コミュニケーション能力」も「想像力」もです!!
伸びることができるんです。まずは教育の効果を信じてほしいんです。

そして、お子さんを理解することができれば、「自分のことを分かってくれた」と、お子さんがまず幸福感と喜びを持つでしょう。

理解することができた、少し心が近づいた・・・と、親の幸福感も、子育ての手応えも、増えていくことでしょう。

親子関係は幸福なものに変わっていくでしょう。



認めたくないのは、お母さん・お父さん・・・あなた方ご自身がこれまで辛い思いをなさることが多かったからですよね。
本当に大変な道のりを、時には孤独感を深く持ちながら、歩んでこられたのだと思います。
心の殻が固くなっているんです。

私もそうでした。
人から責められることに異常に敏感になって、人の言葉がすべて自分を責めているように聞こえた時期もありました。

でも、勇気を出して!
お子さんを理解するために、心を素直にして、
お子さんの幸せのために、大変なこともジャンプしてみてください。

まずは診断を受けることです。
そうすれば、多くの書籍が助けてくれるようになるでしょう。
ネット上のサイトにたくさんの情報を見つけるでしょう。たくさんの友達とも出会うでしょう。

だんだんに関わり方がわかってきます。

専門家が、学校との間に入ってくれて、社会の理解を得ることを手伝ってくれるようになるでしょう。


まずは、勇気を。

辛い時はここに来て、愚痴をこぼしてください。

Akiko



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