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2005年03月08日
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カテゴリ:カテゴリ未分類


昨日3月7日、ソニーは、ハワード・ストリンガー副会長の会長兼グループCEO(最高経営責任者)就任という衝撃人事を正式発表しました。外国人がトップに立つ人事は、ソニー創業以来初となります。





左から安藤社長、出井会長、ストリンガー次期会長兼CEO、
中鉢次期社長、井原CFO
ITmedia



このハワード・ストリンガーですが、2000年に英国女王陛下からナイトの爵位が授与され、「サー(Sir:卿)」の称号を得ている。

ストリンガーは、現在、妻と長男、長女の家族4人でニューヨーク在住の63歳ですが、出身は英国で、ウェールズ・カーディフ市に1942年に生まれました。オックスフォード大学で現代史修士号を取得した後、米国に渡り、以来CBS社のドキュメンタリー番組制作部門、報道部門および放送部門などメディア界において30年余の経歴を有し、1988年からは同社放送部門の社長も務めました。
1985年には米国市民権を取得。
1997年5月、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカ社長に就任し、1998年12月に同社の会長兼CEOに就任。
そんで、1999年6月、ソニーの取締役に就任、と。

ストリンガーはCBSからソニーに移ってきたわけですが、97年の入社と同時に米国ソニーの社長に就任しているようです。つまり、米国ソニーの社長へ招へいされた、と。2003年4月には米州地域とエンタテインメント事業を担当する執行役副会長に就任。同年6月には取締役兼執行役副会長、11月にはエンタテインメント事業担当のCOOになったと。
米大手テレビ局CBSから97年米国ソニー社長。98年同会長兼CEO。ソニー取締役を経て03年6月から執行役副会長。同年11月からCOO兼務。

で、最近では映画会社の米MGM(Metro-Goldwyn-Mayer)の買収を取りまとめた実績がある、と。

簡単にまとめると以上がストリンガーの経歴のようですね。エリザベス女王から「ナイトさま」に“認定”されるぐらいですから、ま、立派な経歴をお持ちのようですな。


さて、今回の人事によって、ソニーという企業をどう見るべきか。要するに、ソニーは「日本企業」なのか、「外国企業」になったのか……ということですね。「外見」のことではなくて実質的な「中身」のことを言ってます。

「ソニーの役員一覧」を見ると、16人の取締役がいて、現在の取締役16人のうち半数の8人が社外です。では、その8人を並べてみましょう。

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◆ソニーの社外取締役(8人)◆

中谷巌UFJ総合研究所理事長=取締役会議長
河野博文JFEスチール専務執行役員=取締役会副議長
岡田明重三井住友フィナンシャルグループ会長=報酬委員会議長
小林陽太郎富士ゼロックス会長=指名委員会議長
山内悦嗣三井住友フィナンシャルグループ取締役=監査委員会議長
カルロス・ゴーン日産自動車社長
橘・フクシマ・咲江コーン・フェリー・インターナショナル社長
宮内義彦オリックス会長
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日本の「インナーサークル」を代表する小林陽太郎と宮内義彦の姿を発見。さらに、カルロス・ゴーンまでも。

『トップ人事を決める委員会は社外取締役が過半数を占めており、外国人トップの就任には、ゴーン社長が影響力を発揮した…』との噂も出回ってます。ソニー側は、この噂を否定しています。


※ 富士ゼロックスの小林陽太郎会長はアメリカゼロックス本社取締役でもある。日米欧三極委員会日本会長。経済同友会会長。外交問題評議会(CFR)国際諮問委員会メンバー。スタンフォード大学、ペンシルバニア大学、慶応大学、日本国際大学理事。そして今は亡き盛田昭夫氏(ソニー会長)の後任としてジョージ・シュルツ元国務長官が会長を務めるJ・P・モルガン・インターナショナル・カウンシルのメンバーにも選ばれている。

小林陽太郎について、もう少し捕捉しときます。
ついでに言っておくと、「小泉純一郎首相を囲む会」のメンバーに小林陽太郎と宮内義彦の名前があるのは、ご存知の通り。

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小林陽太郎は、1933年4月25日、後に富士写真フイルムの社長となる父・節太郎の駐在地、ロンドンで生まれる。この時、小林には日本人名「陽太郎」のほかに「アントニー」という英語名が授けられ、日本に戻ってからも「トニー」(アントニーの愛称)と呼ばれていた。しかし、米英との開戦が近づくにつれ、「トニー」の呼び名は小林家から消えていくことになる。

慶応義塾大学経済学部卒業した小林はペンシルベニア大学大学院でMBA(経営学修士)を取得している。そして、30歳頃には夫人の影響から結婚を前にカトリックの洗礼を受ける。その洗礼名は「アントニオ」となり、幼いころのアントニーの記憶が蘇ることになった。この時、代父(ゴッドファーザー)になったのは服部一郎・セイコー電子工業、セイコーエプソン社長(1987年死去)である。

小林陽太郎は富士ゼロックス代表取締役会長以外にも米ゼロックス取締役、日本電信電話(NTT)取締役、ソニー取締役、米キャロウェイ・ゴルフ取締役、米国生産性品質センター取締役、米ゼネラル・モーターズ(GM)元取締役、米コーニング元取締役、スイスABB(元アセア・ブラウン・ボベリ)元取締役、伊モンテジソン元取締役など数多くの肩書きを持っており、日本で唯一の世界的なビッグ・リンカーである。

http://www.yorozubp.com/0406/040618.htm
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アメリカを指導的な勢力とし、英仏独を副次的な勢力として位置づけるビルダーベルグ会議メンバー諸国に日本を加えたパワー・エリート会議こそが、1873年に創設された日米欧三極委員会です。

創設者はディビッド・ロックフェラーであり、1990年代に北米議長を務めたのがポール・ボルカーで、現在はその任をトーマス・フォーリー前駐日アメリカ大使が務めています。日本側議長だった小林陽太郎富士ゼロックス会長は、日本や韓国を含むアジア太平洋議長となり、同副議長には元日銀理事の緒方四十郎がすわります(日本という括りが消えたのは、日本の経済力の後退の証しでしょうか)。その他、日本側からの理事には、宮沢喜一元首相、大河原良雄元駐米大使、行天豊雄元大蔵省財務官、財界からは三菱商事、三井物産、伊藤忠商事といった総合商社からの役員が顔を揃えています。

この日米欧三極委員会を「イデオロギー装置」と呼ぶギルは、1970年代以降における国際政治力学のなかで、アメリカの相対的地位の低下に歯止めをかけ、ヘゲモニーを維持する役割を果たしたのが、日米欧三極委員会における「トランスナショナルな階級構成」だったと認識しています。かれによれば、世界のコミュニケーション市場の75%を支配する80社の多国籍企業は、ニュース解説、ドラマ、コマーシャルといった多様な経路を使って、アメリカ主導の思考様式や価値観を世界に持ち込み、こうして、アメリカの文化や生活様式は、ほとんど何の抵抗もなく世界に広がっていくと言っています。

http://koho.osaka-cu.ac.jp/vuniv2002/nakao2002/nakao2002-8.html
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※ オリックスの宮内義彦については、昨年のだけど次の意見なんかが面白いと思う。

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宮内氏は、カルト経営者の稲盛和夫氏と同じように、米国型の姿に日本社会を構造改革をするべき役割を負わせられた人である。宮内氏は、おそらくナベツネの失脚の一連のスキャンダルを背後で操っているのではないか。宮内氏自身はナベツネに気に入られている子分のようなフリをしながら、機会が来ればナベツネに襲いかかって、日本の野球利権を奪い取ろうとしているだろう。従来、ナベツネの「読売新聞」を通して日本国内のパブリック・リレーション(PR)を行っていたアメリカとしては、ここで宮内・オリックスや稲盛・京セラの勢力に宗旨替えしようとしていると思われる。

宮内氏は、米国型に日本経済を改造することで、うま味をすくい上げていこうという哲学を経営に取り入れている、「アメリカの手先」である。アメリカのビジネス・インナーサークル(その最たる例が、アメリカ商工会議所の出先機関である在日アメリカ商工会議所=ACCJ、グレン・フクシマ系)と結託して、日本のビジネスをアメリカ企業に開放させ、そのおこぼれにあずかろうという発想で動いている人たちである。

オリックスの宮内会長といえば、あおぞら銀行(旧日本債券信用銀行)の買収劇の際にも、サーベラスという外資系投資ファンド(代表は、ダン・クウェール 父ブッシュ政権副大統領)とのつながりが噂された。一部週刊誌では、宮内氏自身がサーベラス・ジャパンの、「アドバイザリーボード・チェアマン」に就いていながら外資参入を促す、「総合規制改革会議」の議長を務めている事実が暴かれた。

http://asyura2.com/0406/hasan36/msg/471.html(抜粋)
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8月30日の日記で「オリックスの宮内義彦こそ怪しげな外資の水先案内人」と書きましたが、孫正義も彼らの仲間であることに異論はないでしょう。宮内義彦と孫正義は旧日債銀を買収してあおぞら銀行を傘下にしましたが、孫正義は2年足らずでアメリカのハゲタカファンドのサーベラスに持ち株を売り払ってしまった。何のことはなく孫正義は最初から外資に転売するつもりで日債銀を買っただけなのだ。500億円で買って1000億で転売したのだからぼろ儲けだ。

オリックスの宮内義彦やソフトバンクの孫正義は外資の影武者に過ぎず、大蔵省も日本の企業家だからいいだろうと日債銀の買取を認めた。しかしたった二年で外資の手に渡ってしまったのだから彼らは裏切り者だ。孫正義にしても、あおぞら銀行を再上場まで持てればもっと巨額の利益を手に出来たのだろうが、通信インフラ事業に資金が必要になり売却した。最初から外資に転売で大儲けできる事がわかっていたから畑違いの銀行買収に手を出したのだ。

http://www.asyura2.com/0406/hasan36/msg/606.html(抜粋)
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以上にしておきますが、どうも私の目線では、ソニーは日本にあっても、既に「日本企業」ではないように見えます。まだこの判断は早いかもしれませんけどね。

ハワード・ストリンガーをソニーのトップに担ぎ上げたのは、どんな力が働き、誰が動き、その背景には何があったのか、です。

今後も、ハワード・ストリンガーには注目していきます。

ハワード・ストリンガーに関する記事を集めておきましたので、以下をご覧になって参考にして下さい。


【SONY】ハワード・ストリンガー
http://blog.livedoor.jp/ayaka222a/archives/15856406.html



3月8日のメモ
http://blog.livedoor.jp/ayaka222a/archives/15867849.html








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最終更新日  2005年03月08日 15時30分39秒
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