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テーマ:世界を動かす国際金融(373)
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どうやらグリーンスパンの後任が決まったようである。同時進行で読んでいる本が何冊もあり、未読本もかなりたまっているのだが、昨日の日記で紹介した『マネーを生みだす怪物』を早く読めと急かされているような気分である。 とりあえずバーナンキが指名された記事をいくつか転載する。 ブッシュ大統領、次期FRB議長にバーナンキCEA委員長を指名 バーナンキ次期議長、グリーンスパン氏の金融政策を継続へ 【ライブドア・ニュース 10月25日】- AP通信によると、ブッシュ大統領は24日午後1時(日本時間25日午前2時)、ホワイトハウスで記者会見し、来年1月31日で任期満了に伴い、退任するアラン・グリーンスパンFRB(米連邦準備制度理事会)議長の後任として、ベン・バーナンキCEA(大統領経済諮問委員会)委員長(51)を指名した。新議長は上院の承認を経て、正式に就任する。 次期FRB(米連邦準備制度理事会)議長に指名された ベン・バーナンキCEA(大統領経済諮問委員会)委員長【AP】 ブッシュ大統領は、グリーンスパン議長とバーナンキ氏を前にして、バーナンキ氏を新議長に指名したことに関し、「FRBの金融政策の決定はアメリカ国民の生活に大きな影響を与える」とした上で、今回の決定は「金融市場の尊敬に値する」と述べた。また、バーナンキ次期FRB議長は「私の第一優先事項は、グリーンスパン時代に築かれた金融政策とその政策戦略を継続していくことだ」と述べた。 バーナンキ委員長は、プリンストン大学の経済学部長を経て、2002年8月にFRB理事としてグリーンスパン議長とともに米国の金融政策の舵取りを任され、今年6月から、現在のCEA委員長に就任している。同委員長は、インフレターゲットの導入論者としても知られ、反対の立場を取るグリーンスパン議長とは対照的な一面もある。 事前予想では、バーナンキ委員長のほかに、グリーンスパン議長の腹心といわれるドナルド・コーン現FRB理事や前CEA委員長のグレン・ハバード現スタンフォード大学教授、ロナルド・レーガン元大統領時代のCEA委員長だったマーチン・フェルドスタイン氏の名前が上がっていた。 グリーンスパン議長は、もともとはニューヨークでタウンゼント-グリーンスパン・コンサルティング会社を経営し、米国の主要企業との結びつきが長かった。その後、リチャード・ニクソン大統領にCEA委員長への就任の誘いを受けたが、その前に同大統領が辞任したため、後任のフォード大統領の下で同委員長に就任している。 グリーンスパン議長は、1987年8月にロナルド・レーガン大統領に請われてポール・ボルカー元議長の跡を受けて、就任以来、4期(1期は4年)連続で計18年間の議長の大任を果たした。その間に2度の不況を経験する。最初はイラクのクウェート侵略に対する報復としてのイラク戦争が起き、石油価格が急騰した1990-1991年。もう一つは2001年9月11日のアルカイダによる米国同時多発テロによる不況だった。 グリーンスパン議長は共和党支持者で、政治手腕にたけ、歴代の政権との交渉能力は高く、現在もチェイニー副大統領を通じて米議会との調整にも優れた能力を発揮してきた。さらに、1996年からFRBの歴史で初めて、FOMC(米連邦公開市場委員会)会合の日程を事前に市場に公開するなど、市場との対話による金融政策を実施してきたことでも知られる。【了】 ライブドア・ニュース 増谷栄一記者 (参照:http://blog.livedoor.jp/emasutani/) この記事に関するお問い合わせ先:newscenter@livedoor.net 2005年10月25日02時13分 http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__1455599/detail 次期FRB議長(2005年09月26日) http://plaza.rakuten.co.jp/HEAT666/diary/200509260000/ FRB議長後任にバーナンキ氏指名、米大統領が発表 【ワシントン=広瀬英治】ブッシュ米大統領は24日午後1時(日本時間25日午前2時)、アラン・グリーンスパン米連邦準備制度理事会(FRB)議長(79)の後任の第14代議長に、大統領経済諮問委員会(CEA)委員長のベン・バーナンキ氏(51)を指名すると発表した。 後任議長は、大統領の指名後、上院の承認を経て来年2月にも就任する。 グリーンスパン議長は現在5期目で在任18年余りに上り、来年1月末にFRB理事の任期が切れるのに合わせて議長職を退く意向を表明していた。 バーナンキ氏は、米プリンストン大学経済学部長だった2002年にブッシュ大統領の指名でFRB理事となり、いち早く米経済のデフレ懸念に警鐘を鳴らすなど、グリーンスパン議長の下でも大きな存在感を示してきた。金融政策の手法では、金利調節の指標となる物価水準をあらかじめ明示する「インフレ目標」の導入論者として知られる。 市場関係者の間では、後任議長候補として、バーナンキ氏のほか、米コロンビア大教授のグレン・ハバード氏(47)、米ハーバード大教授のマーティン・フェルドシュタイン教授(65)らの名前が挙がっていた。 ブッシュ大統領が、この時期に後任議長を発表したのは、米経済が堅調な成長を続ける中、市場に絶大な影響力を持つカリスマ議長の後継者を早めに明らかにし、円滑な議長交代を成し遂げる狙いがある。さらに上院の承認を年末の議会休会までに得るには、この時期の指名が必要と判断したと見られる。 米経済は現在、物価、雇用の両面とも比較的安定している一方、原油高などによるインフレ懸念が徐々に高まりつつある。グリーンスパン議長が昨年来進めてきた連続利上げの着地点を探り、米経済をインフレなき安定成長の軌道に乗せられるかが新議長の最初の試練となる。 (読売新聞) - 10月25日2時8分更新 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051024-00000118-yom-bus_all ブッシュ大統領:次期FRB議長にバーナンキ氏-年内に議会承認へ(2) (ブルームバーグ) 2005年10月25日(火)02時43分 10月24日(ブルームバーグ):ブッシュ米大統領は24日、グリーンスパン米連邦準備制度理事会(FRB)議長の後任候補に、大統領経済諮問委員会(CEA)委員長を務めるベン・バーナンキ氏(51)を指名した。 大統領はホワイトハウスの執務室でバーナンキ氏とグリーンスパン議長と共に記者会見し、バーナンキ氏について、「世界の金融界で深く尊敬されている」と評価。「アラン・グリーンスパン氏が築き上げた業績をさらに発展させる人物にふさわしい」と語った。 バーナンキ氏は今年6月、ブッシュ大統領によってCEA委員長に任命された。グリーンスパン議長もFRB議長就任前、フォード政権下でCEA委員長を務めた経歴がある。バーナンキ氏は上院の承認を得た後、2002年から今年6月まで理事を務めたFRBに議長として復帰することになる。 ブッシュ大統領は記者会見に同席したグリーンスパン議長を「伝説」と賞賛した。グリーンスパン議長もFRB議長就任前は、フォード政権下でCEA委員長を務めた経歴がある。同議長のFRB理事としての任期は来年1月末をもって終了。18年以上のグリーンスパン時代に幕を閉じる。 リーマン・ブラザーズの米国担当チーフエコノミスト、イーサン・ハリス氏は、プリンストン大学の元教授であるバーナンキ氏について、「適任」と評価したうえで、「偶像と化したFRB議長の後任として、職務遂行によって自らの能力を証明しなくてはならない」と付け加えた。 グリーンスパン議長時代の米国経済は1987年と2000年に株式暴落にさいなまれたほか、1990―91年、2001年にリセッション(景気後退)に陥った。この間の景気拡大は米史上最長を記録した。 上院銀行委員会のリチャード・シェルビー委員長は先週、次期FRB議長候補の指名公聴会と採決は年内に実施されると語っていた。 http://money.www.infoseek.co.jp/MnJbn/jbntext.html?id=25bloomberg32a6_UT3swwtXM 『リフレと金融政策』 著名な金融学者にして、いまやグリーンスパンを凌ぐ注目を市場関係者から集めるFRB理事バーナンキ。その金融政策論から、米国の景況分析、日本の長期停滞脱出の政策提言を、講演と詳細な解説で明らかにする。 単行本: 212 p ; サイズ(cm): 19 x 13 出版社: 日本経済新聞社 ; ISBN: 4532350751 ; (2004/01/26) 内容(「MARC」データベースより) 金融政策論から、米国の景況分析、日本の長期停滞脱出の政策を提言。FRB理事に就任後も政策・マーケット関係者の注目を集めている著者の講演、および解説・インタビューを収録。 著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より) バーナンキ,ベン 1953年生まれ。75年ハーバード大学経済学部を最優等で卒業。79年マサチューセッツ工科大学にてPh.D.(経済学)を取得。85年よりプリンストン大学経済学部教授。同学部長、フィラデルフィア、ボストン、ニューヨークの各連邦準備銀行の客員研究員などを経て、2002年連邦準備理事会(FRB)理事に就任(任期は2018年1月まで) Who will be the next Fed chairman ? 住信基礎研究所主席研究員 伊藤 洋一 2005/10/17 これまでずっと市場で「次のFRBの議長は誰か」という調査をすると、一番になってきたのはベン・バーナンキだった。例えば9月13日の日経金融新聞には、「後継FRB議長、市場はバーナンキ氏有力視」という記事があって、それを見ると「米エコノミスト6人に聞いたが、実に5人がバーナンキの名前を挙げた」と書いてある。 この記事が、バーナンキ氏を多くの人が挙げた理由として挙げているのは 1.とかく話が難解といわれるグリーンスパン議長の解説者として市場の信認が厚い 2.市場はバーナンキをグリーンスパン路線の継承者として見ていて、その点で安心感がある の二つを挙げている。また10月13日の日経新聞の記事も「バーナンキ有力説」を改めて紹介しながら、 1.ブッシュ大統領は6月に開いたCEA委員長へのバーナンキ氏の就任式で、誕生日を迎えたバーナンキの娘にも祝福の言葉を贈った。ブッシュはバーナンキを側近として認めている 2.本人も意欲満々で、ワシントン中心部の議会の近くに家を買い、34年ぶりに首都に本拠を置いたプロ野球チーム「ナショナルズ」のファンになった といったエピソードが紹介されている。もっともバーナンキには、「ブッシュに近すぎる」「金融緩和を主導した景気重視のハト派」といった声もある。インフレ圧力増大期に、「ハト派」のイメージがあるのはちょっと問題かも知れない。 http://www.tbs.co.jp/newsi_sp/keyword/index.html 『マネーを生みだす怪物』連邦準備制度という壮大な詐欺システム http://plaza.rakuten.co.jp/HEAT666/diary/200510240000/ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2005年10月25日 03時56分39秒
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