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私が好きでよく聴く曲に、ラヴェル作曲「亡き王女のためのパヴァーヌ」があります。訳もなく涙する程、とても美しい旋律だと思います。(どこからか流れてきて聴くのは管弦楽バージョンが多いかと存じますが、元来ピアノ用に作曲されたということから、曲名のリンク先は敢えてピアノを選択) この曲は、ポリニャック公爵夫人ウィナレッタ(Winnaretta Singer, Princess Edmond de Polignac)に献呈されたとされる曲。彼女はフランスの近代音楽史上、重要なパトロンとして知られます。(リンク先のWikipediaによると彼女の母親があの自由の女神のモデルとなった女性だろうということですね。)ラヴェルだけでなくフォーレ、ストラヴィンスキー、プーランクといった面々が彼女のサロンに集いました。 このポリニャック夫人の夫が、ランバル公妃とよく対比されるポリニャック夫人の孫に当たります。マリーアントワネットに仕えたポリニャック夫人は、特に日本では悪いイメージで描かれるように思いますが、あの時代、亡命することで家を護った彼女はある意味賢い選択をしたのではなかったかと、また彼女がいなければその後の歴史、ポリニャックファミリーも大きく変わっていたであろうことを思うと私は彼女がいてくれてよかった、そう思います。 今日の写真は、春を連想させるブーケが美しいフランス パリ窯のアンティーク。それぞれの人生を歩み、それぞれに美しい女性たちに敬意を表して。。。 ポリニャックに関連あるものをいくつか集めてみました。 1863年の創業のポメリー社。「シャンパンを造ることは芸術を作ること」が信条のポメリー夫人が嫁いだのがポリニャック家。その家名を冠したコニャック。ポリニャック公爵夫人の父は、ミシンで有名なアメリカ人のシンガー。ポリニャック伯ピエールの息子レーニエ3世はモナコ大公でその妃がグレース・ケリーというモナコとの縁。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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