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楽天・日記 by はやし浩司

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2009年02月08日
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カテゴリ:育児問題


うちの子はどうして勉強しないのかしら?
母親が一番保守的?(失敗危険度★★)

●ワーク選びの基準
 本来、地位や名誉、肩書きとは無縁のはずの、いわゆるステイ・アト・ホーム・ワイフ(専業主婦)が、一番保守的というのは、実に皮肉なことだ。この母親たちが、もっとも肩書きや地位にこだわる。子供向けの同じワークブックでも、四色刷りの豪華なカバーで、「○○大学××教授監修」と書かれたものほど、よく売れる。中身はほとんど関係ない。中身はほとんど見ない。見ても、ぱっと見た目の編集部分だけ。子どものレベルで、子どもの立場で見る母親は、まずいない。たいていの親は、つぎのような基準でワークブックを選ぶ。

(1)信用のおける出版社かどうか……大手の出版社なら安心する。

(2)権威はどうか……大学の教授名などがあれば安心する。

(3)見た目の印象はどうか……デザイン、体裁がよいワークブックは子どもにやりやすいと思う。

(4)レベルはどうか……パラパラとめくってみて、レベルが高ければ高いほど、密度がこければこいほど、よいと考える。中にはぎっしりと文字がつまったワークブックほど、割安と考える親もいる。

●インチキ教授たち
 しかしこういうことは大手の出版社では、すでにすべて計算ずみ。親たちの心理を知り尽くした上で、ワークブックを制作する。が、ここに書いた(1)~(4)がすべて、ウソであるから恐ろしい。大手の出版社ほど、制作は下請け会社のプロダクションに任す。そしてほとんど内容ができあがったところで、適当な教授さがしをし、その教授の名前を載せる。この世界、肩書きや地位を切り売りしても、みじんも恥じないようなインチキ教授はいくらでもいる。出版社にしても、ほしいのは、その教授の「肩書き」。「中身」や「力」ではない。だいたいにおいて、大学の教授ともあろう人が、子どものワークブックなどにかかわるはずがない。

●ワークブック選びは慎重に
 今でもときどき、テカテカの紙で、鉛筆では文字も書けないようなワークブックをときどき見かける。また問題がぎっしりとつまっていて、計算はおろか、式すら書けないワークブックも多い。さらにおとなが考えてもわからないような難解な問題ばかりのワークブックもある。見た目にはよいかもしれないが、こういうワークブックを子どもに押しつけて、「うちの子はどうして勉強しないのかしら?」は、ない。

 私も長い間、ワークブックの制作にかかわってきたが、結論はひとつ。かなり進歩的と思われる親でも、こと子どもの教育となると、保守的。保守的な面を批判したりしても、「そうは言ってもですねエ……」とはねのけてしまう。しかしこの母親たちが変わらないかぎり、日本の教育は変わらない。


はやし浩司+++++++++++++++++Hiroshi Hayashi

お母さんが苦労するのは、お父さんのせいよ
父親は母親がつくる(失敗危険度★★)

●互いに高次元な立場で!
 こう書くと、すぐ「男尊女卑思想だ」と言う人がいる。しかしもしあなたという読者が、男性なら、私は反対のことを書く。

 あなたが母親なら、父親をたてる。そして子どもに向かっては、「あなたのお父さんはすばらしい人よ」「お父さんは私たちのために、仕事を一生懸命にしてくれているのよ」と言う。そういう語りかけがあってはじめて、子どもは自分の中に父親像をつくることができる。もちろんあなたが父親なら、反対に母親をたてる。「平等」というのは、互いに高次元な立場で認めあうことをいう。まちがっても、互いをけなしてはいけない。中に、こんなことを言う母親がいる。

●父親の悪口を言う母親
 「あなたのお父さんの稼ぎが悪いから、お母さん(私)は苦労するのよ」とか、「お父さんは会社で、ただの倉庫番よ」とか。母親としては子どもを自分の味方にしたいがためにそう言うのかもしれないが、言えば言ったで、子どもはやがて親の指示に従わなくなる。そうでなくてもむずかしいのが、子育て。父親と母親の心がバラバラで、どうして子育てができるというのか。こんな子どもがいた。

●男を男とも思わない
男を男とも思わないというか、頭から男をバカにしている女の子(小四)だった。M子という名前だった。相手が男とみると、とたんに、「あんたはダメね」式の言葉をはくのだ。男まさりというより、男そのものを軽蔑していた。もちろんおとなの男もである。そこでそれとなく聞いてみると、母親はある宗教団体の幹部。学校でもPTAの副会長をしていた。一方父親は、地元のタクシー会社に勤めていたが、同じ宗教団体の中では、「末端」と呼ばれるただの信徒だった。どこかボーッとした、風采のあがらない人だった。そういった関係がそのまま家族の中でも反映されていたらしい。

●夫婦像をつくるのは親
 で、それから二〇年あまり。その女の子のうわさを聞いたが、何度見合いをしても、結婚には至らないという。まわりの人の意見では、「Mさんは、きつい人だから」とのこと。私はそれを聞いて、「なるほど」と思った。「あのMさんに合う夫をさがすのは、むずかしいだろうな」とも。

 子どもはあなたという親を見ながら、自分の親像をつくる。だから今、夫婦というのがどういうものなのか。父親や母親というのがどういうものなのか、それをはっきりと子どもに示しておかねばならない。示すだけでは足りない。子どもの心に染み込ませておかねばならない。そういう意味で、父親は母親をたて、母親は父親をたてる。


はやし浩司+++++++++++++++++Hiroshi Hayashi

日本の子どもは何もしない
使えば使うほどよい子(失敗危険度★★★★)

●子どもは使え
「どうすれば、うちの子どもを、いい子にすることができるのか。それを一口で言ってくれ。私は、そのとおりにするから」と言ってきた、強引な(?)父親がいた。「あんたの本を、何冊も読む時間など、ない」と。私はしばらく間をおいて、こう言った。「使うことです。使って使って、使いまくることです」と。

 そのとおり。子どもは使えば使うほど、よくなる。使うことで、子どもは生活力を身につける。自立心を養う。それだけではない。忍耐力や、さらに根性も、そこから生まれる。この忍耐力や根性が、やがて子どもを伸ばす原動力になる。

●「日本の子どもはスポイルされている」
 ところでこんなことを言ったアメリカ人の友人がいた。「日本の子どもたちは、一〇〇%、スポイルされている」と。わかりやすく言えば、「ドラ息子、ドラ娘だ」と言うのだ。そこで私が、「君は、日本の子どものどんなところを見て、そう言うのか」と聞くと、彼は、こう教えてくれた。

「ときどきホームステイをさせてやるのだが、食事のあと、食器を洗わない。片づけない。シャワーを浴びても、あわを洗い流さない。朝、起きても、ベッドをなおさない」などなど。つまり、「日本の子どもは何もしない」と。反対に夏休みの間、アメリカでホームステイをしてきた高校生が、こう言って驚いていた。「向こうでは、明らかにできそこないと思われるような高校生ですら、家事だけはしっかりと手伝っている」と。ちなみにドラ息子の症状としては、次のようなものがある。

●ドラ息子の症状
(1)ものの考え方が自己中心的。自分のことはするが他人のことはしない。他人は自分を喜ばせるためにいると考える。ゲームなどで負けたりすると、泣いたり怒ったりする。自分の思いどおりにならないと、不機嫌になる。あるいは自分より先に行くものを許さない。いつも自分が皆の中心にいないと、気がすまない。(2)ものの考え方が退行的。約束やルールが守れない。目標を定めることができず、目標を定めても、それを達成することができない。あれこれ理由をつけては、目標を放棄してしまう。ほしいものにブレーキをかけることができない。生活習慣そのものがだらしなくなる。その場を楽しめばそれでよいという考え方が強くなり、享楽的かつ消費的な行動が多くなる。(3)ものの考え方が無責任。他人に対して無礼、無作法になる。依存心が強い割には、自分勝手。わがままな割には、幼児性が残るなどのアンバランスさが目立つ。(4)バランス感覚が消える。ものごとを静かに考えて、正しく判断し、その判断に従って行動することができない、など。
あなたの子どもをドラ息子、ドラ娘にしたくなかったら、とにかく使うこと。それ以外にあなたの子どもをよい子にする方法はない。





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最終更新日  2009年02月08日 18時58分02秒
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