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楽天・日記 by はやし浩司

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2009年03月30日
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カテゴリ:夫婦の問題
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子育て最前線の育児論byはやし浩司   09年 3月 30日
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メルマガ(6万3000誌)の中で、2008年度、メルマガ・オブ・ザ・イヤーに
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【1】(子育てのこと)□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

●英語(Dennis Kishere’s Blog)

+++++++++++++++++

今度、オーストラリアの友人のデニス君の
BLOGを、HPからアクセスできるように
した。

興味のある人は、私のHPより、
「Dennis Kishere’s Room」へと、進んでみてほしい。
彼の書く英文は、一級である。
いろいろと参考になる。

+++++++++++++++++

デニス君のBLOGの、アドレスに、注意してほしい。
そこには「Sunnington」という名前がある。
「サニングトン」と読む。
彼の父親が所有していたビーチ・ハウスの愛称である。
私とデニス君は、ことあるごとに、そのビーチ・ハウスで休暇を過ごした。
なつかしい名前である。
……というより、サニングトンという名前を聞いただけで、あのころの楽しかった
思い出が、つぎつぎと現れては消える。
遠い遠い昔のはずなのに、手を伸ばせば、すぐそこで、つかむことができるような
気がする。
人生にゴールがあるとするなら、青春時代こそ、そのゴール。
それ以後の人生は、たとえて言うなら、燃えカスのようなもの。
それを認めるのがいやだから、みな、必死になって、「今」というときに、
しがみついて生きる。

ここまで書いて、以前書いた原稿を思い出した。
その中で、『ロメオとジュリエット』について、書いた。

++++++++++++++++++

●マダム・バタフライ

 久しぶりに、「マダム・バタフライ」を聞いた。ジャコモ・プッチーニのオペラである。
私はあの曲が好きで、聞き出すと何度も、繰り返し聞く。

「♪ある晴れた日に、
  遠い海の向こうに一筋の煙が見え、
  やがて白い船が港に着く……
  あの人は私をさがすわ、
  でも、私は迎えに行かない
  こんなに私を待たせたから……」

 この曲を聞くと、何とも切ない気持ちになるのは、なぜか。遠い昔、長崎からきた女性
に恋をしたことがあるからか。色の白い、美しい人だった。本当に美しい人だった。その
人が笑うと、一斉に太陽が輝き、一面に花が咲くようだった。その人はいつも、春の陽光
をあびて、まばゆいばかりに輝いていた。

 マダム・バタフライ、つまり蝶々夫人は、もともとは武士の娘だったが、幕末から明治
にかけての混乱期に、芸者として長崎へやってくる。そこで海軍士官のピンカートンと知
り合い、結婚。そして男児を出産。が、ピンカートンは、アメリカへ帰る。先の歌は、そ
のピンカートンを待つマダム・バタフライが歌うもの。今さら説明など必要ないかもしれ
ない。

 同じような悲恋物語だが、ウィリアム・シェークスピアの「ロメオとジュリエット」も
すばらしい。少しだが若いころ、セリフを一生懸命暗記したこともある。ロメオとジュリ
エットがはじめてベッドで朝を迎えるとき、どちらかだったかは忘れたが、こう言う。

 「A jocund day stands tip-toe on a misty mountain-top」と。「喜びの日が、モヤのかか
った山の頂上で、つま先で立っている」と。本来なら喜びの朝となるはずだが、その朝、
見ると山の頂上にモヤにかかっている。モヤがそのあとの二人の運命を象徴しているわけ
だが、私はやはりそのシーンになると、たまらないほどの切なさを覚える。

そう、オリビア・ハッセーとレナード・ホワイティングが演ずる「ロメオとジュリエット」
はすばらしい。私はあの映画を何度も見た。ビデオももっている。サウンドトラック版の
CDももっている。その映画の中で、若い男が、こう歌う。ロメオとジュリエットがはじ
めて顔をあわせたパーティで歌われる歌だ。

「♪若さって何?
 衝動的な炎。
 乙女とは何? 
 氷と欲望。
 世界がその上でゆり動く……」
 
 この「ロメオとシュリエット」については、以前。「息子が恋をするとき」というエッセ
ーを書いたので、このあとに添付しておく。

 最後にもう一つ映画の話になるが、「マジソン郡の橋」もすばらしい。短い曲だが、映画
の最後のシーンに流れる、「Do Live」(生きて)は、何度聞いてもあきない。いつか電撃に
打たれるような恋をして、身を焼き尽くすような恋をしてみたいと思う。かなわぬ夢だが、
しかしそういうロマンスだけは忘れたくない。いつか……。
(02-10-5)

++++++++++++++++++

*Romeo and Juliet

++++++++++++++++++

(Love Theme from Romeo and Juliet)

What is a youth?  Impetuous fire.  若さって、何? 燃えさかる炎。
What is a maid?  Ice and desire.  乙女って、何? 氷と欲望。
The world wags on,  世界は、その上で踊る。
a rose will bloom.... ばらは咲き、
It then will fade:  そして色あせる。
so does a youth,  若さも、また同じ。
so does the fairest maid. もっとも美しい乙女も、また同じ。
Comes a time when one sweet smile その人の甘い微笑みが
has a season for a while....  しばしの間、その季節を迎えるときがやってきた。
Then love's in love with me.  そして私と恋を恋するときがやってきた。
Some they think only to marry,  結婚だけを考える人もいる。
others will tease and tarry.  からかうだけの人や、じらすだけの人もいる。
Mine is the very best parry.  でも私のは、あるがまま。
Cupid he rules us all.  キューピッドだけが、私たちを支配する。
Caper the cape, but sing me the song,  ケープをひらめかせ、私に歌を歌え。
Death will come soon to hush us along. やがて死が訪れ、私たちを痛めつける。
Sweeter than honey... and bitter as gall,  蜂蜜よりも甘く、胆汁と同じほど苦く、
Love is a task and it never will pall.  愛は、すべきこと、隠すことはできない。
Sweeter than honey and bitter as gall. 蜂蜜よりも甘く、胆汁と同じほど苦い。
Cupid he rules us all." キューピッドが私たちを支配する。


++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

●息子が恋をするとき

息子が恋をするとき(人がもっとも人間らしくなれるとき)

 栗の木の葉が、黄色く色づくころ、息子にガールフレンドができた。メールで、「今まで
の人生の中で、一番楽しい」と書いてきた。それを女房に見せると、女房は「へええ、あ
の子がねえ」と笑った。その顔を見て、私もつられて笑った。

 私もちょうど同じころ、恋をした。しかし長くは続かなかった。しばらく交際している
と、相手の女性の母親から私の母に電話があった。そしてこう言った。「うちの娘は、お宅
のような家の息子とつきあうような娘ではない。娘の結婚にキズがつくから、交際をやめ
させほしい」と。

相手の女性の家は、従業員30名ほどの製紙工場を経営していた。一方私の家は、自転車
屋。「格が違う」というのだ。この電話に母は激怒したが、私も相手の女性も気にしなかっ
た。が、二人には、立ちふさがる障害を乗り越える力はなかった。ちょっとしたつまづき
が、そのまま別れになってしまった。

 「♪若さって何? 衝動的な炎。乙女とは何? 氷と欲望。世界がその上でゆり動く…
…」と。

オリビア・ハッセーとレナード・ホワイティングが演ずる「ロメオとジュリエット」の中
で、若い男がそう歌う。たわいもない恋の物語と言えばそれまでだが、なぜその戯曲が私
たちの心を打つかと言えば、そこに二人の若者の「純粋さ」を感ずるからではないのか。

私たちおとなの世界は、あまりにも偽善と虚偽にあふれている。年俸が1億円も2億円も
あるようなニュースキャスターが、「不況で生活がたいへんです」と顔をしかめてみせる。
一着数百万円もするような着物で身を飾ったタレントが、どこかの国の難民の募金を涙な
がらに訴える。暴力映画に出演し、暴言ばかり吐いているタレントが、東京都やF国政府
から、日本を代表する文化人として表彰される。

もし人がもっとも人間らしくなるときがあるとすれば、電撃に打たれるような衝撃を受け、
身も心も焼き尽くすような恋をするときでしかない。それは人が人生の中で唯一つかむこ
とができる、「真実」なのかもしれない。そのときはじめて人は、もっとも人間らしくなれ
る。もしそれがまちがっているというのなら、生きていることがまちがっていることにな
る。しかしそんなことはありえない。

ロメオとジュリエットは、自らの生命力に、ただただ打ちのめされる。そしてそれを見る
観客は、その二人に心を合わせ、身を焦がす。涙をこぼす。しかしそれは決して、他人の
恋をいとおしむ涙ではない。過ぎ去りし私たちの、その若さへの涙だ。あの無限に広く見
えた青春時代も、過ぎ去ってみると、まるでうたかたの瞬間でしかない。歌はこう続く。「♪
バラは咲き、そして色あせる。若さも同じ。美しき乙女も、また同じ……」と。

 相手の女性が結婚する日。私は一日中、自分の部屋で天井を見つめ、体をこわばらせて
寝ていた。6月のむし暑い日だった。ほんの少しでも動けば、そのまま体が爆発して、こ
なごなになってしまいそうだった。ジリジリと時間が過ぎていくのを感じながら、無力感
と切なさで、何度も何度も私は歯をくいしばった。

しかし今から思うと、あのときほど自分が純粋で、美しかったことはない。そしてそれが
今、たまらなくなつかしい。私は女房にこう言った。「相手がどんな女性でも温かく迎えて
やろうね」と。それに答えて女房は、「当然でしょ」というような顔をして笑った。私も、
また笑った。

++++++++++++++++++

青春時代といっても、決して虹やサンシャインばかりではない(ロッキー・ザ・
ファイナル)。
そのほとんどは、切なく、もの悲しい。
しかしそれこそ、人間が原点として感ずる、純粋さではないのか。
その純粋さを、歳をとればとるほど、どんどんと忘れていく。
俗に溺れながら、自分を見失っていく。

私が言う、「燃えカス」というのは、そういう意味である。






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最終更新日  2009年03月30日 06時33分42秒
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