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楽天・日記 by はやし浩司

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2009年04月04日
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カテゴリ:●宗教
●神と悪魔

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神が、「善」の集合体であるとするなら、
悪魔は、「悪」の集合体ということになる。

つまり人間の脳の中には、無意識のまま集合化された
部分がある(ユング)。
何10万年という長い年月を経て、進化論的に
集合された部分と考えてよい。
それが「善」の根源であり、「悪」の根源と
考えてよいのでは?

++++++++++++++++++++

が、ただの無意識かというと、そうでもない。
ときにこの無意識が「意識」として、具現化することがある。
幻聴、幻視、幻覚でもよい。
健常な人でも、「夢」という形で、それを見ることがある。
ともかくも、人間がそれを意識的にとらえることがある。
それが「神」であり、「悪魔」ということになる。

たとえば熱心な信仰者は、近くに神や、仏を感じることがあるという。
「祈っていたら、神の気配がした」とか、
「読経をしていたら、仏の慈悲に包まれた」とか、など。

これは無意識下の集合体が、意識の世界で認知されたときに起こる
現象と考えられなくもない。

で、さらに最近では一歩、研究が進み、そうした善悪を司って
いるのが、辺縁系の中の扁桃核(扁桃体)ということもわかってきた。
何かよいことをすると、それが扁桃核に伝えられ、そこでの指令に応じて、
モルヒネ様の物質が脳内に分泌される。
それが脳の中を、甘い陶酔感で満たす。
「いいことをすると、気持ちいい」という感覚は、まさに、それによって生まれる。

●性善説

人間が善か悪かということになれば、(今、ここに存在する)という
事実が、(善)の証(あかし)ということになる。
もし人間が、もともと悪であるなら、人間は、とっくの昔に絶滅していたことになる。
たとえば同類の人間を平気で殺したり、食べたりするなど。

この世では、善なるものだけが、自然淘汰の世界で、生き延びることができる。
動物にせよ、植物にせよ、それには例外はない。
言い換えると、無意識下に集合された部分は、基本的には善ということになる。
が、善だけでは生きていかれない。
種族間での闘争、個々の生存競争などなど。
そこから「悪」が生まれた。
言うなれば、心の闇の部分ということになる。

そのため人間は生きる過程の中で、常に、善と悪を戦わせている。
「よりよい自分でいよう」という欲求と、「他人を蹴落としてでも」という欲望。
この2つの欲望のはざまで、人間は、もがき、苦しむ。
が、結果として、いつも「善」が勝ち、人間は、現在に至るまで生き延びてきた。
繰り返すが、もし人間が悪なる存在であったとするなら、人間はとっくの昔に、
自然淘汰されたはずである。
で、こうした闘争は、そのほとんどは無意識下でなされるため、
人間がそれを意識することはない。

が、ここにきて、人間の性善説に対して、大きな疑問が起きてきた。
「このままでは、人類はもちろん、ありとあらゆる生物が死滅するかもしれない」
という可能性である。

さらに深刻なことに、人間は自らを、(自然)から切り離してしまった。
この地球上のありとあらゆる生物は、単独では生きていかれない。
たがいに依存しあいながら、またたがいに連鎖を保ちながら、生きている。
またそれが「善」の証(あかし)ということにもなる。

たとえばオールマイティ(全能)の動物がいたとしよう。
食物連鎖の頂点に立ち、こわいものがない。
他の動物はもちろん、あらゆる植物ですら餌として、食することができる。
もしそんな動物がいたとしたら、その動物は、やがて地球上すべてに
はびこることになり、今度は、絶滅する。
食物をすべて食べつくしてしまうからである。
人間が、そういった動物になりつつある。

●新しい自然論

「自然を大切にする」ということは、自らを、自然の一部として認め、
その中に身を置くことである。
つまり「大切にする」という(対立的)なものではなく、「自然の中で
謙虚に生きる」という、(同調的)なものである。
もっと言えば、私たちとて、「食べられる存在である」という謙虚さ。
その謙虚さを保つことをいう。

この謙虚さを忘れたとき、人間は、そのまままっしぐらに、絶滅へと向かう。
つまりそれが「悪」ということになる。
「悪魔」でもよい。

結論が飛躍するが、その反対にあるものが、「善」の根源ということになる。

(このつづきは、また別の機会に考えてみたい。)
…to be continued


Hiroshi Hayashi++++++++April. 09+++++++++はやし浩司





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最終更新日  2009年04月04日 07時20分06秒
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