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楽天・日記 by はやし浩司

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2012年06月13日
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【掲示板への相談】

Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司

子どもの成績があがらないので悩んでいる。

Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司

【Sさんより、はやし浩司へ】

はやし浩司先生へ

はじめまして。私は小学4年生の女の子を持つ母親です。
娘のことで、どうか相談に乗ってください。

私たち家族はステップファミリーで、娘が小学2年生の時に再婚して、現在の主人にとてもかわいがられています。
まわりの友達、両親・義理の両親とも、とてもうまくいっており、恵まれた環境で幸せに暮らしています。

娘の生い立ちを少々お話させてください。

娘は生まれが小さく、10か月の41週で2000g満たなく生まれ、低体重出生児でした。
私はタバコもお酒も飲みませんが、つわりがとてもひどく、10カ月間に3度入退院を繰り返して、やっと生んだ子供です。
胎盤が標準より小さかったらしく、低体重と貧血の状態で生まれたのはそれが原因ではないかと診断されました。

出産後も娘はINCUに入院。
小さく力がないので自力で母乳やミルクが飲めず、一か月後にやっと自分で飲めるようになりました。

小さいのはもちろんのこと、生まれながらにして 卵に食物アレルギーを持ち 食も細く
何かと比較していまい、神経質に育ててきた気がします。

言葉もなかなか出てこず、3歳児検診では 何も異常はないとのことでしたが、幼稚園年少さんの時に、何が自分で気に食わないことがあると、友達を引っ掻いたり、自傷したりする傾向があったので、心配になり、幼稚園の先生の勧めで、県の療育センターを受診。
結果は、知能検査をしてくれた先生から、

「今は言葉がゆっくりさんで、出てこないけれど、この先はシャワーのように言葉が出てくると思いますよ・・・。」と言われました。

ただ、違う担当の先生からは、「もしかしたら、将来、小学生になった時に、学習障害などが出てくる可能性があるかもしれませんね・・・」と言われたのと覚えています。

生活面については

お下の問題もつい最近まで悩やんでいました。
おむつも3歳で外れましたが、失敗ばかりで、小学校1年生は1週間に1~2度のペース、その調子で、だんだん回数は減ったものの、小学3年生まで、いわゆる夜のおねしょはないのですが、昼間のおもらしがありました。
学校からびっしょり濡らして帰ってくることもあり、
強く叱ったことも、しばしばありました。

それでも本人はけろっとしていて、ずっとこんな感じが続いているからなのか、とくかくおもらしをしても、凹まずに、また繰り返していました。

小学4年生に入ってからは、びっしょり濡らして帰ってきたり、おもらしは、ほぼ今のところ皆無ですが、心配です。
学校の養護の先生からは、もしまた失敗したら「また洗濯しなきゃならないじゃ~ん」と言うような、軽い対応にしてくださいとアドバイスをもらいました。

勉強のことに入らせていただきます。
勉強は一言でいうと「理解するのに、とても時間がかかる」ということです。
それからノートに一人勉強するのはどちらかと言うと好きで去年の先生の評価も、できるようになりたいという気持ちは強く伝わりますとのことでした。
ただ成績は伴ないませんでした。

まず、小学1年生では、数の概念でつまずきました。
国語では、作文、音読が苦手でした。
このころはまだ様子をみようと思い、買ってきたドリルなどを少しやらせていました。

2年生では、掛け算はスムーズに暗記できましたが、時計の問題、長さやかさの問題、大きな数の数直線などで引っ掛かりました。
とにかく時計は、最近になってやっと定着してきました。
国語は引き続き、とりわけ苦手で、文章問題などは、問題も意味もわかっていないようなこともありました。

3年生では、大きな数、割り算でつまずきました。
国語は引き続き苦手で、とりわけ文章問題が苦手です。

そのような状態で、4年生になり、家庭学習では、宿題の他に、Z会とプリント、小学生新聞の書写、などなど、いろいろ手を尽くしています。

でも一向に成績が伴わず、今の時点で、3年生の時よりもテストの点数などが下がっています。

勉強の仕方としては、最後まできちんと読めていないことも多々あるので、ゆえに間違いが多く、文章問題は適当な答えを書いてみたりして間違ったりしています。

だた理解をするのに時間はとてもかかるのですが、彼女なりにできるようになったことも多々あります。
むろん、未だに語彙が少なく、自分の気持ちや学校であったこと、連絡など話すことが苦手です。

そこで私の悩みなのですが、ここで彼女なりにできるようになっている・・・ということに焦りなど、どうしたら着実に成績をのばせるのか??と毎日考えるようになってしまいました。

親のエゴで「これだけ一緒に勉強しているのに・・・・」や、「とても手のかかる子供で厄介・・・」や勉強ができなかったたり、生活面などの行動が遅れていると、「一緒に笑ったり 遊んだり、子供との生活を心から楽しめない・・・」と決めつけてしまい、とても苦しい子育てになってしまっています。

娘の話し方や内容も(?)が多くでますし、もう少しきちんと話して欲しい、そんな風に考えてしまいます。

習い事も、英会話とお習字をしており、5月から本人の希望でブラスバンド部に入部したのですが、こんなに成績が悪いのに、部活なんてやってもいいのか?どうか?と、習い事も少しは効果がでていますが、いまいちなので止めさせようかと考えています。

まとまりの悪い文章になってしまっていますが、

とても自分の子供に「育てにくさ」と「思っていること、話したいことを会話としてなりたたせることの難しさ」を感じてしまい、辛くなっています。

子供は叱られても普通にふるまっていますが、実際のところ、どう感じているのかをくみ取ってあげることが難しくなってきています。

もともと話すことが苦手なのに、戸惑いだらけです。

このまま 成績が伴っていないのに、部活を続けさせてよいのかどうか・・。
習い事も続けさせて、意味があるのだろうか・・と、とても毎日悩んでいます。

どう娘に接し、お勉強の方も、もう少し成績があがらないものでしょうか?


いくらかでも結構です。
どうぞどうぞアドバイスください。
よろしくお願いします。

【はやし浩司よりSさんへ】

●あきらめは、悟りの境地

 今どき……というのは、言いすぎかもしれませんが、今どきSさんのような母親がいるということを知り、少し驚きました。
古風というか、古典的な学歴信仰の信者のような印象をもちました。
あなたが懸命にしていることは、子どもの側からみれば、「虐待」そのものです。
あなたは子どものため、と思って、いろいろなことをしているかもしれませんが、まさに虐待です。

 何ごとにつけ、子どもの気持ちを確かめることもなく、一方的に親が決めつけている。
そんない印象をもちました。

 私も以前、こんなことがありました。
あるテニスクラブに入ってときのことです。
私はストレス解消のために入ったのです。
が、コーチが神経質な人で、腕の曲げ方が悪い、振り方が悪い、腰の位置がおかしい……と、こまかく言いました。
2、3回で、やる気喪失!
1か月で、やめました。
別にウィンブルドンを目指して、入会したわけではなかったものですから……。

 では、どうするか?
あきらめなさい。
子育てにはなるようにならないことも多いのです。
それよりも大切なのは、子どもの心を守ることです。
あなたは子どもの心を破壊しながら、それにすら気づいていない!

Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司

以前、『あきらめは悟りの境地』という
エッセーを書きました。
中日新聞紙上で発表したものです。

Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司

●あきらめは悟りの境地

 子育てをしていて、あきらめることを恐れてはいけない。
子育てはまさに、あきらめの連続。
またあきらめることにより、その先に道が開ける。
もともと子育てというのはそういうもの。

 一方、「そんなはずはない」「まだ何とかなる」とがんばればがんばるほど、子育ては袋小路に入ってしまいます。
そしてやがてにっちもさっちもいかなくなる。
要はどの段階で、親があきらめるかですが、その時期は早ければ早いほどよい。
……と言っても、これは簡単なことではありません。
どの親も、自分で失敗(失敗という言葉を使うのは適切でないかもしれないが)してみるまで、自分が失敗するとは思っていない。
「うちの子にかぎって」「私はだいじょうぶ」という思いの中で、行きつくところまで行く。
また行きつくところまで行かないと気がつかない。

 要は子どもの限界をどこで知るかということ。
それがわかれば親も納得し、その段階であきらめる。
そこで一つの方法ですが、子どもに何か問題が生じたら、「自分ならどうか」「自分ならできるか」「自分ならどうするか」という視点で考えます。
あるいは「自分が子どものときはどうだったか」と考えるのもよいでしょう。
子どもの中に自分を置いて、その問題を考える。

たとえば子どもに向かって、「勉強しなさい」と言ったら、すかさず、「自分ならできるか」「自分ならできたか」と考える。
それでもわからなければ、こういうふうに考えてみる。

 もしあなたが妻として、つぎのように評価されたら、あなたはそれに耐えられるでしょうか。

「あなたの料理のし方、76点。接客態度、54点。家計簿のつけ方、80点。主婦としての偏差値48点。あなたにふさわしい夫は、○○大学卒業程度の、収入○○万円程度の男」と。

またそういうあなたを見て、あなたの夫が、「もっと勉強しろ」「何だ、この点数は!」とあなたを叱ったら、あなたはそれに一体どう答えるでしょうか。
子どもが置かれた立場というのは、それに近い。

 親というのは身勝手なもの。
子どもに向かって「本を読め」という親は多くても、自分で本を読んでいる親は少ない。
子どもに向かって「勉強しろ」という親は多くても、自分で勉強する親は少ない。
そういう身勝手さを感じたら、あきらめる。

そしてここが子育ての不思議なところだが、親があきらめたとたん、子どもに笑顔がもどる。
親子のきずながその時点からまた太くなり始める。
もし今、あなたの子育てが袋小路に入っているなら、一度、勇気を出して、あきらめてみてください。
「あなたはあなたよ。私はあなたを支えますよ」と。
それで道は開けます。

Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司

●補足

 この原稿を発表したのは、2000年ごろです。
今読みながら、ひとつだけ、補足しておきたいことがあります。
それがつぎの原稿です。

Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司

親の希望(欲望)には、際限がない。
(失読症の子どもについて)

Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司

【子育てブルース】

Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司

子育ての世界にも、人には言えない、
悲しい物語が、山のようにある。
それを口にしたら、おしまい……という
ような話もある。
今朝は、そんな物語について、書いてみたい。
ただしここに書く子どもの例は、架空の
話と考えてほしい。
何人かの子どもを、1人の子どもに仕立てて
書いてみた。

Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司





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最終更新日  2012年06月13日 09時07分41秒



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