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これまでも、かなり笑える本を読んできたが、1行ごとにぷるぷると手が震え、声を出して大笑いし、涙まで流して、次の行は読めないし、ページもめくれないという経験をしたのは、人生で初めてかもしれません『時をかけるゆとり』。
著者の朝井リョウさんの作品はこれまで何冊か読んでますが、私の感度が鈍くなったのか、とりたて大きな感動というものなく、(つい最近読んだ作品も「理想か⁉」と突っ込んでますし)ごくごく普通の小説として読んでました。 それがここに来て、人生初!という感覚をこの作者にもたらされるとは、誰が予想したことでしょう。 うっかり、やられた!という感じです。 著者の大学時代の出来事を書いています。 高偏差値早稲田大学生の実情の一端と言ったらいいのでしょうか。 全ての早稲田大生がこのような感じではないとは思うのですが、いい意味で自由だなぁと思います。 著者は自分自身のことを「ゆとり世代」と揶揄していますが、彼の綴った大学生活をこの著書から読み取りますと、本来の「ゆとり教育」の成功例ではないかとすら感じます。 もともと文化構想学部に所属しておりながら、オープン科目で商学部のFPの授業を彼とその仲間は取ります。 初日から全く分からず、ついて行けない状況の中、その科目を最後までやり遂げます。 そして、最後の試験の後、分かった事実、それはオープン科目の授業ではなく、ガチの商学部の授業だったというオチ。 本当なら、途中で投げ出していると思うんですよ。 それを泣きながらでもやり切ってしまう辺り、ゆとり世代ののんびりとした教育概念ではないかと思ったわけです。 それがどこがゆとり世代の教育概念なのだと具体的には申し上げられないのですが、そこは私の経験測の第六感。 このエピソードに関しても、とにかく彼が綴るともう笑けていたしかたがない。 早稲田大学伝統の仮装での120km徒歩移動もなかなかお腹がよじれます。 そもそも、最初の話。 彼のお腹が弱いというエピソードからしてひどすぎます。 真面目にお腹に自分自身を司られていると言いきる辺り、他力本願と言いましょうか、ゆとり世代の刹那主義と言いましょうか、人生流れに逆らわない感たっぷりです。 そうそう、最後にゆとり世代の本書におけるマイナス面の綴られた話を書いておきましょう。 著者とその仲間たち、車で北海道へ行き、イベントに参加するという計画を立て、イベントのチケットまで購入したのはいいのですが、なんと北海道に出発する2日前になって、車で青函トンネルを走ることはできないということを知ります! 天下の早稲田大生がです。 そろいもそろって、一般的な常識だと、いや一般常識ではなかったにしろ、小学生、もしくは中学生くらいの社会の時間に教わりそうな内容。 ゆとり世代って恐ろしいわ~(笑)。 ちなみに、私の娘もゆとり世代最後の人種ですが、ブラジルが中国の横とか言っておりましたっけ。 この旅行の顛末はぜひ本書にて直接ご覧くださいませ。 お腹がよじれてしまうこと、保証いたします。 にほんブログ村 (↑ ポチッと押していただけたら嬉しいです) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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