世界史工房李香日録

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• サッカー話ばかりですみませんが

  昨日は，極めてサッカー濃度の濃い一日。早朝３時に起き出して三大陸選手権の日本-スイス戦をＴＶ観戦し，夜は国立競技場にてオリンピック予選の日本-カタール戦を生観戦。しかも両試合とも「娯楽」として考えれば，かたや0-2からの怒濤の大逆転劇，かたや1-0のリードを退場者を出して必死で守りきるスリルに満ちた逃げ切り勝ちと，たっぷりと堪能させていただきました。特に国立競技場は，アウェイ側のゴール横の席だったので，終了間際の日本守備陣の奮闘ぶりを間近に観ることができて，結果的にラッキー。この試合，個人的なＭＶＰは，水本。キャプテンを任せられただけのことはある。敵フォワードとボールの間に割って入るスピードは，尋常じゃない。後は，つまんないパスミスが何とかなれば，中澤に取って代わる日も近いとみた。ま，素人の感想ですが。サッカー話のついでで，「サッカー批評」の36号が出ていたので購入。今号も読みどころ満載。特に木村元彦氏の「加藤久からのメッセージ」が良かった。「人に，加藤さん何やっているんですかと言われると，僕は今Drコトーをやっていますと（笑）」(同誌p.75）いや，俺は泣いたよ。あの元日本協会強化委員長の加藤久がだよ，監督を務めていた沖縄かりゆしＦＣがスポンサーの一方的な撤退で解散した後，父母の要請を受けて子供たちの下部組織を引き継いでＮＰＯ法人を立ち上げて，無償で理事長やってたなんて。あと，唖然としたのは直撃インタビュー「セルジオ越後はなぜ批判を繰り返すのか？」「それから，これは僕の知識不足かもしれないけど，国際舞台で好成績を残したという話も聞いたことないよ。どこで，どのチームで，何をしたっていうの？（後略）彼の仕事，どこで評価できるの？」（オシムのキャリアについて，今さら説明するのも憚られたので，あえて無言）(p.17）　つまり，セルジオ越後氏は，オシムのシュタラムグラーツなどでの業績を，現サッカー界の最高峰であるチャンピオンズリーグでの実績を，まったく知らないと。評価してないんじゃなくて，「僕の知識不足かもしれないけど」ってエクスキューズを入れている以上，ホントに知らないと。　え～，知らないで批判してたのかよ。というのが，最初の感想なんだけど，じゃあ，なぜ知らないのか。「聞いたことないよ」に注目。ひょっとしてセルジオ越後氏の情報源って「伝聞」だけ？いや，そうなんだろうな。セルジオ越後氏って，ブラジル人だから日本語は勉強して身につけたものだし，会話能力は磨いても，漢字・片仮名・ひらかなに横文字まで平気で混入するサッカー関係の日本文を読むのは，つらいもんがあるだろうということは想像できる。さらに，インタビュアー宇都宮徹壱氏の（あえて無言）にも注目。これって，セルジオ越後氏の周辺で日常的に起こっている現象なのでは？セルジオ越後氏の迫力にさらされた人は，セルジオ氏の耳に痛い話をするのを，意識的にも無意識的にも避けるようになり，ついついセルジオ氏に追従したり，セルジオ氏に都合がいい話ばかりするようになってるのでは？ひょっとするとセルジオ氏から「辛口」を引き出すために，そのような情報を選択的に提供しているのでは？するとどういうことが起こるのか。引用した部分のセルジオ越後氏の心の内は想像してみるに「これは僕の知識不足かもしれないけど（俺の周りの奴ら，そういうこと言ってくれないんだよ，どうなんだ，ひょっとしてオシムってヨーロッパじゃ有名で実績のこしてんのか。だったらちょっとやばいかなあ）」→（あえて無言）に（なんだ，やっぱりオシムってワールドカップベスト８だけの監督なんだ。クラブの実績はないんだな。安心安心。）って推移してたんではないの。これはまずいよ。私は歴史屋なので，周りがイエスマンばかりになった指導者が，誤った情報，片寄った情報に踊らされ，判断を誤った例を腐るほど知っている。例えば，大躍進運動での毛沢東。1957年末から急速な社会主義建設をめざし大躍進運動を開始した毛沢東は，農業では人民公社による農業の集団化と，「深耕密植」という新農法を推進した。地方幹部は，新農法と人民公社のおかげで農業生産は向上したという報告をぞくぞくと中央にあげた。毛沢東たち指導部はその報告を信じ，さらに大躍進運動に邁進したが，実は実態は逆で，農業集団化で農民達は生産意欲を失い，なにより共産党ご自慢の「深耕密植」が不適切な農法だったため農業生産は激減。1960年には餓死者2000万人を生む惨事となる。「お友達内閣」で判断を誤った安倍さんというタイムリーな例もあるが。というわけで結論。1.セルジオ越後氏の判断の基盤となる情報は，片寄ったものである可能性が高い。2.従ってそこから出てくる発言や提言も，片寄ったものである可能性が高い。3.そしてセルジオ越後氏を「辛口評論家」と持ち上げ，セルジオ越後氏の「辛口」を引き出す方向で情報を伝達したであろう周辺の連中の罪は何より重い。だって，そういう人を，「裸の王様」って言うんだぜ。

  2007.09.13

• さて後半戦

  本日から後半戦の開始だ。その前に，29日から31日まで家族旅行で北海道行ってました。その報告をば。29日午後１時頃，千歳空港に到着。千歳空港にあるラーメン街でサッポロラーメンを食し，レンタカーでまず登別クマ牧場へ。コンクリ造りの猿山公園に猿の代わりにクマがいるような感じかな。ここはむしろロープウェーと，小規模ながら先住民アイヌの家屋を再現したコーナーが良かった。その後，昭和新山とサミットの舞台となる洞爺湖畔を経由して，午後６時過ぎに１日目の宿泊先となるルスツリゾートへ。北海道最大規模のリゾート施設，ということです。翌日までの遊園地フリーパスポート付きで，しかも６時から８時までナイター運営。早速，息子達と遊園地へ。平日なうえに，北海道の学校は既に２学期が始まっていたためもあってか，ほぼ貸し切り状態。待ち時間ゼロ，時にはジェットコースターに息子達しか乗っていないという状況だったため，１時間強で遊園地を制圧。続いて夕食。バイキング。種類が半端じゃない上にお味もなかなか。さらに，カニに夕張メロンも。その後８時過ぎからホテルのプール。ウォータースライダーがあって，これも実質待ち時間ゼロ。私もつきあって１回やりましたが，なかなか本格的なスライダーでした。息子達は10回以上。その後，隣接している大風呂に入って11過ぎに倒れ込むようにベッドへ。１日目了。２日目。朝食後，再び遊園地。昨夜はナイター運営で稼働していない施設もあったので，まずはその制覇から。やはり待ち時間はゼロ。午前11時にチェックアウト後，次の目的地の小樽へ。カーナビを最初から「庄坊番屋」という海鮮料理屋にセット。盲信すると裏切られることもあるけど，やっぱりカーナビは便利だ。午後１時30頃無事に到着。「庄坊番屋」は旅行会社からもらったガイドブックなどには載ってなかったけど，ネットで検索してて見つけた店。「地元の人が行く」という評価が多かったので選びました。大正解。生ちらし丼，美味しゅう御座いました。その後，小樽運河見学，観光街で買い物。夕方から２日目の宿泊先である札幌に移動。チェックイン後，札幌駅のタワービルへ。夕食は旅行中２度目のラーメン。展望室から札幌の夜景を観て２日目は終了。３日目。午前中，レンタサイクルで札幌市内見学。旧札幌庁舎へ。煉瓦造りのネオバロック建築。明治という時代と北海道という場所の出会いが結実した建物。文書館の展示が思いの外充実していて，歴史屋としては感動しました。最後に，千歳空港に向かう途中，支笏湖のいとう温泉に立ち寄りました。いとう温泉は支笏湖温泉街の反対側にある一軒宿。露天風呂は，源泉かけながしの野趣あふれるもので,支笏湖の隣り。向こう側がもう支笏湖。札幌から車で40分，千歳空港からは30分の場所に，秘境の雰囲気を漂わせた露天風呂がある。大自然そのままとは言わないが，人間の手がまだ入っていないところがそこここに残っている。北海道というのは，そういう場所なんだなということを強く思いました。一見の観光客の，いいかげんな感想ですが。

  2007.09.03

• 帰省

  夏期講習が終わって，後期が始まるまでの時間。予備校講師にとっては２月の終わりから４月の上旬と共に，まとまった休み（一時的失業状態と言い換えも可）となる時期。息子達も夏休み中ということもあり，昨日まで帰省してました。帰省直前，かみさんが，「田舎では許されないから」と髭を落とすことを主張。弟の結婚式に髭面で出て顰蹙を買った経緯もあり，散髪のついでに約１年間蓄えていた髭をきれいさっぱりと始末。帰省中のイベント。１.高校時代の同窓生と飲み会。毎回帰省の度。「怪しい髭を期待していたのに」の声が一部にあり。２.父方の伯父の葬儀。たまたま帰省中に本家を継いでいた伯父が逝去。８年前の別の伯父の葬儀以来の，一族大集合。一族発祥の地での自宅葬で，思うことはいろいろあったのですが，とりあえず髭を剃っといて良かった。

  2007.08.26

• 

  偲んでばかりの一日

  昨日，遅ればせながら敬愛する作家ヴォネガットの死を知り，追悼の念を込めつつ最後の長編小説『タイムクエイク』を読む。作者の分身キルゴア・トラウトが現実のヴォネガットと同じく84歳で死ぬことが記されているこの作品は，こうして読むと遺作とすることを前提に書かれたものだったことがしみじみとわかる。公式ホームページは生前から用意しておいたとおぼしき，開け放たれた鳥籠の絵。ヴォネガットは，あらかじめ始末して最期を待ってたんだね。藤沢周平が逝き，山田風太郎が逝き，レムが逝き，そしてヴォネガットが逝った。これで青年期に私が偏愛していた小説家はみんないなくなってしまった。夜，高校の軟式テニス部の友人３人で集まり，亡き正留淳一を偲びつつ飲む。偲んでばかりの一日。

  2007.04.14

• 等価交換

  ３月27日・28日，伊豆の熱川温泉に家族旅行。本来は北海道旅行の予定が諸般の事情によってスケールダウンしたもの。次男が間近になってインフルエンザを発症したことで，実施が危ぶまれたが，旅行を一番熱望していた次男は根性で25日には回復して見せた。私としては，30日（もうすくだ）の名古屋での会議の原稿が全くできていないという，よくある状況が現在進行中なため，本音では中止でもかまわないと思っていたんだが，計画通りに実施。良かったです。熱川のカターラ福島屋。建物や部屋はかなり年季が入ってしまってるけど，清潔。温泉宿の価値が泉質と食事で決まるとするならば，そこは突出してました。室内プールも循環なしの温泉（湯温を下げるため，加水はしている），部屋の蛇口からも温泉。源泉３本を単独で所有する強みかな。そして食事は，さすが伊豆。海の幸が新鮮。しかも一番お安いコースだったにもかかわらず，これでもかと品数があって，満腹しました。久しぶりに満腹。翌日は，海の近くの足湯公園を訪れた後，クリスタルキャンドルの制作体験やら，伊豆のグランパル公園のアスレチックやら，ティディベア博物館やらによって帰宅。久しぶりに家族全員が満足の旅行となったけど，ここで人生苦もありゃ楽もあるけど，楽があったら苦があるさという等価交換原則が発動。私，帰る途中で財布を紛失してしまいました。現金は２千円ほどしか入ってなかったんだけど，運転免許証，健康保険証，郵政公社のキャッシュカードにクレジットカードが３枚。本日，運転免許証を再発行してもらいに往復10キロ強の道のりを府中の交通センターまでチャリンコで行ったならば，慣れない長距離ドライブの疲労と併せ，腰部を中心に身体の左半分が筋肉痛に襲われ，３時間ばかし寝込んだ。あと，花粉症。府中市桜通りを満開の桜を愛でながらチャリンコで通過。きれいに咲いてたんだ。でもその際，桜に反応した模様。鼻水，咳，咽の晴れ，頭痛。最悪。さあ，愚痴ったところで，朝までもう一頑張りだ。

  2007.03.29

• 宙船

  第５ターム２日目が終了。家族が冬休みで帰省していて，つかの間の一人暮らし中。何が辛いって朝一人で起きなければならないのが辛い。今タームも第４タームに続いて朝１限から。麹町なんで，前タームの松戸よりはマシで６時30分くらいに起きればいいんだけど，寝過ごしてはなんねえ，というのが結構なプレッシャー。そもそも社会科は，夏期講習や冬期講習のとき以外は午後からしかないので，午前中の授業に身体が慣れていないっつーのもある。この２日間，早朝の電車はあまり人がいないし。座れるのはいいが寒いし。そういうわけで，自分的カンフル剤として出勤途中エンドレスで中島みゆきバージョンの「宙船」をiPodにて流してみた。効いた。新作アルバムの「ララバイSINGER」で一番のお気に入りは，「お月さまほしい」なんだけど，無理矢理にでも自分を奮い立たせなければならない時はこの曲だな。「宙船」，iTunes のダウンロード１位になってますね。間違いなく紅白でTOKIOが演奏した（我々の世代の野郎には，ジャニタレにどうしても偏見があるんだけど，素直に良かったと思う。TOKIOやるじゃん。）効果。中島みゆきが紅白に出た後，それまでもそこそこヒットしていた「地上の星」が，急激に売れ始めてオリコンだかのチャート１位を獲得した時と，同じ現象が起こりつつある予感。

  2007.01.03

• あけましておめでとうございます

  12月30日まで仕事して，31日帰省。１月１日に弟の結婚式に出席。３時頃終了し，４時25分発の列車に乗る。11時頃帰宅。明日からまた仕事だ。弟の結婚式は両家の家族のみ。キリスト教式で，ホテルに付属のチャペルで牧師さん（ということは，プロテスタントだな）に執り行ってもらいました。キリスト教式の結婚式に出るのは実は初めて。「神が結んだ絆を，人が裁つことはできない」といったような台詞があって，「ならない（禁止）」ではなく，「できない（不可能）」なんだと，妙に感心。だから，ヘンリ８世は離婚問題であんなに苦労したあげく，首長法を出すにいたるのか。とか。もっともあの結婚は，汝の兄弟の妻をめとってはならないという戒律に反して亡き兄アーサーの妻キャサリンを教皇の特別許可を得てめとったという，そもそもの出発点も問題だったわけだが。あけましておめでとうございます。

  2007.01.01

• ねむい

  冬期講習第４タームの最後の授業準備がやっと終わった。今年度は河合塾のカリキュラムの変更の影響で，昨年まであった冬期講習までの間の１週間ほどの休みがなかった。例年は，そこで冬期講習の授業準備やら来年度のテキストの仕事やらをまとめてやっていたのに，今年はおかげで究極の自転車操業。特に26日からのこの第４タームは，１限に松戸が入ったので朝６時起きである。ので，ここ３日間の睡眠時間は，２時間，５時間，４時間。今日はなんとかこれから５時間確保できるかな。更新が滞っていたのは，まあ，そういうわけです。

  2006.12.29

• 高校長の自殺

  先日，世界史の未履修問題について触れたと思ったら，11月６日，よりによって私の母校の新居浜西高校の校長先生が自殺。私は今から15年ほど前，２年間で愛媛県の公立高校教員を辞したが，あの時辞めずに高校教員を続けていたらば，今頃は新居浜西高校の社会科教員だった可能性だってある。他人事ではない。一般論として，教職にあるものは自殺すべきではない。教え子に，自殺という「解決方法」があると示すのは，いかにもまずい。しかし，公立高校の教員には教育業の従事者という性格とともに，「公務員（官僚）」としての性格もある。私が公立高校の教員をやってみて一番意外だったのは，直接教育には関係ない報告書類作成などの雑務の多さだった。教育をめぐる議論が盛んになり，公教育に対する批判が強くなればなるほど，現場への介入は増える。文部科学省を頂点とする官僚機構の末端に位置するのが公教育の現場であるので，現場への介入は官僚機構上部から官僚機構下部への監視強化という形をとる。それは現場の教員にとっては報告書作成や意味を見いだしがたい研修の激増となって現れる。その結果，教員一人一人の「教育」にあてるリソース（資源）が減少するという，まったくもって本末転倒な事態が起こる。特に愛媛県は，かつて勤務評定闘争で教員組合が完敗して機能不全に陥った結果，官僚機構の上意下達的な体制が著しく強化され，行政や文部科学省の動向に過敏なまでに反応する特殊な体質ができあがっている。公教育批判の大合唱が高まる中，官僚機構の中間管理職たる高等学校長にかかる圧力たるや，大変なものだったろう。校長先生を自殺に追いやったのは，何よりそうした環境だったのではないか。ご冥福をお祈りします。

  2006.11.19

• 小布施の北斎美術館にもまた行きたいもので

  久しぶりの本当に久しぶりの完全オフ。江戸東京博物館に「江戸の誘惑」展を見に行く。今年度最初の美術館・博物館詣でである。発色のいい肉筆浮世絵の名品を堪能。といっても素人鑑賞者が一番感銘を受けたのは，北斎が朱で描いた「朱鍾馗図幟」だったけれど。パンフレット購入。ついでに小学館の「ビジュアルNIPPON江戸時代」と「もっと知りたい葛飾北斎」，「別冊太陽浮世絵師列伝」も購入。しめて１万円超。大出費で正直痛いが，大衆資本主義の今の世の中では，われわれ庶民一人一人が文化に金を出さないと，文化の衰退につながるしね。同じ文脈で，書評サイトなどで，専業作家の新刊を図書館で予約したと脳天気に書いてあるのを見ると，目を疑う。本が売れない時代，初版数千部が当たり前。印税は10％以下。その一作で得る作家の収入が，だいたいどのくらいかは，少し考えればわかるはず。「貧乏作家」という言葉は今や死語である。なぜなら専業作家はごくごく少数の例外を除いて，生活保護ぎりぎりの収入が当たり前だから。新刊を図書館で読むことを広言し，その風潮を拡げることで，作家の生活をリアルに圧迫しているということが，なんでわかんないかな。自分が感銘を受けたものには対価を払う。いつもいつもというわけにはいかないが，少なくともそう心がける。と，自分に言い聞かせている。

  2006.11.02

• 超漢字V

  パーソナルメディアのOS超漢字Vが到着。１０月2７日発売を、2２日に先行予約していたのに、予想外の注文があったとかで発売日に届かなかったんである。メールで問い合わせて初めて状況が判明したのは、ちょとサービスに難ありかも。会社の規模とか考えるとしょうがないんだけど。まあ、売れてるのはめでたい。せっかくの日の丸ＯＳだし。もっとも今回の超漢字はWINDOWS上の仮想OSなんで、一本立ちしていないという話もあるんだが。でも、個人的にはWINDOWS上のファイルメーカーと超漢字の統合辞書を一緒に使いたいと思っていた(今までは、いちいちOSの起動切り替えをしなければならなかったのでやたら面倒だった)ので、こっちの方がありがたい。これで、とう（機種依存文字の扱いでネット上では表示できないけど、パソコン上ではちゃんと変換してるんです）小平やら李大しょう（機種依存文字の扱いで以下同）やら、普通WINDOWSでは使えない文字を含む用語も表記できるようになった。すごい。ちなみに、現在のブログは、超漢字上のFirebirdから入力するというかなり無茶なことをやってる。さすがにちょっと重いかな。

  2006.11.01

• 味の素スタジオ

  午前中例によってパソコンの前で呻吟。参考書の前書きの原稿が難産。結局終わらないまま午後からはFC東京vsガンバ大阪戦を観戦に味の素スタジアムへ。たまたま次男のサッカークラブ関係から指定席が２枚流れてきたので，スタジアム近辺にお住まいの世界史の同僚のＳ先生をお誘いして，今シーズン３度目のサッカー生観戦とあいなった。といっても，前回２回はいずれも仕事帰りの立ち寄り観戦で，J2のヴェルディ東京vs神戸と，A3カップのジェフ千葉vs大連だったので，J1のリーグ戦は今回が初。あと６試合しか残ってないよ。おっかしいなあ。シーズン前には今年は故郷の愛媛FCもJリーグ入りしたし，味スタ拠点に時間許す限りJの試合を見に行く予定だったんだけどなあ。それはともかく試合は，ガンバ大阪２点リードのまま後半残り15分に突入。すでにガンバは先制のゴールを決めたエース播戸を下げる余裕を見せて，あきらめムードが漂い始めたところで，今野ゴール，つづいて鈴木ゴール，最後に石川ゴール，終了間際のガンバのゴール前フリーキック，枠にきたところを土肥ファインセーブ。直後試合終了。いや～滅多に見られないものを，現場で生で見てしまいました。後でチェックしてみたら，FC東京が味スタで勝ったのって４月以来だと。今シーズン初めて見に来た自分がこんな試合を見てよかったのか。S先生曰く，最後まで頑張ることの大切さを，これで自信を持って生徒に言える。

  2006.10.22

• 近況

  あっという間に10月も下旬。ほんとにあっという間。９月唯一の休みだった23日は日中，次男のサッカークラブのバーベキュー大会で缶ビール３本飲んだだけで多摩川の河川敷の土手で爆睡。夕方からは飲み屋で学童キャンプ役員の反省会兼打ち上げ。反省会が終わってビールコップに半分飲んだところで睡魔に襲われ退席。10月７日の土曜日は，キャンプ文集の印刷を延々と続け，ようやく夕方からの学童キャンプの報告会に間に合わせ，そのあとキャンプ参加者全体の打ち上げに出るも，１時間ほどでまたもや爆睡。飲む＝（イコール）寝る奴というイメージが，息子の父母関係に定着したな。これで。10月15日の日曜日は息子たちの空手大会で春日部市へ。府中のヨーカドーで週１日開催しているカルチャー教室の少年空手なんだけど，本部はさいたま市。だから大会の度に埼玉県まで行くことになる。学年別に分かれ，型と防具組み手の部に参加。長男は型が得意で３回戦を突破しベスト８に進出。防具組み手は初戦で全国大会で入賞したこともある本部の子とあたってあえなく敗退。でも良くやった。本部は週２日あって６年生も実績のある子が複数いて切磋琢磨できるのに，こっちは６年は長男一人で競争相手がいない。その環境でここまでやれば，十分でしょう。次男はサッカーの方に力が入っていて空手はイマイチ。それでも防具組み手では１回戦勝った。よしとしよう。それ以外の土日は，今日も含めて引きこもりで原稿やってるか，会議でつぶれるか。ホームパーティーやろうとか，暇が出来たら飲もうとか，約束していた皆々様。いつまでたっても連絡・打合せがないのはどういうわけかというとそういうわけだったのでどうかご寛恕を。

  2006.10.21

• まだ帰省中

  で，何やってんのかというと，午前・午後とえんえんとパソコンに向かい，河合塾の模試の原案を練ったり，河合出版の参考書の原案を練ったり，工房李香世界史ページの未だ未完成な文化史ノートの中国史編を編集したりしていたわけです。これが。ほとんど依存症だな。でも，夜７時からは旧友と飲み会。ストレス退散！

  2006.08.22

• あれから1年がたった

  帰省中。 19日が亡友の一周忌だった。夕方，徒歩１０分ほどの友人宅を訪問し，仏壇に線香をあげ，ご両親にお話をうかがう。２年半前に帰郷を決めた時，既に持病のクローン病に加えて小腸に癌が発見されていたこと。小腸の癌は，全国でも数例しかなく，根本的な治療法がなかったこと。告知を受けた本人は，それを誰にも告げなかったこと。帰郷後の治療方針は，医師と相談しながらも全て自分で決定していたこと。などなど。知らなかったことばかり。同じ高校から同じ大学に進学して，同じ学生寮の隣室になった。その時，遊びでやってただけで競技経験のない体育会バトミントン部に入部すると言い出して，それは無理だとあきれたことがある。でも，結局４年間，やり通した。飄々淡々とした風貌で，苦労しているところは絶対に見せなかった。努力とか根性とかの暑苦しい言葉が一番似合わなそうで，実は努力と根性の固まりだったんだ，おまえは。でも，もう少し，つらいとか苦しいとか，言っても良かったんじゃないのか。

  2006.08.21

• ノロノロ

  風邪で不調。この時期よく流行る，腹にくるやつ。ノロウィルスだ。今回は11日に腹痛→発熱，12日一日中発熱，13日熱は下がったが，最後の揺り戻しが来て猛烈な水下痢。って昨年同時期も同じようなことがあったな。そういうわけで，関係者各位。御迷惑をおかけしております。

  2006.03.13

• ぐずぐず

  ２月７日の日記を先ほどようやくUP。この間，やはりというか何というか体調を崩し，熱を出して寝込んだあげく，風邪が抜けてみると花粉症が本格化してました。咽が痛い。悪寒がする。鼻がつまる。頭が重い。これだけでは風邪が抜けてないだけなんじゃないかという疑いもあるわけですが，決定打は目。目がかゆい。かかりつけの医院に行くと，「きてますね。まぶたの裏にぶつぶつがでてますよ」とのこと。あ～あ。

  2006.02.15

• いつまでたっても生兵法

  光回線が開通したので，ネット環境の変更。ケーブルTVでやっていた時には，私の部屋から直接回線が接続できたのに，光回線の接続口は隣の部屋にしかないので，無線ルータなど根本からネットの配列をかえる必要が生じてしまったんである。なに，簡単にできるさと高を括っていたら，安易な予測はいつも裏切られるという必敗の法則が今回も発動。ノートブックが無線環境をなかなか認識せず，試行錯誤の連続を余儀なくされる。でもその殆どは，丁寧に解説書を読んでおけば，回避できたんだよな。どうしようもなくなってから，解説書を見たらちゃんと対処法が書いてあったんだから。あいかわらず学習できない奴である。

  2005.11.17

• 

  転生

  中島みゆきの新アルバム『転生』を購入。世評は7.我が祖国は風の彼方，8.命のリレー，10.サーモン・ダンスあたりが高いが，個人的なツボは2.帰れない者たちへと，3.線路の外の風景か。郷里に住まいする友人よりブログ開設の知らせ。http://bluearrows53.jugem.jp/

  2005.11.15

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