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hikaliの部屋

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December 23, 2006
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 今日、南大沢まで出て、服を買う。
 先週の東京ショッピングセンターのリベンジ戦。
 意図はしていなかったのだが、格好の比較対照になってしまい、そのことばかり考えて買い物をする。

 南大沢は、東京八王子市の南に位置する繁華街で、都立大がありリベラル臭がする。
 中央線沿線の特に八王子に代表されるようながちがち保守と比較すると一目瞭然なのだが、ニュータウン気質の楽しさがある。
 立川界隈と比べると無秩序であり、町田界隈と比べると知的である。
 横浜と比べるとカジュアルであり、新宿と比べると整然としてる。
 (渋谷などは行かないのでよく分からない)
 駅を出ると、タイル舗装のカラフルな歩行専用メインストリートが左右に伸び、広く伸びやかな橋の下を鉄道と幹線道路が通っている。
 ストリートは片方はバスターミナルといわゆる駅前建物群に向かって伸び、もう一方は都立大に向かう。この間が、アウトレットモールになっていたり、映画館(しかもTOHOシネマズである(笑)。超リベラル系)があったりするのだが、南大沢の特徴はこれが渾然一体となっていて、どこからどこまでがモールなのか、よく分からない。

 そのストリートでは、許可さえあれば何をやってもよいという気風らしく、絵描きが絵を並べていたり、ペットが売られていたり、宝飾品が売られていたりする。
 映画館の前に人の輪が出来ていて何かと思うと、ハンドベルの演奏会が始まる。
 みると、どこかの中学校の部のよう。
 それがジングルベルベルな雰囲気を味わってもらおうという趣旨なのか、呼ばれて、演奏をする。
 歩くと今度は猿回しの芸が人を集める。
 ショータイムというよりは、ぐだぐだコミュニケーション系。和気藹々というか、なんとなく人が集まってしまうという感じ。猿が子供を威嚇してたりして面白い。おっと忘れていた。もうアウトレットモールの中だ。

 ぱっと見、東京ショッピングセンターと比較し感じた印象は、公園という感じ。
 子供たちがいろいろなところを走り回っていて、ベビーカーも多い。
 ただ、公園といっても、ここは立川でも、八王子でもなく、南大沢。
 なにかがどこかで起こっている公園なのだ。
 アウトレット店たちはなんか問題がありますかという風情で、自然に軒を連ねる。
 あー、そうそう、わたしは服を買いに来たのだ。
 ぶらぶらと、ショーウィンドウを見ながら、モール内を歩く。

 南大沢のアウトレットモールは、実はこれまでもかなりお世話になっている。
 昨年モデルが、微妙に買えそうな価格で置いてあり、店員も親切だ。ブランドもそれなりなのでしつこく探せばそれなりのものが見つかり、ダンピング合戦はしない方針らしいので、安っぽい感じはしない。
 都心に出て、それなりのものを探せば、服でも、靴でも、かばんでも、軽く数万円が飛んでいく。それが、数千円から2万円ぐらいでなんとか収まる感じ。安いという感じはしないが、現実的に都心に出れば、自分がどれほど高望みをしているかを叩き込まれて帰ってくる。
 ただ、男性のカジュアルは弱い。
 微妙なセグメントなのである。

 ぶらぶらと歩くと、突然広場のほうで大きな音がする。
 子供はびっくり。
 若いお母さんが、なになになにと興味津々になっている。
 わたしは今日、そのいきいきとした表情をなんども見てしまったので、その表情が脳裏からなかなか離れない。広場ではアカペラグループのコンサートが始まって、人が集まって、それを見ている。買い物をしながらみな振り返り、そのままの格好で見ている。二階の通路にも人がステージを見ようと立ち止まっており、わたしは、全員の顔が見える格好のポイントで立ち止まってそれを眺める。
 なかなか、よい。
 一曲終わると、隣の人が気になる。
 視線が、ステージに向いていない。プロデューサかなんかだろうか。わたしと同じように観衆の反応をよく見つめていて、しばらくして、仕事の歩調で離れていく。
 また別のカップルがそこで立ち止まり、どうせなら下で見ようと降りていく。
 子供たちは何が起こっているのかよく分からず、お母さんがうずうずとする。
 南大沢は、イベントドリブンの街だ。
 ただ、それはショーではない。
 コミュニケーションなのだ。

 店に入って服を買うと、レジで店員に声を掛けられる。
 選んだ二つの服のサイズが違うけど、という感じ。
 マニュアル化された仕事という感じがしない。
 わたしは、そういうコミュニケーションをしながらの仕事というのは、案外つらいだろうなあと思いながら、採寸してもらい、適切なサイズを教えてもらう。サイズ確認用なのか、あまり売れなそうな服がやってきて、それを試着する。
 このサイズですね。ここから選んでください。
 選んで買う。
 レジで同じ人が応対する。
 ここからはマニュアルどおりの対応。
 ありがとうございました!
 ありがとうございました。

 今度は対面の店。
 しばらくぐだぐだと、ライバル店の包みを持ってはいるとイヤかなあとなやんでいたが、紳士服らしく、紳士協定でも結んでいるのか(というか慣れているんだろう)、あんまりそれを気にした様子はない。
 しばらく歩き回って、ようやっと主張しすぎず、かつフォーマルすぎないジャケットを見つける。ほかの店でも上質なやつは6万とか値段が付いていたぐらいだが、プライスオフで2万円。
 これか・・・。
 ジャケットだけで2万円はぎりぎりだ。
 店員にサイズの話をして、コミュニケーションしてもらう。
 いろいろ聞く。
 多分、マニュアルどおりに行かないので、話しにくそう。
 あまりプロッぽすぎず、適度にフランク。
 こういうのって結構大変だよなと思いながら、そのジャケットを買った。

 モールを出て、ドトールで一息つくと、店内の人々の顔が見えてくる。
 ふと、人間観察という言葉はこれを指すのではといまさらのように気付きながら、さまざまな表情をする人々を見る。
 今、これを八王子のカフェで書いているのだけど、ここにいると、あまり周りの人がどういう人なのかという事が気にならない。
 わたしはティッピング・ポイントという本に出てきた、ナイキの女性マーケターの話を思い出す(ちなみにこの本はマーケターの間では超有名)。
「めちゃくちゃにかっこいい人が街を歩いていたら、何に興味があるか、聞いてみたいでしょ?」
 彼女は、天性のマーケターなのか、なんの躊躇もなく、街中の人々に声を掛け、話を聞く。仕事とは思ってないだろう。仕事であることを口実に、興味の及ぶ限りいろいろな人に声をかけ話を聞くのだろう。

 ドトールを出て、駅前を歩きながら、公衆とはなんだろうと思う。
 これを書き始め、八王子であとは済ますかと八王子に向かう。
 おっと、アカペラグループのCD買おうかと思っていたけど、忘れてしまった。
 でもまた、どこかで出会うだろう、とそんなのんびりした気分で、電車に乗った。








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Last updated  December 23, 2006 11:26:50 PM
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まなかなまなかな@ Re: 三井アウトレットパーク入間へ行ってきた。(01/18) 蘊蓄野郎だな!うざい。
松本智津夫@ 松本智津夫さん 検索ランキング 1位 イシク湖  猛毒…

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