ライブドア問題決着<問題は? うーん、ないかも。
各社が報道しているけれど、ネットとメディアの融合問題が決着した。結論は、フジテレビのライブドアへの資本参加。実は、これが一番結論から言うといい。何故かというと、リスクを背負っているのはフジテレビで、これまでライブドアが抱えていたリスクを全てフジが持つことになったからだ。うーん、こういう指摘はあまりない。シナリオとしては最善ではと思うが、どうなのだろう。この問題は、ローマ史でいうところの、カエサルとクラッススの関係を見ると良くわかる。カエサルは新興の政治家で大借金家であった。ローマ一の大金持ちであるクラックスから莫大な借金をするのだが、このときのカエサルとクラックスの関係は、貸し倒れに恐怖するクラックスに不利な状況になる。その後、三頭政治の実現、カエサルのガリア派遣という状況になり、カエサルはガリアで莫大な富を得て、借金を返済する。おー、なるほど、似ているなあ。ライブドアが設備を投資すればするほど、有望な企業を買いあさればあさるほど、フジは怖くて、金を貸したり、上手くメディアとネットの融合を進めるために骨を折ることになる。借り手の有利というのだが、お金というのは貸し手の方が実はリスクがあるものなのだ。ライブドアは上手く、借り手になることに成功した。対決姿勢から、軍門に下る形へ。一見敗北に見えるのだが、全く敗北でない。その上にフジの人材を使いまくって、自社の有利な状況を作ってもらう展開に持ち込める。結果的に、両社が利益を分け合う形に。うーん。全く問題なく行ってしまったのですよね。(というか、大和証券SMBC、何してたんでしょうか…)■CNEThttp://japan.cnet.com/news/biz/story/0,2000050156,20082859,00.htm