携帯読書環境を整える
ウィルコムの端末(WX310J)を使い始めるうちに、 メール → 思いの外使いにくい。 Web → 端末用に作り込めばかなり使いやすい。 ということが判明し、わたしは物語解析のログを表示しているプログラムを改造して、WX310J用本棚を作った。 もちろん、私用の物である。 (URLが広く世界にばれると著作権法違反) ウェブ上にあった、長すぎてなかなか読めなかった論考や、メールマガジンの中の長くて読むのに時間のかかるものを選別して、カットアンドペーストで入力していく。 多少インターフェイスを考えてWX310Jで快適なように整えてやると、「おお、すげー、これはいくらでも拡張が可能なWeb上の本棚だ!」 とすこし興奮気味になった。 携帯電話を取り出して、自動車走行中に読み始める。 飽きると、別の文章を探して読み始め(一瞬で切り替わるインターフェイス!)、また飽きると、次へ。 そうだ、しおり機能、作っておくか。 自分の「使いやすい」だけのためだけに作るプログラムは極めておもしろい。 そうやって本棚を作りながら思ったのは、端末というのは、本当にライブラリーに要求して、それを使いやすいように呼び出して、いらなくなったら次に切り替える物だということだ。 端末に保存データは必要ない。 遠くの都会のどこかにでっかい図書館があって、わたしは東名高速道を走りながら、たまたま赤川次郎が読みたくなって、端末からくれと要求をだす。図書館は在庫を調べ、だれにも貸し出してないので、1ページずつ送信し、わたしはそれを端末で読みながら旅を続ける。 図書館が自前だったら、出発前に読みたくなりそうなものは詰め込んでおく。 どうせ、ど田舎の団地の1台のテラステーションですべての用は済むだろう。 (ちなみに現行は格安のレンタルサーバー) わたしは、そのテラステーションにつながった端末をインターフェイスを改造していて、たとえハワイでパイナップルジュースを飲んでいても、端末で夏目漱石を読んでいるかもしれない。 読書とはそういうモノだろう。 そうおもって何冊もの本を持ち歩くわたしだから、いつも親に怒鳴られる。 ほら、無駄な物ばっかもって。 うん、そうだ。 よく考えてみたら、これはWX310Jで代換えできる。 世界のどこにいても、自分の読みたい文章が端末一つで読める。 これは快適だ。