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夜はかなり寒いが、2枚のブランケットと防寒具を着てソックスをはいたままで寝たので、安眠できた。 明るくなったので、外に出て、このキャンプの全貌をつかもうと散歩にでた。山の中とはいえ、田圃が一面に広がっており、稲刈りが随所で終わったばかりの状態であった。このキャンプ地の近くに、幼稚園があり、甲高い声がしきりに聞こえていた。 キャンプ地の家々は、茅葺きなのだろうか、屋根は昔の日本の茅葺きに似て、非常に質素なものであった。そこに国旗と王家の旗とが並んでいたので、公的施設と知られるだけで、不注意に見ると、貧乏な部落に過ぎないように見える。そこで、ぼくは感動に近いものを覚えた。ポクさんと言えば、バンコクのPムラに家を3軒繋げた邸宅を持っていて、またタイ国の東南端にお屋敷を持っている人である。その人が、ひとたび、国の任地に住むとなると、土地の農民以下の住まいに住んでかつ事務を執っている。この国の公務員は(たとえ見かけだけでも)エライもんだなあと。 ポクさんとここで働いている人々との関係に注目した。ポクさんのアシスタントという人を除いて、皆さん、ポクさんが座ったまま何か言うたびに、直立不動ではないにしろ、頭をやや低くして、手を前に組んで、畏まって聞いている。大変なステータスの差があるのだなあと感じた。ポクさんの仕事は以前訊いたことがある。山林の管理で、女王のプロジェクトを執行しているのだという。その女王のプロジェクトの内容は聞き漏らした。その女王が親しく視察に来られた時にはお側近くに伺候して説明しているポクさんの写真をたくさん見た。 11時頃、一族は、パンさんの運転で、近くの町に買い物に出かけた。食料とりわけ果物と、洗剤を買ったりするのが目的だったが、ここでも、ナンナさんは、昨日にもまして、すごい勢いで買い物をした。荷物運びのパンさんはニコニコしてはいるけど、ぼくと顔を見合わせて、呆れ顔である。転々と店を変えて買い物をし、最後に最近では洪水のバンコクでは決してみられない新鮮さと品ぞろいの果物が山のように積まれている店で、しこたま買った時、いくら払ったの?と尋ねたら、350Bよという答えであった。二度も三度も訊いたのに、350Bという答えしか返ってこない。これって略奪だよ、と思った。ひかる的購買力平価で測ると3500円になる。けっこうな果物の買い物だと思うが、日本で3500円では、こんな有り余るほどは買えないことは言うまでもない。たとえば、大きなバナナ20本ほどの房が35B、為替レートで測ると91円なのである。 帰所して、夕食後、今日のハイライト、文字通り高い光は、まだ月が昇っていない闇夜の時刻、7時頃か、ものすごい天の川である。ぼくが星座の知識があるとどんなに珍しい星座を記述できただろうか?残念ながら、その知識に乏しいので、日本の冬空とは根本的に異なると言うことぐらいしか分からない。ただし南のやや低い方向(山でやや低い方向といえば、地上でかなり低い)に、南十字星The Southern Crossが見えたような気がした。確かでない。 花とディズニーのプリンセスに深い興味を持つニックはもう感動のしっぱなし。何度も星空を見に行きたがった。ルンコイチ ワンダフン ビューティフン(タイ語で語尾のエルLを「ン」と訛る)と叫びながら。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2011.11.20 16:43:58
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