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関係力(相対性)経済学RELATIVITY ECONOMICS

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2013.02.06
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カテゴリ:カテゴリ未分類
DSC_0067baby fruits of mangoe.JPG

英語で物理学の基本理論を読んでいると、デジャブーのようにある光景が浮かんでくる。

ぼくの性格の一貫した傾向なのだが、受動的に鑑賞するより、能動的にやることの方が好きである。スポーツでも音楽でもそうなのである。とりわけ、音楽を聴くことが好きな方によくみられるのだが、歌や曲や演奏家(歌手)について、驚くべき知識をご披露なさる方がいらっしゃる。話に付いていけない。ぼくは黙って聞くしかない。(そういう方に楽譜すら読めない方が多い)

なんでもそうなのである。食物も食べるよりも作るほうが好きである。

勉強もそうであった。小学校4年生のとき、算数の問題を解くより作るほうが好きだった。で引き算の問題を作って、引く数の方が引かれる数の方が大きい問題も作って、行き詰まってしまって、先生に尋ねたことがあった。先生は「お前は小さいから 解けないよ 大きくなったら 解けるから」という答えだった。ぼくは背が伸びれば引き算が解けるのかと思った。

すべてについてこうだった。英語でも中2のとき、教科書のずっと先にある(進度ではとてもそこまで行かないで学年が終わりそうな位置)「セルフィッシュ・ジャイアント」全文を夏休み中に翻訳して先生に見せたことがあった。先生は非常に驚いて、丁寧に添削してくれた。

大学受験勉強でも、ぼくは問題集の全頁をさいころを振って、出たページの問題のナンバーをピックアップして6題の試験問題(ぼくの目指す大学は毎年6題出て120点満点だった)を、毎日寝る前に作って、翌日の夜それを解いて、自己採点する。これを受験の年の2学期ずっとやった。そして、折れ線グラフに自己採点の結果を記入して壁に張り出していた。最初は上下運動の激しい不安定な成績だったが、やがて100点以上の範囲以内に確実に収まるような変動を示すようになり、数学には絶対的な自信を持つにいたった。

告白すると、ぼくは今でも、学者の癖に、読むより書くことの方が好きである。ちょっと恥ずかしいのだが、ぼくはお世辞にも読書家とはいいがたい。

そのデジャブーとはこうである。高1のとき、古本屋から、分厚い英語の小説“Quo Vadis”(主よ いぞこへ?)という本を買って来て読んだのである。古代ローマの恋愛小説である。そのヒロインはリギアであって、ついさっきまで奴隷のキリスト教徒だと思っていた。ヒーローはローマのマルクス・ウィニキウスである。ぼくはついさっきまでローマの有力貴族だと思っていた。(ぼくは「マルクス」という名前に違和感がなかったのは、中1のときの「時事問題」の先生の佐藤先生に端を発するけど、この“Quo Vadis”の主人公がマルクスだったことにも負うところが大きい)

ついさっき、ウィッキペィディアで調べたら、それらは、いくらかぼくの思い違いであった。発行年は19世紀末で、ヘンリク・シェンキェビッチ途いう人であった。この方は後に“Quo Vadis”を功績の一つとして、ノーベル賞を取った人だということも、ついさっき知った。

16歳の少年のぼくは、この本を読み上げて、感動の余り呆然としてしまった。それ以来、ぼくは英語にというよりも、何か、困難に打ち勝った達成感というのか、とても広い意味の自信をもってしまった。英語に関しては、その後、不勉強と怠慢で上達が止まってしまって現在に至る。

ぼくが物理学の本を英語で読んでいると、デジャブーとして甦る光景は、“Quo Vadis”に取り組んで、悪戦苦闘していた少年のぼくの姿だった。

写真:Nさんが見つけたのだが、わが家の、マンゴーの樹の花に実をつけ始めた。






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Last updated  2013.02.07 09:33:14
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