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『只今校長先生の仰有った通り、目下日本は未曾有の国難に際会し、従って政府、国民ともに、口を開けば非常時と堅忍持久とで終始しております。
しかしながら、私の考えでは、今、日本の上から下まで、全国の老人から子供までが、余りにも緊張し伸びきってしまって、それで良いかということを考えると甚だ疑問があります。 ゴムをいっぱいに引っぱり、伸ばし切ってしまったら、再びゴムの用をなしませぬ。国家としても緊張するのは大切だが、その半面には弾力性を持つ余裕が無ければならぬ、と私は考えるのであります。』 (山本 五十六 阿川弘之著より引用) これは、山本五十六氏が母校の中学校で講演をしたときのものです。 私はそんなに歴史に詳しいわけではないのですが、戦前に陸軍の暴走の流れの中で、英米と戦争が起こる危機感、なにかどんよりした時代背景のもとで、言われたものです。 実は、これ、身体、健康にも全く同じことが言えます。 現代社会の中で、忙しく生活する私たちは、少しでも他人より多く、早く行動しないといけないので(?)、毎日張りつめて生活している人がほとんどですよね。 そして、それが半ば無意識下での習慣となり、その上、睡眠を削って、不規則な食習慣、慢性的な食べ過ぎ等々でいわゆる、生活習慣病に罹るパターン。 で、その極致にはガン、があります。 とりわけ、今も流行ってますが、風邪はまさに万病の元、ですね。 多くの方は、毎日食べる食事の量を減らし、お腹が空いたとき以外は食事をしない、習慣を持っておれば、風邪などひかない、ですし、万が一、うつったとしても非常に軽く済みます。 つまり、山本五十六氏が言われている、「ゴムが伸びきった」状態というのは、不規則な食習慣、とくに食べ過ぎ状態の表現としても非常に適切、です。 食べ過ぎると当然、内臓諸機能はフル稼働状態で、免疫機能は消化の負荷の元で、どうしても落ちます。 内臓が休まる時間、つまり、余裕をもって内臓が活動できる食事量、及び空腹になってから次の食事を摂る、という状態が私たちには大切なのです。 かく言う私も、数年前には、パンパンに食べて(腹12分目)、スグに風邪をひく、また、風邪をひいた人が近くにいると、必ずうつる、という感じでしたが、今はほとんど風邪らしい風邪はひかなくなりました。お陰様で。 仏陀が悟る前に、気づきを得たと言われる民謡の一節に、 「弦の音は、中程にしめて音色が良い。」というのがあったそうですが、これも同じく、現代の私たちの生活に大きな示唆を与えていただける言葉ですよね。 今回は、主に、食べ過ぎない、という観点からお話しましたが、身体の使い方、即ち、しなやかに身体を使う、という部分でも全く同じです。 肩こりや、偏頭痛、腰痛などが持病になっておられる方は、身体の使い方が過緊張状態になっているんですね。 これも中程に締め直す、弾力性を持たせる、必要あり、っていうことです。 この部分については、実は以前の日記でも書いてますが、またそのうちに詳しく書いていくかもしれません。 ともあれ、今日もここまでお読みいただき、ありがとうございます。感謝! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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