ナポリ~アメリカ人とイギリス人の間で~
6月25日にロンドンのヒースロー空港に降り立った私たちはその3日後の27日にはロンドンのガトゥック空港からナポリのカポディキーノに飛ぶことになりました。イタリアで初めて降り立つ空港では 一つ心配なことが待っていました。ナポリのタクシーの評判があまり良くないので 空港から駅前のホテルまでどうやってたどり着くかが問題だったのです。結局のところ空港から駅のターミナルまで運航しているバスに乗ることにしました。私たちがバス乗り場に着いた時はすでにバスは満員状況です。スーツケースを狭い車内に運びこびながらやっと1席空いていた後ろの席に座らせてもらいました。ところがこの席は後ろに大きな男性が座っておられて しかもその人の顔ほどに大きいハンバーガーを彼は隣の友人らしき人と大声でおしゃべりしながら ほおばっているところでした。私はいつ そのハンバーガーの食べかけが彼の唾と一緒に 私の頭に飛んでくるか気が気ではありません。できるだけ後ろのその二人を見ないようにして 窓ごしの景色を眺めていました。しばらくすると段々頭が痛くなって いったいこれは何だろうと思って感じてみると後ろのこの二人の男性と 私の眼の前に向かい合って座っている男性のエネルギーが対立しているのが感じられました。私の眼の前の男性は 細身で物静かで、後ろの男性たちとは正反対です。彼もまた私と同様に静かに窓に映し出されるナポリの街並みに目をやっていました。後ろの二人の男性たちのおしゃべりは続きます。どうやらアメリカ人の兵隊かその関係者のようで 一人の黒人の男性が日本名の飲み屋の事を話し始めた時 彼の電話が鳴りました。『ボス、こんにちは。 いえ、大丈夫です。はい、はい、、、、、。』先ほどとはうって変わって ペコペコして電話の受け答えを澄ますと、 電話を切ったあとでボスに対して不誠実な言葉を隣の友人にしゃべり始めました。私はもううんざりしてしまいましたが 私以上に嫌悪感を抱いているらしい目の前の紳士の対立するエネルギーは段々強くなってきました。すると突然に目の前の彼が一言「あのホテルはビクトリア様式だ。」とつぶやくのが聞こえました。バスの中で彼が発した言葉はこの一言です。彼はおそらくはイギリス人なのでしょう。私はアメリカとイギリスのエネルギーは対立しているんだなあと感じました。両者の対立するエネルギーの中で 苦しい30分がたち、やっとバスはガリバルディ広場に着き私はバスを降りることができました。その時に軽く会釈して見送ってくれた英国紳士でしたが お行儀の悪いアメリカ人に辟易したという仲間意識が私たちにはあったのかもしれません。さて 彼が発した「ビクトリアンスタイル」ですが イギリスを理解するうえではとても大切なキーワードです。そして イタリア旅行を終えてイギリスにもどった私たちをビクトリア女王のエネルギーがサポートしてくださることになるのです。(お知らせ)8/4(土)13:00~16:00 京都光講座を開催します。7/30,31 ひめの東京個人セッション7/23,7/24 ひめの京都スカイプセッション8/3 喜楽天道さま 京都二ーナカロライ対面セッションいずれも二ーナカロライホームページよりお申し込みください。