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闘病後の故人様について (1)ガリガリ編
●納棺業務を遺影写真の前で行うことがあります。故人様をを見ながら『生前とまったく別人・・・。』と感じることは多々あります。 ●遺影写真では健康そのもの!血色も肉付きもいいお父さん。だが亡くなった姿はゲッソリやつれ、体重は45kgないくらい。まだ70歳になってないのに高齢の方によくある体が曲がった形で固まってる。自分の身をかばうかのように脚をピッタリと自分によせた"体育座り"のまんま・・・ ●あまりにもやつれ過ぎている故人様はご葬家の要望があれば、特殊な薬剤で完璧に戻らなくてもある程度はふっくらとさせる事もできる。一番目立つ"ヘコミ"がこめかみ・頬骨・眼窩 である。 *生きてる人も自分で『あれっ老けた!?』と感じた時はコケ始めた証かも? ハリ感のあるメイクを! ●特殊な処置を注射器で凹んだところに挿入する。感覚でいうと豊胸手術のおっぱいパットの中に後から生理食塩水入れるようなものだろうか?ぷわ~っと膨らんでくる。 *豊胸手術・鼻のシリコンなど整形した人はお亡くなりになると“モロバレ”です。 ご家族には事前にカミングアウトをお薦めします。m( _ _ )m ガリガリに痩せた人は針で刺しても出血する事はほぼ無い。体内で血液はどこに行ってしまったんだ?というくらい死斑自体も色が薄いし・・・。こめかみなら頭皮から、頬なら口の中から、眼窩なら眼球の横に注入すると眼球が持ち上がってものすごくナチュラル~なお目元になる。元どうり( ^ ^ )とは行かないが多少は痛々しさはなくなる。 ●喪主の奥様も身を崩す事もなく、穏やかに喜んでいただいた。立派な息子さんも真摯な態度で感謝の言葉を頂いた。"体育座り”の脚は片方だけは何とか伸ばしたが、もう一方の脚は抱え込んだままで治せなかった。でも出きる事はやり尽くしたしご葬家も満足して頂いてるけど、何か自分がシックリこない!!!!納得行かない!(><)生前の遺影写真とあまりにかけ離れすぎていると・・・。 ●「今日のご葬家はお金持ちだからね、ホテルみたいな病院だったよ」と後から葬儀屋さんに聞いた。定年退職後まもなく病気になり4年間入院していたそうだ。人間の体内時間は年齢によって感じる長さはちがう。新生児から4歳になればおしゃべりも歩くこともできる。18歳から22歳、大学卒業する間に見聞を広げ子供の意識も消えつつある頃。80代~の高齢の方なら?人によるだろうがいわゆる晩年、永遠と感じる午後の時間もあるかもしれない。自然と自分の死について考える事もあるだろう。それがやっと定年後に時間が出来た頃になって闘病生活になるなんて・・・ ●ご家族もご本人もいつか全快するかもしれない!と望みつづけた4年はとても長かったのではないかと思う。せめて快適に!せめて出切る限りのことを!・・・と。 なにか達観したようなご家族と痩せた体で、病んだ体を ひざを 自分を きつく抱えた故人さまの姿から4年間の思いが伝わるようでした・・・(T_T) 【 今日の教訓 】 言葉はなくても 伝わる思いもある 想いはあっても 出来ない事もある お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2005年09月16日 00時03分04秒
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