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2008年10月12日
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実は、毎日この部屋をチェックしている。

これまで更新をサボったことは過去にないが、この部屋のアクセスは毎日300を越えている。まったく更新せずでおりながら、わずかながらと言えどアクセスが増加傾向があるのに瞠目している。この話題についてである。いかに、時候を得た話題を展開してきたかであると思う。


今日は、なぜ私が「国家社会主義」をこの国に意識するのかについて述べよう。


大学の教壇での講義や、淳久堂書店の棚にある書物にはけして書いていない真実だ。



かつて、神山茂夫などが述べた「天皇制に関する理論的諸問題」などを中心とする天皇制ボナパルティズム論というものがあって、いまなお団塊世代の一部などにこの論旨を踏襲する者が少なくない。その代表事例をWEBで探してみよう。以下のようなものが代表的だ。

(神山茂夫という人物は、共産主義者政治学論議では有名な人で かの吉本隆明にも多大な影響を与えたとされている。なお1954年に日本共産党を除名されていることでも有名。)


フランス語の一般的な言葉であったボナパルティズムを政治学の概念にしたのはマルクスで、政治学では『ルイ・ボナパルトのブリュメール十八日』に従ってボナパルティズム論が講義される。そこで重要なのは、マルクスがそれを分割地農民を支柱とした独裁権力として把握していたという点だった。講座派経済学は、このボナパルティズム(ナポレオン的観念)の概念を戦前の日本資本主義の分析、いわゆる天皇制ファシズムの構造分析に適用して、「似非ボナパルティズム」の概念で没落する自作農が直接に(救済者として偶像崇拝する)天皇に忠誠を誓う倒錯した構造を析出している。本来、寄生地主の権力である天皇の独裁権力が、観念倒錯によって自作農の権力のように擬制され、没落自作農が逆に天皇制を支える強力な支持基盤となるのである。ナポレオンは分割地農の土地所有を保障したが、戦前の天皇制は昭和恐慌で自作農を没落させた。眼前の「小泉改革」のボナパルティズムは「似非」だろう。

小泉政治を考察するにおいては、ファシズムの言葉だけでも十分かも知れないが、例えばマスコミと政権の「束」の現状を表現するにはファシズムだろうが、小泉首相が、没落する中産層に向かって「賛成か反対か直接問いたい」と人差し指を突き立てた途端に、自分が「改革」によって生活の権利を剥奪され、社会のパイの分け前から排除される没落者やその予備軍である事実もすっかり忘れて、社会から疎外されている自分に政治参加の機会が与えられたものと錯覚して、涎を垂らしながら嬉々として小泉首相に一票入れている大衆状況の絵を見ると、これはやはりファシズムの言葉よりも、ボナパルティズム(似非ボナパルティズム)の言葉を使った方が、よりリアルで説得的な構造分析になるのではないかと思われて仕方がないのである。

そういう問題意識や政治感覚は、少なくない人間が持ち始めたのではないか。ボナパルティズム論もファシズム論に関連する。政治学者は再びファシズム論をやるべきだ。


世に倦む日々
2005年9月23日







この話題についていけるかどうか、ではない。このような典型的な話題の切り出しかたが、過去現在未来、はたして本当に正しいのかどうか。わたしは、ずっと疑問に感じていた。団塊の世代などを中心に抱かれている、固着したかのようなこの種の国家観についての想念はいちどど洗いざらい総決算してもらいたいものだ。そう思う次第である。















この稿もふくめて、以下の7月18日からの連続エッセーです。
内容の理解のために以下の記事から読み返しくださることを
強く推奨します。


2008/07/18
吉本隆明と「関係の絶対性」






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最終更新日  2008年10月13日 05時54分10秒
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