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2008年12月27日
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早々と冬休みに雑用に、年末があわただしく過ぎてゆく。

土曜日恒例のメール マガジンにいくつか取り上げられた話題がわが身の日常に交差していたので気になった。





もう一つ良く分からないのは、雇用の問題です。今回の不況を契機に再び、新卒採
用の縮小が取り沙汰されています。内定切りという言葉が新聞を賑わせている一方
で、青山学院大学などは卒業単位を満たした学生でも「就職浪人」になった場合は、
留年を許可するというのです。日本の企業は自前で教育して管理職候補にする正社員
としては、新卒しか採用しない、つまり既卒という「何にも属したことのない期間」
を持つ若者は徹底的に排除する構えなのですが
、これは今後も変わらないのでしょう
か?

ということは「景気の良い時期に四年制大学を卒業し、その二年前に自己分析など
という意味不明の自分探しに成功していて、敬語を使ってそれを面接でハキハキ説明
できた若者」だけが正社員になれて、それ以外の若者は非正規のキャリアしか与えら
れないというバカバカしい制度がこれからも続くのでしょうか?
 その一方で、文部
科学省は「大学の卒業認定の厳格化」とか「学士号の必要要件の標準化」などという
ことを考えているようですが、こちらはこちらで「手に職をつける」話ではなく、あ
くまで「社会人として直接役立たない形式的な学力」のことのようなのですが、これ
もまた仮にそうだとしたら壮大なムダなのではないでしょうか?

冷泉彰彦(れいぜい・あきひこ)
『from 911/USAレポート』第389回


「年の瀬の疑問」



作家(米国ニュージャージー州在住)。1959年東京都生まれ。東京大学文学部卒、コロンビア大学大学院修士課程卒。福武書店(現、ベネッセ・コーポレーション)、ベルリッツ・インターナショナル社勤務を経て、現在は米国プリンストン日本語学校高等部主任。メールマガジンJMM(村上龍編集長)に「FROM911、USAレポート」を毎土曜寄稿。






彼の論旨は、毎回明晰で分かりやすく書かれており筋みちたてて理解を求めるものにはきわめて親切そうなのである。


その点、わが右脳で踏み込めなければまるで発想が起動しないというような男。絵に描いたような実存主義者の自分とは大違いである。つまりは、世間並みな話題にしてもとうてい理解を得られそうにないような「実体験の不可思議な込み入り方」をせめて言葉に置き換えられないかと折々に煩悶しながら生きていたのと決定的な差が生じていると最近気づいた。


「日本の企業は自前で教育して管理職候補にする正社員としては、新卒しか採用しない」という事は、かならずしも無いと思うけれども 公式的には冷泉彰彦氏の言う疑問が生じるようなアウトルックを世間に示す企業が圧倒的に多いのかもしれない。大手企業の人事部というセクションには、たぶん何らかのリスク回避という反射が植えつけられているからだろう。


経営者や経営幹部の中には、いまでもリスクを取ってでも人物本位で雇用してもいいというぐらいの人が大勢いると思うが、組織の上席に位置してすら人事部門の方針を軽々には触れないのだろう。経験的には、そういう印象がある。NHKの大河ドラマ「篤姫」ではないが、組織の中で飛び級させたり、大胆かつ機動的な抜擢という文化はむしろ日本には歴史の裏側で頻出している気がする。予想外に流動的で弾力的な社会システムをひそひそと人目を忍びながらも果敢に実行してきている。それが実現するためには世慣れた老獪な斡旋者が組織内外にバランスよく配材されていることも必要である。ところが昨今大手企業の人事屋さんは、秀才ではあっても、およそこの種の老獪さとは無縁な人士で固められているような気がする。


「つまり 今後もかわらないのでしょうか?」という冷泉彰彦氏の嘆息は、わたしならば「そろそろ日本のよろしき伝統的社会に復旧してくださらないものでしょうか?」というあたりである。


石油ショックの70年代。モロかぶりにかぶった私。「バカバカしい制度」とのご指摘の部分は、冷泉彰彦氏が問題ありと取り上げたこと自体が大きな進歩だと思う次第である。


日本の企業といわず、社会の停滞は、そりゃああるのだろう。運不運をいえばたしかに団塊世代の後塵を拝した我々は釈然とはしない。だが、冷泉氏らにも見えるほど著しく停滞していると広く気づかれ始めたのだろうか。そうならば、日本人はそれほど馬鹿ばかりではないと思うわけだ。
















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最終更新日  2008年12月27日 17時46分38秒
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