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2009年02月22日
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スイスUBS、「秘密銀行」から撤退 脱税摘発に発展か2009年2月20日0時29分


 【ロンドン=尾形聡彦】スイスの金融最大手UBSは18日夜、顧客の脱税を助長してきたことを認め、「不正事業」から得た利益など7億8千万ドル(約730億円)を支払うことで、米司法省と和解したと発表した。スイスの銀行の「秘密口座」は、富裕層が資産を不正に隠す場として長年批判されており、大きな転換点になりそうだ。

 UBSは、米国との間の「秘密口座」事業から完全撤退する方針。脱税に寄与してきた秘密口座の情報を、米司法省側に提供することも約束した。250~300人分の情報を米当局に渡すという。今後、富裕層などによる脱税事件の大規模摘発に発展する可能性もありそうだ。

 UBSのクーラー会長は「法律を守ることができず後悔している」との声明を出した。スイス政府の金融担当の幹部は19日緊急会見し、「脱税者を守ることはしない」と述べた。






これは昨年のUBS内部における、サブプライム負債の規模が発覚してからの展開が絡んでいるのかもしれないと思う。これは素人なので、過度な思い込みは慎重に避けたいのだけれども大事に発展しつつあるような印象がある。



以下を、ご精読ください。






スイス銀「秘密」に幕? 政府、米にUBS顧客情報提出容認
2009/2/21



米司法当局から秘密口座をもつ顧客情報開示で提訴され、伝統の信頼が揺らぐスイス最大の銀行・UBS=チューリヒの本店(ブルームバーグ)
 スイスの銀行最大手、UBSによる顧客脱税幇助(ほうじょ)問題で、顧客情報の詳細を米税務当局に引き渡すことを認めたスイス当局の異例の決定は、秘密厳守を強みとしてきたスイス銀行業界への打撃となりそうだ。

 ◆世界から圧力増大

 スイス金融市場監督当局は18日、UBSが米国で訴追されれば「存続の危機にひんする」として、最悪の事態を避けるため、一部顧客情報の米当局への引き渡しを認める決定を明らかにした。米政府も同日、UBSが起訴回避のため、7億8000万ドル(約734億円)を支払うことで和解したと発表した。

 和解のニュースは、世界の金融関係者に衝撃を与えた。

 ベルン大学(スイス)のピーター・クンツ教授(企業法)は19日、「今回の件でせきを切った状況になる可能性がある」と語る。教授は「米国の要請に屈したことは、他の諸国やEU(欧州連合)に合図を送ることになる。各国が米国と同じ行動に出るのを阻止する方法は見当たらない」と述べた。
 ドイツをはじめ周辺諸国は、スイスの秘密厳守に関する1934年来の銀行機密法が脱税を促進しているとして、スイスに同法改正の圧力を高めていた。

 欧州委員会は今月、EU域内27カ国で匿名銀行口座の廃止を提案した。この措置はEU非加盟国ながらEUと個別協定を結ぶスイスとリヒテンシュタインにも拡大される可能性がある。

 ロンドンのシティー大学カス経営大学院で金融学を講義するディルク・ニーチェ氏は、「スイスの銀行における秘密厳守の伝統は、2、3年後には今日のままの形では残っていないだろう。スイスはこの数年多くの措置を講じたが、国際社会は一層要求を高めている」と語った。

 顧客情報の秘密厳守はスイスの銀行業の要だ。スイス銀行協会によれば、個人が所有するオフショア(海外運用)資産の27%前後はスイスの銀行に預けられている。米国では脱税(納税忌避)は犯罪だが、スイスの法律では犯罪とみなさず、税金詐欺をより重い犯罪とみている。

 サンフォード・バーンスティーンのアナリスト、ホフマンベッキング氏は19日付リポートで、米国の成果を見た「他国の税当局がスイスへの要求を強める公算が大きい」と指摘した。

 ◆5万2000人分要求

 和解を受け、米司法省は直ちに動いた。同省は19日、UBSに秘密口座をもつ米国人5万2000人分相当の情報開示を求めて同銀を相手取り、マイアミ連邦地裁に提訴した。UBSは和解金支払いに加えて約250人分の顧客名の開示に合意したが、税務当局の米内国歳入庁(IRS)に何人分の情報を提供しなければならないかでは米政府と同意していなかった。

 訴えによると、秘密口座を保有する米国人顧客は3万2940件の預金口座と2万877件の証券預かり口座をUBSに開設していた。これらの口座保有者は、保有資産の申告と利子所得に対する米国で納税を怠っていた。2005年ごろは当該口座の資産総額が約148億ドルあったという。


 司法省のディチコ副次官補は声明で、「数百万人の米国民が仕事や家、医療保険を失っているとき、5万人以上の富裕層の国民が積極的に納税義務を逃れようとしたことに愕然(がくぜん)とする」と述べている。

 ゴールドマン・サックスの元経営者で、ニューヨーク大学のロイ・スミス教授(金融学)は、「犯罪の証拠なしに単に口座が存在するからと5万2000人分もの口座情報を入手できるなら、スイスの銀行による秘密厳守は永久に葬られよう。EUがこれに続けば、スイスにおける秘密口座は終わったも同然だ」と述べ、UBSが敗訴すればスイスの銀行にとって「非常に悪い知らせ」となる、と語った。
(Elena Logutenkova、David Voreacos)





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最終更新日  2009年02月22日 10時14分47秒
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