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チャラのお見合い断念とCAPを迎えるまで

こぉら!

チャラは、5歳を過ぎていた。犬大好きの娘が言い出した。
「チャラの子供が見たい!チャラの子供がほしい!!!」
私は、お世話するのも、金銭的にも大変な事、お母さんは、仕事や家事もあるから、今以上のことは協力できないことを話しても、その意思は変わらなかった。
夫も娘と同じことを以前から考えてたようで、私が反対する余地はなくなってしまった。

チャラのお嫁さん探し。貧乏な我が家はブリーダーさんにお願いするなんてことは出来へん。
お嫁さんを探すと決めてから、私と娘は空いてる時間は、ほぼインターネットと向き合う事になった。
「ビーグル お見合い 交配」と検索をかけて、あらゆるサイトや掲示板を見てまわった。
条件は健康なビーグルであること。行き来の大変さを思うと大阪近郊であること。それくらいだったけれど、なかなか見つからなかった。
「この子!」と思う子がいればラブレターを出したり、掲示板にアピールを書いてみたり、セミプロの方でお世話してくれる方のサイトに登録して、 探していただいたり・・・。
私達は私達なりに出来る事を、精一杯やった。 そうしてるうちに半年以上が過ぎたころ、セミプロの方から、一匹希望に合うメスのビーグルちゃんがいるとのこと。 京都の子だった。我が家は大阪と言っても和歌山よりなので、かなり 行き来が大変な事は想像できたけれど、お願いしてみた。
半年以上、手を尽くしてたったの一件である。「これを逃したら後がない・・・」そんな気持ちだった。 しかしながら、先方さんからNOの返事。 私達はまた、振り出しに戻ってしまった。
「チャラの歳を考えると 手を尽くすのもあと1年」という暗黙の了解が生まれた。

そんなある日、一通のメールが舞い込んできた。件名は「お見合いしてください。」だった。半信半疑で呼んで見ると、掲示板の書き込みを見た旨、 血統書はないけれど、3歳の元気なビーグルの女の子であること、是非お見合いさせて欲しい、と書かれてあった。
差出人は娘と同じ中学2年生の女の子。 しかも居住してるところも我が家のすぐ近くだと!!私達は期待に胸が躍った。
「ヒートの時期が近いのでなるべく早く会わせてみたい」とのこと。 チャラの写真も送って、チャラの特徴(目が少し悪いことなど)も 踏まえてもらってのお見合いである。 少し、チャラの気が小さいのが心配。。。(-_-;)

初顔合わせ当日、うちも先方さんも家族総出である。 肝心の2匹は・・・チャラがにおいを嗅ぎにいく、「がうっ!」とやられた(@_@;) かなり、お気が強そうである。 チャラはもともと臆病なので、それからはびくびく。。。
まぁ、あと何回か会わせてみてからということで、その日は解散。

すると、翌日「ヒートが始まってしまった!妊娠可能時期に是非!!」というメールが入った。もう少し先と思っていたけど、 私達の期待は頂点に達していた。もう、舞い上がっていたのである。
本番を迎える前に私もインターネットで色々と情報収集。先方さんの飼い主さんとも、私達もまだ一度しか お会いしていない、交配させる前に色々と調べて、細かい事(特に金銭的なこと)は決めておいた方がいいと友人からアドバイス。 その旨のメールを期待する気持ちとともに送信。

2日たち、3日経ったころ、やっと返事が届いた。 「もう少し、相性を見たいので、今回は見送りたい」と。 \(゜ロ\)(/ロ゜)/
私達の気持ちは奈落の底へ。。。。(-_-)
チャラはもう6歳を過ぎていた。歳を考えても、今まで色々インターネットでアタックしても見つからなかった事を考えると、もう後はないだろう。
「次回に必ず、チャラと交配させてくれるなら」とメールを送り、 返事を待ち続けて一週間、返事がなかったので、 私達はほぼあきらめていた。
やはり、先方さんは「相性を見たい」の一点張り。 どうやら、察するに先方さんは、人間と同じように、ラブラブな感じで 交配させたいらしい。無理やって!(ーー;) ただでさえ、彼女は気が強かった。
ショップでたずねたけど、経験がないわんこは絶対無理!!とのこと。 メスは怖がるから、飼い主が押さえつけないといけない、と。 誰も口に出さなかったけれど「他を当たっても、もう無理だろう」。。。
私達は、実質あれほど切望していた 「チャラの子供」をあきらめざるを得ない事を受け入れなけらばならなかった。

同じ時期に私はこのHPを立ち上げていた。
以前からお付き合いのあった くろまめさんのHPはちょくちょく覗いていた。HPを立ち上げた事がきっかけで、BBSにも書き込むようになっていた。
失望の中でみつけた1つの書き込み。「シッパーキーの子犬がいます。可愛がってくれる飼い主さんをさがしています。」と!!
その時はまだ、本気でシッパーキーを飼おうとは思っていなかった。 しかしながら、興味はあった。写真を送ってもらうと、娘は 「つぶらな瞳が可愛い!!」と。夫もチャラが目が悪い分、活動的でないので運動能力の高いシッパーキーに興味を持ったようである。
話はとんとん拍子で進んで、写真を送っていただいた、週末に 私達は、シッパーキー、CAPを迎えることとなったのである。

つくづく不思議なものだなぁ、と思う。「縁」というものを感じさせられた。
もし、チャラのお見合いがうまくいってたら?
もし、私がHPを立ち上げてなかったら?
もし、私が書き込みを見つけてなかったら?
もし、私達がシッパーキーに興味を抱かなかったら?
もし、CAPを譲っていただいたご夫妻がもっと遠くの方だったら?

チャラの子供をあきらめるという落胆の中で、見つけた新しい出会い。
しかもそれは、なんと素晴らしい出会いだったことか!! 確かに、チャラの子供をあきらめるのは辛かったけれど、 CAPを家族として迎え入れた今、私達は、つくづく不思議な縁というものを 感じながらチャラやCAPとすごしている。

一連の出来事を通して、思った事はわんこのお見合いにしろ、 わんこを飼うにしろ、わんこは喋れない。
彼や彼女の運命は、私達、人間が握ってしまっているということ。 時には、思い切った決断も必要、タイミングやテンポも大切ということ。

おろそかに出来ない生命。大切にしたい私達の家族。 彼や彼女に何がしてあげれるか。。。
チャンスの神様は、はげで前にしか髪の毛がないのをご存知でしょうか? 私達は、電光石火のごとくの決断で見事、チャンスの神様の前髪をつかみ、 CAPを迎えたというわけである。

これから、犬を飼おうかな?既に犬はいるけど、その、わんちゃんの子供が欲しいな、交配させたいな、と思ってる方々に、ほんの少しでも 参考になれば、幸いです。
どんな形であれ、迎えた生命。わんこであれ、人間であれ、どうぞ、 愛しんでください。

今後の我が家の課題は・・・いたずらっ子、CAPにボスの座を取られぬよう、 チャラとCAPが仲良くできるよう、また、ない知恵を絞って 仲良くやっていけますように!(^-^)



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