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2011年06月30日
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カテゴリ:血管内治療
 左間歇性跛行(左ABI 0.58)の紹介患者さんです。CTではleft long SFA CTOです。
CT triming.jpg

 右総大腿動脈逆行性穿刺でParent Plus 6Fr STAのシースを挿入し、始めにスクリーニングの冠動脈造影を行いました。冠動脈に狭窄はなく右冠動脈を造影したJR 4.0を使い、腹部大動脈分岐部でシースを山越えさせ左下肢にシースを進めました。造影ではCT通り、左浅大腿動脈起始部から遠位部まで完全閉塞ですが、深大腿動脈を介し良好な側副血行路が発達し遠位浅大腿動脈以下は良好に造影されました。
 浅大腿動脈入行部にはスタンプがあり、そこをめがけてJR 4.0カテーテルをサポート下に0.035ラジフォーカス1.5mmJを進め、いわゆるナックルワイヤーで閉塞部の浅大腿動脈の中をどんどん進めました。通常はワイヤーの先端が丸まったまま、側副血行路のあるところまで簡単に進み、真腔で末梢をつら抜くところで難渋しますが、今回は浅大腿動脈の中間部でワイヤーが進まなくなりました。そこで禁じ手ですが、ラジフォーカスのケツで浅大腿動脈を数ミリほど進めました。ラジフォーカスのケツは容易に進みどこまででも行くような感覚でした。次に再度1.5mJのラジフォーカスで進めようと試みましたが、うまくいきません。そこでワイヤーをProminentサポート下のルビースーパーハードに変えたところ、Prominentだけで末梢にマイクロカテーテルが真腔に簡単に抜けました。微小なチャンネルがあったということです。
 あとはRx-Geniry 6.0*100mmで浅大腿動脈全体を開け、E-LUMINEXX 7.0*120を2本挿入し開通しました。しかしステント挿入し後拡張を掛けた後の造影で膝窩動脈が血栓様陰影で閉塞していました。アテローマを飛ばしたのでしょう。JR 4.0で吸引したところ、数個の器質化血栓が吸引されましたが、造影上は膝窩動脈は閉塞のままで、IKAZUCHI PAD 4.0*40mmで膝窩動脈の追加拡張を行い、閉塞は解除されBKの還流も良好に終わりました。いい一日です。

lt SFA CTO.jpg post SFA.jpg





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最終更新日  2011年10月08日 22時00分49秒
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