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2011年08月12日
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カテゴリ:血管内治療
 久々にPPIのtough caseです。50mで右間歇性跛行が出現し右ABIは測定不能です。下肢動脈造影CTでは右CIA起始部からのCTOです。
CT.jpg

 左上腕動脈に4.5Fr STA Parent Plus 105cmのシースを挿入し下行大動脈に進め、右総大腿動脈には6Fr Terumo sheath 10cmを挿入しました。大腿動脈側からTransit + Cruiseで丁寧に進め、幸いにしてそのまま閉塞部を通過し大動脈に抜くことができました。

wiring.JPG

 IVUSでwireが血管内にあることを確認しRx-Genity 3.0*100で拡張し、大動脈分岐部より右外腸骨動脈にかけてSMART stent 9.0mm*40mmとSMART stent 8.0mm*60mmを挿入しました。その後の造影では、造影の条件が悪いですが閉塞は解除されています。

int1 DSA.JPG

 後拡張はSHIDEN 7.0mm*40mmで行った後から、右足の疼痛が出現し、造影してみるとステント内で造影剤が停滞し、急性血栓閉塞となってしまいました。

acute thromDSA.JPG

 左上腕動脈からのシースを右腸骨動脈の奥まで挿入し血栓吸引で乗り切ろうと考えましたが、0.0355ラジフォーカスを右SFAまで通しただけで疼痛は消失しました。最終造影では造影遅延なく右下肢の末梢までrun offは良好で問題なく終了しました。閉塞期間が長かったのか右SFAは左SFAに比べ痩せています。

final.jpg

 しかし翌朝の診察で症状はありませんでしたが、右大腿動脈が触知できません。血管エコーではステント内で血栓閉塞していました。ショック。プレタールOD(100)2T 2*朝・夕を内服していましたが、抗凝固療法も追加し様子を見ようと思います。ワーファリンでは適正量決定まで時間がかかるので、適応外ですがプラザキサ(110)2T 2*朝・夕を開始しました。





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最終更新日  2011年10月08日 21時57分22秒
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