597036 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

 please touch your heart

please touch your heart

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
2014.07.13
XML
カテゴリ:父のこと
昨日の夜は、
 
実家に泊まり父と母と3人で
 
親子水入らずの夜を過ごしました。
 
そして、今朝
 
父が亡くなりました。
 
 
亡くなる少し前から
 
下顎呼吸が始まり
 
母に、
 
「ママ、もうすぐかもしれないよ」と声をかけ
 
家族に電話をして切ってすぐに
 
大きな呼吸をしたあと、呼吸が止まり
 
10秒ぐらいしてからもう一度呼吸をして
 
また呼吸が止まり
 
二度と息をすることはありませんでした。
 
すぐに脈を取ると、まだかすかに触れましたが
 
やがてそれも止まりました。
 
本当に、すーっと眠るような穏やかな最期のときでした。
 
 
母に、
 
「ママ、手は冷たいけれど
 
足や背中は温かいんだよ、早く触ってごらん」
 
「本当だ、まだ温かい、眠っているみたいだね。
 
呼んだら起きてくれるかな」
 
それから母と二人で
 
泣きながら何度も何度も
 
「ありがとう」「本当に良く頑張ったね」を言いました。
 
 
 
治療をやめ、在宅診療、在宅看護を選んで
 
半月のことでした。
 
 
もしも、病院で亡くなっていたなら
 
父は、たくさんの点滴や尿の管、酸素のチューブなど管だらけで
 
吸収できない点滴で、体中がむくみ
 
お腹に水がたまって
 
もっともっと苦しい最期になっていたと思います。
 
 住み慣れた我が家で、
 
家族に看取られて、眠るように亡くなった父は
 
その意味では幸せだったのではないかと思います。
 

往診をお願いしている先生が到着し、
 
穏やかな表情の父を見て驚いていました。
 
かなり厳しい状態でしたが
 
少しの痛み止めしか出ていなかったと
 
初めて聞かされました。
 
「お父さんは、もともと我慢強い方だったんだね」
 
そういってくれました。
 
そのおかげか、意識も時々あり
 
会話にも反応してくれていました。
 
 
看護士さんが来てくれて、
 
エンゼルケアをしてくれましたが
 
ご好意で、お手伝いをさせてくださいました。
 
 寂しくて、悲しいけれど
 
時々笑い合えるような、温かい時間でした。
 
 
 父は亡くなってしまいましたが
 
これからも変わらず、 家族を守り心の支えになってくれると思います。
 
父の呼吸が弱ってきているときに
 
「ママのことは、私たちが支えるから安心してね」
 
と言ってから、数分後に亡くなったのでした。
 
きっと残される母のことが心配だったのでしょう。
 
 
今はまだ、信じられない気持ちでいっぱいですが
 
ゆっくりと心の整理をして、父を天国へと見送りたいと思います、
 
 
往診の先生が、みんなを前に言いました。
 
「生きている限り、誰でも人は死にます。
 
お父さん、あちらには私の知り合いがたくさんいますので
 
よろしく言っておいてください。私もじきに行きますので。
 
人の死と言うのは、悲しいことですが
 
人は2度死ぬと言います。
 
一度目は、人として死ぬとき。
 
もう一度は、みんなの心の中からいなくなってしまったとき。
 
どうかいつまでもお父さんを忘れないでください。
 
そして、一ついえることは
 
皆さんは生きていると言うことです。
 
この命を大切にしてくださいね」
 
 





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2014.07.13 17:21:16
コメント(2) | コメントを書く
[父のこと] カテゴリの最新記事



© Rakuten Group, Inc.