599703 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

 please touch your heart

please touch your heart

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
2014.07.16
XML
カテゴリ:父のこと
4時過ぎに物音で目が覚めると
 
祭壇のろうそくが消えていたようで
 
母があわてて火をつけていました。
 
渦巻き型のお線香は12時間もつので
 
そちらが付いていたので良かったな、と思いました。
 
 
もう一眠りして、横を向くと母が天井を見つめていたので
 
「起きてたの?」と声をかけると
 
どうやら4時から眠れなかったようです。
 
起きる時間までまだ少しあったので
 
また思い出話をしてすごしました。
 
父が亡くなる前、亡くなった時、亡くなった後
 
母はずっと
 
「いっぱいの幸せをありがとう。私と結婚してくれて
 
素晴らしい家族を作ってくれてありがとう」と言っていました。
 
結構ケンカの多い夫婦で
 
危機も多々あったと思うのですが
 
最後にそう言えるのは、素敵だなと思いました。
 
 
出棺前、お別れのセレモニーがあり
 
棺のふたを開けて、父の周りにたくさんのお花と
 
49日の旅をするための五穀米、三途の川を渡る時に支払う六文銭、
 
道に迷わないように案内してくれるお地蔵様を入れました。

 
もう父の体に触れることはできません。
 
棺のふたを閉め、
 
火葬場に向かいました。
 
 
お骨になった父は
 
本当に小さくて
 
病気や治療の痕跡が骨に残っていました。
 
闘病の辛さを、改めて感じます。
 
でも骨太で、立派なお骨でした。
 
 
続いて、お寺での葬儀を行い
 
実家に祭壇を作っていただいて
 
先ほど帰宅しました。
 
 
実家に帰ると
 
部屋にはまだ、父の匂いが残っていました。
 
もう出ないと思っていた涙が
 
ボロボロとあふれてきました。
 
 
葬儀屋さんが、
 
「故人はこれから49日間のつらい旅にでます」
 
と言っていました。
 
辛いのは、私たちだけではない
 
父もまた辛いのですね。
 
でも、病気の苦しみや痛みから解放されて
 
父はホッとしているに違いないと思います。
 
あれから一度も夢に出てきてくれないところを見ると
 
父は色々な人に会いに出かけているに違いありません。
 
 
小学校6年生の時
 
母方の祖父が57歳で亡くなり
 
初めて人の死に触れました。
 
急死でしたので、祖母の悲しみは計り知れず
 
一度は後を追おうとしたほどでした。
 
少し落ち着いた頃、祖母がこういいました。
 
「お化けでもいいから会いたい」
 
 
大人になり、父を亡くしてその気持ちが今はわかります。
 
父のお化けなら、何も怖いことはありません。
 
 
 母の悲しみもまた、深いものだと思います。
 
これから父の分も母を支えていかなくては。
 
 
 
 
 
 





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2014.07.16 19:26:39
コメント(2) | コメントを書く
[父のこと] カテゴリの最新記事



© Rakuten Group, Inc.