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カテゴリ:医学関連
糖尿病前症(prediabetes)の人は健常者に比べて、小径線維多発ニューロパシー(small fiber polyneuropathy)と呼ばれる神経障害に罹患しやすいわけではないことが、新しい研究で示された。
糖尿病前症は、境界型糖尿病とも呼ばれ、血糖値が正常値より高いが、糖尿病と診断されるほど高くない状態を指す。 この知見は、過去20年間の医学研究報告と相反する結果である。研究を主導した米メイヨークリニック(ミネソタ州ロチェスター)のPeter Dyck博士は「約550人を対象とした5年間の研究による今回の研究結果は、小径線維多発ニューロパシー患者では、糖尿病前症以外の原因を探す必要性を示唆すものである。 空腹時血糖異常(IFG)、耐糖能異常(IGT)などの血糖異常(IG)やそれに伴う代謝系の混乱が多発ニューロパシーの原因とは考えにくく、少なくとも過去に報告されていたような高頻度のものではない」と述べている。研究は、医学誌「Diabetes Care(糖尿病ケア)」3月号に掲載された。 糖尿病多発ニューロパシーは、全身の神経線維を損傷するが、通常は足や脚など下肢に影響を与える。この疼痛性で、生命を脅かす神経損傷は、感覚機能や動作、身体機能に問題を生じさせる。 Dyck氏は「過剰治療による合併症リスクがあることから、医師は糖尿病前症において多発ニューロパシーの発症予防目的で治療を行うべきではない」と述べている。 [2012年02月24日/HealthDayNews コメント:四肢のしびれを訴えて受診する患者さんは、当院でも多いです。 糖尿病の合併は常に考えますが、罹患歴や、重症度によって関連性は異なるのは事実でしょう。 境界領域の糖尿病や、罹患歴が長くない人はニューロパチーは来たしにくいのは当然です。ストレスなどで自律神経障害を起こし、しびれ感が起こる患者さんは多いですね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Mar 23, 2012 12:22:46 PM
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