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カテゴリ:医学関連
視神経脊髄炎(Neuromyelitis Optica、以下NMO)において、高頻度に発現する脳幹症状は嘔吐としゃっくりであり、これら脳幹症状の有病率が白人以外の人種で高かったことが、フランス・ストラスブール大学病院のL. Kremer氏らによって報告された。Multiple sclerosis誌オンライン版2013年10月7日掲載の報告。
コメント:視神経脊髄炎(NMO)は、治療上、多発性硬化症(MS)との鑑別が必要とされる疾患で、私も数件の患者さんを診療しています。専門的になりますが、自分用の記録として記載しておきます。抗アクアポリン4抗体が陽性で、MSと類似した症状を示しますが、βフェロンはむしろ症状を悪化することがあるので、鑑別が必要と考えてよいでしょう。 昨日、40代の男性で、2週間前頃から四肢のしびれと歩行失調が起こり、某総合病院から診断のため、紹介頂きました。四肢腱反射の消失と、複視があり、軽度の眼球運動障害が認められ、ギラン・バレー症候群の亜型のFisher症候群が疑われると診断しました。某総合病院の紹介医と相談し、精査加療が可能な神経内科医のいる総合病院へ紹介させて頂きました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Dec 7, 2013 10:09:24 AM
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