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カテゴリ:医学関連
2014年9月19日、アルツハイマー型認知症(AD)治療薬アリセプト(一般名:ドネペジル)について、レビー小体型認知症(DLB)の効能・効果が承認された。 横浜市立大学名誉教授の小阪 憲司氏と、関東中央病院 神経内科部長の織茂智之氏が講演した。
世界で初めてDLB例を報告し、DLB家族を支える会の顧問でもある小阪氏は、「DLBは最もBPSD(行動・心理症状)を起こしやすい認知症であり、患者さんの苦しみも強く介護者の苦労も多い」と述べ、患者さんや介護者のQOLを高めるため、早期診断・早期治療の重要性を強調した。DLBは誤診されやすく、診断にはDLBの特徴を知ることが必要である。 レビー小体型認知症とアルツハイマー型認知症の違い
DLBの症状の特徴として、以下の5つが挙げられる。 1)幻視を主体とする幻覚 2)パーキンソン症状(手足が震える・四肢が硬くなる・動作が遅くなる・歩行障害)
4)自律神経症状(血圧の変動・排尿障害・消化管運動障害・発汗障害など)
また、中核症状が1つでも、レム睡眠行動異常症、抗精神病薬への重篤な過敏性などの示唆的所見が1つ以上あればprobable DLBと診断される。
コメント;外来で患者さんを診察していると、パーキンソン病、認知症の患者さんが多く、受診されるので、初期からレビー小体型認知症(DLD)と診断するのは稀で、治療中にパーキンソン病に認知症、幻覚症状が出現してくる患者さんは比較的よく見られます。しかし、その中で、DLBと臨床診断するのは実際は難しいと思っています。幻覚もDLBに特有なものなら、そうかなとは考えますが、抗パ剤が結構、幻覚の原因になっているからです。DLBと アルツハイマー型認知症(AD)との鑑別は比較的し易いように思われます。
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Last updated
Oct 16, 2014 11:24:42 AM
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