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Shinanonokuniのブログ

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1日目

☆1日目 (2007/10/06)

朝真っ暗なうちに起きて高速バスでセントレアへ向かう。地元松本電気鉄道の高速バスであってセントレアの開港とともに路線が開設された。開設以来利用率が芳しくない状態が続き、再三の減便と値上げに追い込まれて苦戦している。しかし、このバスのお陰で名古屋で前泊する必要が無くなった。個人的にはとても助かっているしそこそこ利用している方だ。

朝7時、朝日がまぶしいセントレアへ到着。チェックインを済ませて食事を摂る。セントレア自慢の飲食店街もこの時間はやっている店が少ない。ブルースカイで天ぷら入りきしめんを食べて軽く済ませ、共用ラウンジでビールを飲む。これで航空機内はうつらうつらして行ける。まもなく搭乗開始、順調に飛行をして鹿児島空港へ降りる。乗り継ぎまで少々時間があるので外に出てみる。玄関横に足湯が出来ていてビックリ。最近はどこも足湯がおおはやりだ。気軽に温泉を楽しめるところがよい。搭乗時間が近づいて来たので空港内へ入って再度ビールをいただく。最近は地方空港のラウンジが相次いで閉鎖になってしまったので鹿児島空港に残っているのがありがたい。
ほどなく搭乗開始、徒歩でサーブ機の梯子状階段を上がる。マイクロバスのような小さい飛行機である。快調に飛んでお昼頃奄美空港へ着陸。バスの発車まで小1時間あるのを利用して昼食を摂る。奄美大島名物鶏飯にした。これは鶏肉を茹でてほぐしたものと野菜などの具をお茶漬け風に出汁でいただく料理である。サッパリとしてサラサラ喉を通る。

路線バスに乗り込んで名瀬市経由古仁屋へ二時間半バスに揺られてゆく。前回来たときにも通った国道58号線を南下する。トンネルあり、起伏ありの道で意外に交通量も多い。やはり名瀬から原付バイクで走ってこなくて正解である。古仁屋について予約しておいたバイク屋さんへ行く。約48時間の利用になるので4000円とのこと。代金は後払いで良いとのこと。とても良心的である。
瀬戸内町古仁屋
[寅さんロケ地記念碑 瀬戸内町古仁屋港にて 200/10]

しかし、ちょっと問題が発生。フェリーが定期点検でドック入りしているので代替船による運行でバイクの航送は不可とのこと。仕方が無いので海上タクシーで渡ることに。これなら2500円取られるが航送料金込みだし、時間に縛られないので気軽である。往復で約四千円の追加出費となったがやむを得ない。海上タクシーは最短距離の場合で片道2500円で、遠くなれば高くなるが加計呂麻島及び更にその南側にある離島のどの港へも行ってくれる心強い存在である。
海上タクシー
[海上タクシー 加計呂麻島生間港にて 2007/10]

鞄とバイクを積んで貰って海上タクシーで加計呂麻島の生間港へ渡る。奄美瀬戸は波も穏やかで綺麗な海である。台風時には船舶の避難場所なるとのこと。
生間港から東に向かい安脚馬と言う集落へ。ここには戦時中奄美要塞と呼ばれる軍の施設があり、大砲が備えられて付近の海峡を通過する船舶の警戒にあたっていた。沖縄へは米軍が上陸したが、ここ奄美地方は陸上戦が行われなかったため遺構が比較的原型を留めている。現在は戦跡公園として公開・整備されている。
安脚場(奄美臨時要塞跡)
[安脚場戦跡公園案内図 2007/10/6]

コンクリート造りの構築物がいくつもある。弾薬庫跡、兵舎跡、砲台跡、、、案内看板を見ながら進む。
朽ち果てたような建物や構築物が続く。日本の要塞は北は千島、宗谷から南は沖縄まで随所にあったが、対空兵装が無いに等しく、航空戦が主となった先の大戦ではほとんど無力であった。それでも当時は要塞地帯として立ち入りが厳しく制限されて地図の記載も空白や嘘が書かれてあったそうだ。幸いにも奄美は米軍が上陸しなかったので大きな戦禍に見舞われずに済んだ。

安脚場(奄美臨時要塞跡)
[奄美要塞施設跡 2007/10/6]

安脚場1.jpg
[奄美要塞施設跡 2007/10/6]

それにしても蒸し暑い。10月の初旬でまだ夏の気温である。空は今にも泣き出しそうな色をしている。出掛ける前に天気予報を見てきたが、この三連休はあまり良くないとのこと。バイクなので天候が気がかりである。

安脚場2.jpg
[奄美要塞より海上(南東方面)を俯瞰する 2007/10/6]

安脚場戦跡公園を堪能したので、奄美瀬戸の海を見ながら宿へ向かおうと決めた。ところが走り出して間もなく夕立の如き激しい雨に見舞われた。逃げ場もなくびしょ濡れになりながら慌てて合羽を着る。こうなればバイクは無力だ。雨足も弱まる気配は無い。諦めて大雨の中を激走する。慌てているせいで道を間違えたり散々な思いでやっと宿に辿り着く。鞄の中身もびしょびしょである。部屋中へ全て広げて乾かす。

宿の人に迎えられて雨の中大変でしたねと言われる。心配して電話までしてくれたようだ。程なく夕食となる。六千円の宿泊料金なのでシンプルな食事である。しかしなかなかボリュームもあって美味しい。新鮮な地魚で鯛の仲間のような顔をしている。刺身でいただいた。ビールと黒糖焼酎で一献。ほっとして良い気分になる。
部屋に戻って寝酒を飲みながら地図で明日の行程を確認する。明日は晴れてくれると嬉しい。


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