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2007.01.29
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カテゴリ:★★★★☆な本

ただ列車に乗るだけのための内田先生の旅は続く。「汽車が走ったから遠くまで行き著き、又こっちへ走ったから、それに乗っていた私が帰って来ただけの事で、面白い話の種なんかない」。台風で交通が寸断する九州では、なぜか先生と弟子の「ヒマラヤ山系」が乗る汽車だけはちゃんと走り「無事に予定通りに行動しているのが、相済まぬ」。悠揚迫らざるユーモアに満ちた、シリーズ第二弾。

<感想> ★★★★☆

東大在学中に夏目漱石の門下に入り、芥川龍之介や鈴木三重吉とも親交を

結んだという経歴。 恐れ多くて近づけない内田百間ですが、リンク先で

たびたび名前を目にしていたので、思い切って手にとってみましたが・・・・

百間先生のユーモアのある文章と、落語を聴いているような流暢な文体。

そしてなにより、その鉄ちゃん(鉄道マニア)ぶりに舌を巻きました。 

昨今、エッセイの巧い作家はいくらでもいますが、50年以上前にこんなエ

ッセイを書いている作家がいたなんてホントぶっくりです。 

さて、本書はいわゆる紀行文ですが、定番である旅の憂いとか、旅先の風

土や歴史などには一切触れていません。 

とにかく列車に乗りたいという一心で旅に出るので、旅先に行っても観光

などは一切なし。 宿でたらふく酒を飲んで、翌日また列車に・・・とい

うパターンです。 

最近でこそ、鉄分が低下していますが、子供の頃バリバリの鉄ちゃんだった

私からすれば、新幹線がまだ通っていない時代の鉄道事情を知ることができ

て、それだけでもうれしくなってしまいます。 

さらに、百間先生は当時すでに大御所に域に達しているわけですが、決して

高みからモノを見たり語ることなく、あくまで近所にいるちょっと頑固なジイサン

的な視点もサイコーに好感が持てます。 

百間先生にしばらくハマリそうです(笑)

※著者名に機種依存文字が含まれているため内田百と表記しました。

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最終更新日  2007.01.30 00:45:27
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