お盆
お盆に実家に帰省しました。といっても歩いて1分です。昨夕早い時間に、ご先祖さまの「精霊(しょうりょう・みたま)」を迎える火、「迎え火」で、庭先で麻の皮を剥いだ後の茎「麻幹(おがら)」を周囲にたてた土の祭壇を作り、「迷わないで家に帰って来られるように明かりを灯しましょう」と藁で火を炊きご先祖を迎えました。自宅の中にはご先祖様の宿の祭壇を作り供物や収穫野菜を飾り先祖を迎えるのです。父母が元気な頃は青竹を立てその間を縄で結びホオズキ等をぶら下げていましたが、これも世代交代でしょうか。他にオガラをさして作った牛〈ナス〉と馬〈キュウリ〉を供えます。少しでも早くやってきて欲しいと、胡瓜の「馬」で迎え、盆が終わって霊を送る際は、名残惜しんで、ゆっくり送り出すため茄子の「牛」を使うのだと祖母が教えてくれました。 そして三日間、懐かしい我が家にくつろいで過ごしていただき、充分に心を安んじ喜んでもらえたら、再びあの世に帰っていただく。その時に、あの世への道に迷わないようにと送り出す火が「送り火」です。普通十五日夜遅くに、別れを惜しみながら、迎えた時と同じ場所で炊くのが我が家の伝統です。父や母を含むご先祖様の祭壇の写真がブログに載り世界に公開されていることを『ご先祖様』はどう思っているのでしょうか?ご先祖様にもいろいろご意見もあろうと存じますが、これは水(精霊)に流していただきたく。南無妙法蓮華経 南無妙法蓮華経・・・・・・・。