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ひよきちわーるど

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2005.05.31
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カテゴリ:カテゴリ未分類
ひよの住んでいるところだけだろうか。

それとも
全国各地に共通していることなのだろうか。




先祖代々 その地に住んでいる人の
必ず口になさる言葉。

「うち、地のもんやねん。」

最初 意味が分からなかった。






ここ関西だから、そういう意識があるのだろうか。
よく分からない。






要するに 
町内会長さんが教えて下さったところによると

「あんたはんは新参者で余所者やねんから
 余計なことは言ったらあかんねんで」

と言うことらしいのだ。






うーん。しばし沈黙。






町内会長さんですら
(この方は3代前からこの地にお住まいだというのに)

それでも
いわゆる「地の者」の方々からしてみれば
「新参者」らしいのだ。






そうしましたら
この私は一体何者になるのでしょうか(笑)。

この地に来て 未だ1年半。

おまけにひよは九州出身。

さしずめ「地の者」の皆様からご覧になったら
言葉の通じない未知の人間(!)と言うところでしょうか。






「地の者」でも、本当にこの地の長老というか
とても頼りになる方々も多くいらっしゃるし

それとは逆に 自分たちは「地の者」だからと
他の新参者に対し
訳のわからぬ差別的発言をする方々もいらっしゃる。







あともうひとつ。

いわゆる老舗と呼ばれるお店。
そして
学校と契約している、制服や体操着を扱うお店。

お客に対する態度が全くなっていない。
ちょっと呆れてしまう。

老舗であると言うことに
あぐらをかいているとしか思えない。







新参者の強みは
「しがらみがない」ということである。

その分 自由な発想ができる。
自分の直感で物事を見ることもできる。

だめな店はだめなのである。
だめな店員もだめなのである。

いずれは人々から見放されていくしかない。





その点で言えば
その地を良い方向に変えていけるのは
実は私たち新参者ではないだろうかと。





もちろん、その地に長くいらして
多くのことを御存知の方々のご意見も伺っていかなければならないし、
たくさんのことを学ばせて頂きたいとも思っている。





要するに
ただ単に「地の者」だからと 
他の新参者に対して圧力をかけようとする、
そういう行為はおかしいのではないか、と。






ここに移り住んできたからには
この地になくてはならない自分になっていきたいし
友好の輪も広げていきたいと思っている。








夫の言葉が やけに心に残っている。

「地の者」発言について夫に報告したとき
彼はふっと笑って

「「それが どうかなさいましたか?」って
 優しく笑いながら言えばええねん。」





もちろん彼のことだ。
実際には そんな言葉を言うはずがない。

でも、彼の心の中には
「それがどうした。」と笑い飛ばす図太さがある。





「地の者やと言ってもな。
 ここから50メートルも歩いていったところに住んでみいな。
 たちまち彼らも「余所者の新参者」やねんで。」





この関西の地において
そして
いろんな目に見えないしきたりに縛られている地において

私が孤独に陥ることなく
心安らかに暮らしていけるのは

こういう
夫の強さに守られているからである。










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Last updated  2005.05.31 16:52:40
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